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私たちの会社がなぜ存在するのか、3日間かけてモントリオールで話し合ってみた。

6月14日〜24日の10日間、カナダのモントリオールで社内合宿をしました。
合宿に行って話し合ってみたら、メンバー同士の相互理解が深まったかつ会社としても目指すべき方向性が見えてきて、やって本当によかったので、どんなことを話し合ったかnoteにまとめることにしました。

ちなみに、なぜモントリオールで社内合宿をしたかというと、メンバーの1人が6月からモントリオールに一定期間住み始めることになり、もう1人のメンバーがスウェーデンの大学院に通っていて、学会がたまたまモントリオールで開催されるとのことで、「あれ、日本にいるの私だけやん」となり、モントリオールに行くことにしました。(どんな理由)



モントリオールの日差しは暑い!


会社について考えていることを、まずは全てさらけ出す


基本、リモートワークで仕事をしている私たちにとって、設立メンバー全員が顔を合わせて話せるのは貴重な機会。
ということで、改めて「会社を設立してから半年間の振り返り」と、「&anteという会社は、なぜ存在するのか?」ということを3日間かけて話し合うことにしました。

会社を設立してから半年間の振り返りでは、KPT方式を使って、(「Keep(良かったこと)」「Problem(問題点)」「Try(次回挑戦したいこと)」)お互いの仕事ぶりについて、仕事内容について、提供したサービスについて、自分の人生について、お互いに感じていること、思っていることを共有しました。

「正直、設立して数ヶ月はきつかった」
「ここまでやり切れたのはみんながいたからだと思う」
「こういうところがやっぱりすごいなと尊敬が増した」
「この講座の集客に貢献できなかった」



など率直な意見が出てきて、かつお互いのフィードバックの時間にもなり、最終的には「ここまでやり切ってきて本当に頑張ったよね」とお互いを認め合う時間になりました。

合宿の最初に、お互いの頑張ったことやできていたことを含めて認め合う時間を取ったからこそ、後半の話し合いが良いものになったと思います。

後半では、合宿の軸となる「会社がなぜ存在するのか」について話し合いました。
会社が存在する意義を考えるにあたって、まず私たちは下記の3つの問いに答えることから始めました。

1.社会性(使命感)・・・広く社会に対してどうしたいか?会社はどうやって社会に貢献したいと考えているのか?
2.科学性(価値観)・・・お客様に対してどうしたいか?何を提供していきたいか?
3.人間観(倫理観)・・・自分自身はどうありたいか?メンバーに対してどうしたいか?

実際に3つの問いに答えたものはこちらになります。

それぞれが言語化をし、想いをシェアをしながら対話を繰り返しました。
その時に、私はふと思ったことをメンバーの1人に問いかけました。

「なんで会社やってるの?って聞かれたらなんて答える?」

メンバーからはこんな答えが返ってきました。

「自分のはやさで歩くことのできる人を増やしたいから」

&anteが大切にしているコンセプトが「歩くようなはやさで」。
まさにそれを体現している答えだなと思いました。
ただ、またふと新たな問いが思い浮かびます。

「自分のはやさで歩くことのできる人が増えると何が良いんだっけ?」

問いからまた問いを重ねることで見えてきた世界

この問いから、&anteが考える、「歩くようなはやさ」についての対話が始まりました。

「みんな歩くようなはやさで進むことが本当に良いんだっけ?」
「歩くようなはやさってマイペースと何が違うの?」
「自分が良ければそれで良いってスタンスではないよね」
「歩くようなはやさのその先って何があるの?」

色々な意見が出てきた中で、私たちが考える「歩くようなはやさ」はこのような答えに辿りつきました。

「自分のペースを大切にしながら、納得した人生を歩めること」

周りから急かされて進むのではなく、社会の評価に囚われるのでもなく、自分自身の人生を自分のペースで納得して進んでいけること。

会社として改めて大切にしたいことが見えた瞬間でした。


個々を大切にすることが、実現への近道


&anteにとっての「歩くようなはやさ」が何かは具体的に見えてはきましたが、それらを大切にしたそのさきに何があるか、についても話し合いました。

これこそが、会社が存在する意義だと思ったからです。

自分のペースを大切にしながら、納得した人生を歩むことのできる人が増えたその先の世界は、一体どんな世界なのか。

これもまた色々な意見が出てきましたが、意見が固まったのは、
「個人と組織のwell-beingが溢れた、本当の意味で持続可能な世界」ということでした。

その為に、まず私たち設立メンバー自身が、それぞれの歩くようなはやさを大切にできているか、ということも問い合いました。

会社として実現したい世界を大切にする為には、設立した私たちがまずは体現できているか、ということを常に確認することも重要だと考えたからです。

「今のペースはちょっと違和感がある」と思うメンバーがいたら、立ち止まってどうしたら良いかをメンバー全員で考えるようにしています。このようなやりとりは正直時間がかかりますし、資本主義に近い社会にはこのようなやり方は合いません。ですが、本当に大切なことはまず「私たち」という出発点だと思っているからこそ、話し合うときは「私たち」という主語からスタートするようにしています。

&anteメンバーとモンロワイヤルにて。


これからどう歩んでいくかを可視化するための行動指針

改めて&anteの存在意義と、目指したい世界が見えてきて、残りの半年をどう過ごすか、という話になりました。

私たちはこれまでBtoC(対ユーザー)での事業を中心に展開していましたが、BtoCだけでは届けられる層に限りがある、また、会社としての売り上げもこのままでは厳しい、ということも課題感として持っていました。
そこで、残りの半年はBtoB(対法人)を広げていこうという目標を立てました。もちろん、BtoCとして届けたい人たち、そして届けたい願いもあるので、引き続きBtoCも継続していきます。

ただ、まだまだ小さい会社なので、綺麗ごとばかりは言ってられない部分も正直に言うと、あります。

「このサービスをやっていきたい!」
「こんなことをやっていきたい!」
「こんな世界を実現したい!」

そのためには、会社としての土台をしっかり作ることも必要。
残り半年は、会社としてのしっかりとした土台を固めることをメンバーでやり切りたいと思っています。

最後に、&anteとしての行動指針をご紹介して締めくくれたらと思います。

何があっても、この行動指針を、私自身忘れないように。


違和感を愛でる。
愛と勇気を持って、触れる。
問いは尊い。

モントリオールで合宿をやってみて、異文化に触れながらいつもとは違う場所で対話をすることでメンバーそれぞれの気持ちも上がり、終始前向きな話し合いができたなと感じています。

また、会社のこれからが具体的に見えてきて目標も立てることができたのと、メンバー同士の関係性も合宿前よりも格段に深まったので1年に1-2回は社内合宿をしようと思います◎

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