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【エッセイ】Adeleと芸人ラジオを聴きながら出勤して、お休みは美術館に行く東京都26歳アラサー女性。

noteを、久々に更新し始めて少し時間が経ちました。
以前の記事で、現在ハマってるものを後日くわしく書きたい!と、
なんだか社会人になってから、自分の中に欲望が芽生えることは非常に少なくなったのですが、(これってよくよく考えたら、悲しすぎる。そういえば年の始まりに新しい手帳に2023年にやりたいことリストを書こうとしたのだけれど、思いつくことがあまりなく、それは非常に悲しい気持ちになりました…。欲望!!芽生えてくれ!!)
自分が好きなことを、とにかく書きたい!という欲が芽生えたので、それを達成していきます。

あと、20代も半ばすぎて、なんかこう、どっぷりハマれるものが(時間的余裕もあるのかもしれないけど)いろんなことを客観視するようになってかわからないけれど、あまりなくなった。だから、そういう1つ1つの自分が「こころ動かされた」ものを大事にしていこうと思う。

そういうわけで、オールタイムベストというよりも、最近、ここ1-2年でハマったものを書いていきます。目を通していただければ幸いです。


音楽

Adele

ハスキーボイスと、強いメッセージ性のある女性シンガーが好きだ。
(レディー・ガガ、エイミー・ワインハウス、ファーギーとか…。)
アデルは、今年の夏くらいにたまたまYouTubeで、Rolling's in the Deepを会場で歌う姿の動画を見て、ものすごいパワーを感じた。
はかないものも好きだけれど、洋楽を聴く時にはやっぱりパワーというか、生命力を感じるものを求めているんだと思う。

洋楽シーンにおける女性アーティスト、は見た目の強さにも惹かれる。ジェニファー・ロペスとか、それこそ昔は、このひとって、綺麗なんだろうか…?とか思っていたけど(それを率直に母親に聞いたことがある。「まあ、アメリカは美の基準なんて日本よりも圧倒的に多様だからね」と返されて納得した。)、いやその、綺麗とか、そういうことじゃないねん…。「強さ?」圧倒的な。そういうのを、洋楽カルチャーに求めているんだと思う。

やっぱり、感情の表出とか、メッセージ(自分の言葉を伝える)とか、自己主張できること、そういうのを私は「強さ」だと思っていて、それが圧倒的に、彼女たちのようなアーティストたちにはある。

Wham!

今年の夏、NetflixでWham!(80-90年代で活躍したイギリスの男性デュオ)のドキュメンタリーを見た。少し話は逸れるけれど、Netflixのスターたちのドキュメンタリーが好きである。パメラ・アンダーソンとか、ごくごく最近だとベッカムとか。もうとにかく、「本人」に焦点を当てて、当時のマスコミの彼らの扱いだとか、世間の反応だとかそういうものとの矛盾をひとつひとつ解きほぐしていく。

Wham!は、何曲が聴いたことがあるくらいだったのだけれど、
実際彼らの結成エピソードとか、生い立ちとかを初めて知った。

移民、労働者階級、不景気のイギリス社会、抑圧や若者的なパワーを背負って、Wham!は、そしてジョージマイケルは、生まれた。
スターダムへと駆け上がり、世間の需要、マスコミの求めるもの、自己イメージの複雑化が描かれる。

だけれど、素敵だなと思ったのは、結局のところ、波はあっても当初から友人同士だった二人の友情が保たれたこと。相手の個性を認め、受け入れる姿勢、見捨てないこと、距離が必要に感じたら離れること。
これさ、もう道徳だから…。

ちなみに、彼らの名曲の1つであるWake Me Up Before You Go Goも、2人が家に泊まっている時の、Wake me up before you go. 「出かける前に起こして」というメモを書き損じて、goを2つ書いてしまったことに端を発しているらしい。それだけでさ、マジでさ、それもいいはなしよ!友情最高!ジャンプで漫画化して!!

ラジオ

さて、社会人になってからなかなか聴く時間が少なくなったものの、たまーに、余裕がある朝に聴いています。時間の関係もあって、ANNとかは、なかなか厳しい…。そんななかでどハマりしたラジオがあるので、紹介しますね。

ちなみに、以前までのラジオの話はこちら。修論書いてたつらい時期、圧倒的にラジオの存在に救われたので、これからも聴き続けたい。

マユリカのうなげろりん!!

お笑い、かなり好きな人なら知っているであろうこのコンビ(何が言いたいんだろう…(笑)でも最近、地上波にも出てます!)、マユリカに今絶賛ドロドロに沼っている…。

マユリカは、大阪吉本で活動をはじめて、霜降り、コロチキ、ビスブラとかと同期。3歳からの幼馴染で、コンビ名の由来は2人の妹の名前がマユ、とユリカだったってこと。ネタ合わせはよく、メイド喫茶で行う。今年の春に上京したが、2人とも家賃は20万越え。ボケの阪本は、インテリに見えるが都道府県の場所がわからない。ツッコミで強烈キャラの中谷は、元器械体操部で、漫画家を目指していて漫画で賞もとっている。
(このプロフィールだけでもう強くないですか???)

