いそがしいのに時間をつくって登山に行ったら、感動した話
日々のやることがたくさんあるのに、思い切って登山に行ってきました。
立教大学大学院リーダーシップ開発コース(LDC)に入学してはや2年目。平日は仕事、土日に研究や課題を進めないとなかなか間に合わないスケジュールになってきました。
そう、やることは常にある。あるけど、夫が「山に行こう」と声をかけてくれたので、登山に行ってきました。
最初は、「でもこれもやらないとな」「あれもまだ終わってないな」なんてことが頭の中でよぎりましたが、やることがあるからと言って、やりたいことをやらない理由にしたくなくて、行こう!と決めて、宮城県の栗駒山に登ってきました。
結論、「行って、とってもよかったな」と思いました。今回は、そんな私の山登りに行く前と行った後のプロセスと変化についてnoteに記そうと思います。
栗駒山について
栗駒国定公園の主峰である栗駒山は、東北地方の中央に位置し、秋田・岩手・宮城の三県にまたがる標高1,626mの山です。往復だいたい3-4時間程度で登れます。
標高1626mの山頂からは、鳥海山、月山、蔵王連峰、岩手山、早池峰などの東北の名峰の数々が見渡せます。
仙台から高速で1時間半ほどかけて、栗駒山へ、向かいました。
行きの車での焦燥感
いざ山に登ると決めて車で向かっている間も、「そういえば、これどうしようかな」「あの件、スケジュールどう引こうか」「これ、このままで間に合うのかな」そんなことをぐるぐる考えていました。
一旦色々なことを横に置いて、今は山登りを楽しむぞ!と思っても、やっぱり日常の色々なことが気になってしまう。
ぶつぶつ言っている私に、夫がぽつり。
そう言われて、ハッとしました。
せっかくの休日。久しぶりの山登り。「今はこの時間をめいいっぱい大切にしよう」そう思って、山登りに集中することにしました。
栗駒山に到着、レッツ登山!
到着後、すぐに山に登り始めました。栗駒山はいくつか登るコースがあるのですが、景色がより綺麗に見えるけど、割と険しいコースで行くことにしました。
こんな感じで、ゴツゴツした岩に両手を使って登っていかなければなりません。
全身を使った運動が久しぶりで、ゼエゼエ。暑かったので、汗もいっぱい出ます。そして道も険しいので、一度立ち止まって吟味しないといけないような場所もありました。
私は登りがうまくいかず滑って、手の皮がめくれてしまいました。痛かったけど、なんだか嬉しくなりました。滑ってコケるなんて、いつぶりだろう。
なんか、「今、生きてるな」ってその時に感じた瞬間でした。
山の中では、色々な虫や植物に出会います。綺麗なお花に出会っては、「この花は何だろう」と思いながら眺めて、また次の道へ。
そんなことを繰り返しながら進んでいきます。
そして耳を澄ませば、鳥のさえずり。姿は見えないけど、確かにそこにいる。どんな姿をしているのかな、なんて思いながら探しますが、なかなか見つけられません。隠れるのが上手だな。
黙々と登り始めて1時間半ほど。中腹まできました。ここらで小休憩。おやつに持ってきた胡椒煎餅をぽりぽり食べながら、「ほんとに綺麗だね」「気持ち良いね」っておしゃべりしながら過ごします。
頂上まであと少しです。
頂上目指して
少し休憩後に、登山再開。次は頂上まで目指します。そろそろ足がぷるぷるしてきました。しかも、頂上までの道は結構な雪。大丈夫かな、と心配になって通りすがりのおじいちゃんに声をかけてみます。
山登りをしているとこうやってすれ違う人と自然に会話が生まれます。すれ違うときは、ほとんどの人が「こんにちは」と声を掛け合います。
きっと、命に関わるような山道もあるので、声を掛け合うことで「お互いに気をつけましょうね」という意味合いも含まれているのかもな、と思ったりします。
こういう、山ならではの出会いも、私が山登りを好きな理由の一つ。街中では感じられない、人とのコミュニケーションを感じることができます。
おじいちゃん、ありがとう。
そして、無事に頂上に到着!!
山頂は、山開きをやっていたこともあり、人がたくさんいました。到着した時の達成感は、山登りの醍醐味でもある気がします。
山頂では、お昼ご飯にカップラーメンを食べました。まあこのカップラーメンが美味しいこと。山頂のカップラーメンは、本当に高級イタリアンコース並みの美味しさと感動が詰まっていると思います。
日清、天才。
下山して、温泉へ
カップラーメンを堪能し、エネルギーチャージできたところで下山へ。下山は、行きの険しい道だと危ないので、違うコースから帰りました。
帰りは行きとうってかわってほぼ1本道でとても歩きやすかったです。サクサクと歩いて1時間ほどで下山。
帰りは早かったですが、足は相変わらずプルプルしました。疲れたーーーーーーーー。
疲れた足をひきずりながらそのまま温泉へ。登山後の温泉は、たまらないほど気持ち良いです。本当にこのひと時を味わうために登山していると言っても良いくらいの気持ちよさです。
こうして、栗駒山の登山は終了しました。やっぱり、登山は最高でした。
日常の中では、効率性とか生産性とかいかに早く結果を出すかということを求められることもありますが、山の中ではそのようなことを感じる瞬間は一切ありません。むしろ、目の前に広がる自然は、そこにあるだけです。
そこには、他の花より綺麗に咲いてやろうという花もなければ、たくさんの何かを残そうとしている虫もいません。
ただ、そこにある。
ただただ、目の前の道をひたすら歩いて、生きている植物や虫、鳥に目を向けて、その瞬間を全身で感じる。五感が開いている状態って、こういう状態なのかもしれません。
いつも、山の景色を見るたびに「世界にはこんなに美しい光景があるのか」と感動します。日常の中に感動を取り入れることを大切にしているのですが、山登りは感動をもたらしてくれる一つの経験です。
やることがある人ほど、ぜひ登山に行ってみてください。
きっと、色々なことを感じると思います。
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