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【絵本紹介】「絵本のお話会」で紹介された絵本から


前回の投稿にも書いた通り、学校の先生たち5人が集まって開催した「絵本のお話会」。
もっとも、お試し回ということで、自分たちだけでやってみたんですけどね。


今回は、その時紹介された絵本の中から、5冊ご紹介します。
5人いて複数紹介してくれた方もいるのですが、ここでは一人一冊で(*^^*)




■いいこってどんなこ?(ジーン・モデシット 作  ロビン・スポワート 絵  もき かずこ 訳  冨山房)


子ウサギのバニーは、いろいろなことが心配になって、次々にお母さんに質問します。
でも、お母さんはいつも子どもをまるごと受け入れて、「いまのまんまのバニーが大好き」といってくれます。
お母さんたちに大人気の絵本。
(出版社の内容紹介より)



この絵本、表紙は知っていましたが、読んだことはありませんでした。
いやあ、読んでおくべきだったなあ……


紹介してくれたなっちゃんは、この絵本を使って道徳の授業をされたんだそうです。
なるほどねー。
タイトルがそのまんま、最初の発問になりますよね。


子どもたちからいろんな意見が出る授業になったそう。
もうちょっと詳しく聞きたかったなあ……。





■ぴょーん(まつおかたつひで 作  ポプラ社)


「かえるが・・・ぴょーん」「こねこが・・・ぴょーん」
ページをめくると次々にいろんな動物がジャンプします。くりかえしが楽しい絵本です。
(出版社の内容紹介より)


この絵本、私も支援在籍の子どもに読んで、一緒に「びょーん」とか動作化を楽しんでいます(*^^*)


ところが、紹介してくれたごんちゃんは、そのもう一歩先の使い方をされていたのです。
なるほどーーーー!
そんなふうに使うのか―――!!


もうね、目からウロコというか、発想の豊かさにびっくりしました。
絵本って、読み聞かせる以外にあんまりしていない私には、ね。


ごんちゃんのお話を聞きながら、これはもう「もっと聞ける場」を作りたい!と妄想がむくむくとしたのでした(*^^*)





■てん(ピーター・レイノルズ 作  谷川俊太郎 訳  あすなろ書房)


お絵かきなんて大嫌い! 苦しまぎれに描いたのは、小さな小さな《てん》ひとつ。そのちっぽけな《てん》にかくされた大きな意味を知って、ワシテは変わり始める。
水彩絵の具と紅茶で描かれた、色とりどりの美しい絵本。
(出版社の内容紹介より)


この絵本、もう10年くらい前になるかな、司書さんが当時担任していた6年生に読んでくれて、それ以来すっかり好きになった絵本です。
電子書籍『笑顔あふれる学級づくりに役立つ 読み聞かせ絵本50』でも、高学年への読み聞かせ絵本としてご紹介しています。


紹介してくれたちかちゃんは、この絵本が「先生」という仕事を志すきっかけになったんだそうです。
そう、主人公はワシテという子どもだけど、ワシテが変化するきっかけになる先生の言葉や行動は、とっても大きいと思わされるんです。
出てくる場面は、少しなんだけど。


何回読んでもじーーーんとして、この仕事の大切さ、奥深さ、いろんなことに思いをめぐらす一冊です。





■しずかなみずうみ(山﨑優子 作  至光社)


森のむこうのもっと遠く……
山のなかにあるしずかなみずうみは
せかいをうつす水鏡
小舟でそっとこぎだせば
わたしが世界の中心です。

読む人の五感を呼び覚ます絵本作家・山﨑優子の詩情あふれる一冊。
言葉では語り尽くせない圧倒的で寡黙な自然の美しさと、その中で自由にうつろう人の心情を、静謐な絵と、優しくいやしに満ちた詩で表現した絵本です。
(出版社の内容紹介より)



今回紹介されて、初めて知った絵本です。
紹介してくれたさっちゃんによると、この絵本の読み聞かせを聞いて、涙が出そうになるほど感激したんだとか。
心を揺さぶられる、そんな感じかな。


絵本って、すごく楽しい思いもできるけど、こうやって絵と言葉で静けさや敬虔な気持ちを味わうこともできるんですね。
それが本当に不思議で、魅力の一つだと思うのです。


こういう静かな光景を描いた絵本で連想するのが『よあけ』(ユリ・シュルヴィッツ作)。
『しまふくろうのみずうみ』(手島圭三郎)も近いかも。
現代って環境が騒々しいことが多いので、せめて絵本からでもこういう静かな体験をするのって、貴重な時間になるなあと思える絵本です。





■おにぎりにはいりたいやつよっといで(岡田よしたか 作  佼成出版社)


おさらのうえで、おにぎりたちが話しています。「ぼくら、ぐ、いれてもらってないねんなあ」「ぐ、ほしいな。みんなでさがしにいこか」――。おにぎりたちは具になってくれる食材を求め、旅に出ることにしました。おにぎりたちは、どんな具に出会うことができたのでしょうか……? 
読後、おにぎりが食べたくなる楽しい絵本。読者参加型の遊び心溢れる構成にも注目です。
(出版社の内容紹介より)



はい。私の中の「鉄板絵本」です(*^^*)
電子書籍『笑顔あふれる学級づくりに役立つ 読み聞かせ絵本50』でもご紹介しています。


そもそも岡田よしたかさんの絵本=楽しい、という図式が私の中にでき上っているのもあるのと、関西弁のせりふが読みやすいんです。大阪人なもので(笑)


メッセージ性の強い絵本もいいけれど、たまには単純に楽しい絵本を読みたいという時、絵本を読むことで子どもたちを惹きつけたい時、クラスを明るい雰囲気にしたい時におすすめです!








今回の「絵本についてお話ししましょう」の会を開催するきっかけになったお話は、こちら(*^^*)


やってみたよ、というお話は、こちら


一緒に開催した、ごんちゃんの記事はこちら


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子どもたちの心に種をまくように、ちょっと心に響いたり、何か行動してみようと思えたり、そんなきっかけになる絵本を紹介しています。




主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。



それぞれの季節に合わせて読み聞かせできる絵本を紹介しています。



子どもたちにも人気の、読み聞かせで鉄板ともいえる絵本を紹介しています。
なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。



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