ニューヨークと話している動画が、2人のことがすぐにわかるんで、全人類みてくれ。(文体揺らぐ…。)

そんな2人のキャラの強さと、掛け合いが大好きで聴いているラジオです。
ちなみに、このニューヨークの動画の中で屋敷さんの発言に強く共感したんですが。
「イチャイチャが分かりやすいダイアンさんみたいやな。」
っていう。
いや、それな????いや、それな??????私が言いたかった。それ。
なんか、掛け合いというか、阪本のいうことに中谷がとにかく翻弄される感じが、ユースケのいうことに翻弄される津田の関係にめっちゃ被るんですよ。(両方好き。)だけど、ダイアンよりもお互いの距離が近い。

それで、ラジオの話なんですが(引っ張り過ぎたここまで。)、
ラジオ関西で収録していて(前は神戸で、今は東京のスタジオ。)、Podcastで聴くことができます。収録の様子の動画も、公式でYouTubeにあげてくれてます。(ヘビーリスナーすぎて音源きいて、動画もみてる。)

うなげろりんの面白さって、2人の挑戦、なんだよね。
ラジオって、ともすれば持論の展開とか、斜に構えたトークとか、そういうのに終始しがちで(いやそれもおもろいんだけど、)閉鎖的な面白さが魅力なんだと思うんだけど、
このラジオ、基本的にどちらかが、何かをはじめてみる、とかやってみるとか、そういうことを中身にしてるから、感情が素直で、生々しくて、だから面白い。

例えば、
・中谷の1人ミュージカル
・収録中にマッチングアプリ登録
・DJをはじめてみる
・ラジオで推しと合う
・上京
・昔の日記を相方に読み上げられる

企画自体は、罰ゲームとか、〇回記念とかそういうことでやってたりなんだけど、とにかく彼らがきちんと「挑戦」をして、しかもラジオだから、とにかく状況、とか、感情とかを話す。とにかく2人で遊ぶことをずっと続けていて、その生の感情(特に中谷の、追い込まれた時の感情が面白過ぎる)が私は好きなんだと思う。何かをクサしたり、造語をつくったりという芸人ラジオ独特の内輪ノリとか、それも面白いんだけど、そことは一線を画すラジオだと思う。ドキュメンタリーボイスみたいな…。(そんな言葉あるんか知らんけど)

なんか、Wham!もそうだけど「友情」に惹かれるのかな???

(ちょっと長く書きすぎた!!)

今年に入って、本は17冊ほど読んでいる。通勤の電車とバスの時間を、全てではないけれど、読書に費やしている。小説、評論などいろいろ読むのだけど、いちばんすーっと自分の中に入ってきたのはコレ。

Raymond Carver , Cathedral(1983)
レイモンド・カーヴァー『大聖堂』
(翻訳は、村上春樹が出してます。)

「ミニマリズム」の作家、レイモンド・カーヴァー。
ミニマリズムは、文章自体も短く(短編が多い。)、ゴテゴテと感情を書くのではなく、起こった出来事と、所感を平易に書くスタイルの作家であり、カーヴァーが代表である。

この、Cathedralは、彼の最も有名な短編集のうちの1つである。
60-70年代のアメリカが基本的には舞台である。
ベトナム戦争の長期化と泥沼化からの、経済危機。反戦、ヒッピー、ドラッグ、アルコール。複雑にして混乱した意味をもつエッセンスで世の中が溢れている時代である。

カーヴァーの描くアメリカの姿は「どこにでもある」街、「どこででも手に入る」物、が多く出てきて、そして核家族の夫婦の危機(からの孤独)とアルコール依存が頻出のモチーフだ。

カーヴァーは、その孤独を、消費社会の孤独と重ね合わせる。
例えば、失業中の夫と、関係が冷却化している。夫はずっと家にいて、それは妻には少しつらい。ある日帰ると、冷蔵庫が壊れていて、中の冷凍していたものがドロドロに溶けている。オークションで中古の冷蔵庫を買いに行こうとするが、どちらのお金で??彼女の父親は、オークションで買った中古の車の不具合で、事故死したことが描かれる。

機械の不調、そこにのみこまれる人、孤独が重なる。
消費社会時代の悲劇は、激しくはないけど、こういうものなのだろう。

一方で、ほっこり心温まる話もある。
見ず知らずの人との間に芽生える、つながり、をカーヴァーは書く。

映像

相変わらず、Netflixでもアマプラでも映画やドラマ(あとはハマったのはバチェラーね!!!)を見漁っているけど、特に心の動いたものを書く。

サンクチュアリ -聖域-

今年のNetflixのベストワンってこれじゃない???
いやこれであってほしいやん!!!

いや、実際のところいうと、実は日本制作のNetflixってあまり見たことなかった。っていうか、Netflixに対しては多分、前述のドキュメンタリーもそうだけど、内容の多様性とか、表現技法の新しさとか、そういうものを求めていて、だけどこれまでの日本制作のものには、あまりそれを感じなくて、普通の地上波のTVと何が違うんだろう、というか…(よくわからない方はスルーしてください。)

でもでも、日本制作のものでハマったのは、コレ。
1人の野心ある若者と、相撲界の荒波と闇を描く。(これだけ書くと、新規性あるのかあれだけど、)そもそも相撲という競技自体、国技であり、聖なるものという感じのある(だからサンクチュアリ?)フィールドの、闇、なんて、描いていいの?っていう。そこは紛れもなく新規性。

もちろん、素直に主人公の成長物語(そしてヒロイン的位置づけの、記者の)として見ることもできるけれど、歪みを暴く、はまさにNetflixのジャーナリズムだと思う。(もちろんこれはフィクションだけれど)

・タニマチが新興宗教の教祖
・兄弟子からの強い当たり
・内部の人間が、八百長にかかわる

このあたりの話は、、エッグいな…と思いながら視聴した。
ベールに包まれたもの(かつ旧時代的なもの)の良さも描きつつ。歪みも描く。

エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス

最近、劇場で映画を見ることは、本当に少なくなった。
だけど、アカデミー賞を7部門受賞したアジア系アメリカ人の、SF映画ってニュースで見て、いやいやなにそれ???パンチつよ。見た過ぎるやん。っていう。

見に行った。

ランドリーを経営する、アジア系アメリカ人の家族。確定申告(だったと思う…?)が間に合いそうになく、母親はずっとレシートを数えている。娘には付き合っているガールフレンドがおり、同性愛を、母親が拒絶することも、受け入れることも、違うようである。その母親につらく当たられる父親(夫)は、離婚を考えている。

そんな中、突如として母親はメタバースを体験できる力が宿り、様々な世界を行き来する。

はじめは、ほんっとうに訳が分からない。
本当にわけがわからない。わからなすぎて、これどうやって終わるん!?って感じだった。

そこからの急展開。
急展開で大感動。(これもう、説明っていうか見てほしい。)

ちょっとだけいうと、
メタバースの中に、過去の自分の世界、そんでもって夫と出会わなかった、という世界が存在する。
そして、娘が悪の女王になる世界も。
家族をめぐって、現実では不穏かもしれないけれど、じゃあこうだったら???が、見る者の心を溶かす…。

美術展

関東では、ひっきりなしにいろいろ開催されてますよね。
仕事柄たまーに平日休みの日があって、そういうすいている日に行くのが好き。

最近は、コレ。
デイビッド・ホックニー。イギリス出身の現代を代表するアーティスト。
抽象絵画から、自然を大胆に描いたものまで多岐に渡る。
驚いたのは作風の変遷。
もちろん画家なんて皆そうだと思うけれど、年代による作風のふり幅が特にホックニーはスゴイ。

ホックニー自身、イギリスからロサンゼルスへ、そして北欧へと住居を転々としている。その場所と共に、どこかその場所と親和性のある方向へ、作風が変わっている。例えば、ロスに引っ越した時期は、アメリカ西海岸らしい明るさと、プールの水面にうつる光を強調した作品を大胆な画風で何枚も描いている。

変化していいんだよな。
そんな風に思えた。

働き始めてから、自分の行う授業や、やりとり、ルーティン化して、なんだかそこにとらわれている気もしていたけど、
脱していいんだよな。変化していいんだよな。
自分にひきつけるのはおこがましいけれど、そんな風に思えた。



お菓子

最後はお菓子です。
コレ。(このセクション、特に深い考察とかありません。)

めっちゃうまいよ。
ぷにぷに。
フルーツの風味強い。
美味しい。
がつがつ食べちゃう。
ちなみに(これめっちゃ有益情報!だと思う!)
梅田阪急に、プレミアムなコロロ、売ってます。

これ。
世界一おしゃれなグミやん。
そんでもって、実がもっと肉厚で、いろんな味があります。
詰め合わせとかもある。
めっちゃすき。

おわりに

お付き合いありがとうございました。
学生時代とは違って、時間も無限にあるわけではないし、
感覚ももうそんなに若くもない。
だからか、わからないけれど、どっぷり何かにハマるって、
少し難しくなっているのかも。
だけど、まだ「心動くもの」はあって、たぶんその理由もある。
そういうのをまだ、大事にしていきたい!

他にも書ききれてないトピック(芸人さん、あと純喫茶とか)もあるので、その2も書きたいのです。

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