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自分の価値観に影響を与えてくれた小説3選。

皆さんは、小説を読まれますか?最近、あまり読めていないですが、ニートの時はずっと小説を読んでいました。

面白い!と思ったものは、1日で全部読み切ってしまうこともあり、小説は割と好きな方です。

これまで200冊くらいは読んできたと思いますが、その中でも私が「これはもう一度読みたい」と思ったかつ自分の価値観に影響を与えてくれた小説を紹介したいと思います。

もしお時間あれば、ぜひ読んでみてください!(感想共有しましょう!)


①『ぼくのメジャースプーン』辻村深月 

1冊目はこちら。辻村深月さんの作品です。この小説はそれこそ面白すぎて、2日で読み切った記憶があります。

ぼくと幼なじみのふみちゃんという登場人物が出てくるのですが、ふみちゃんはとあることをきっかけに、ショックのあまり心を閉ざし、言葉を失ってしまいます。

そんなふみちゃんを救うために、ぼくは色々な行動を起こし、立ち向かっていく物語なのですが、ぼくのまわりにいる人たちの関わり方やぼくに投げかける言葉が、とにかく心に突き刺さるんです。

人を大切に想うとは、人を愛するとは、勇気を出すとは、なんだろう。人として本当に大切なことってなんなんだろう。

そんなことをじんわり、深く、問うてくれるような小説になっています。

この小説の中でも、私が一番突き刺さったセリフを載せておきます。

「(略)責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。」

『ぼくのメジャースプーン』


②『コンビニ人間』村田沙耶香

 

「コンビニエンスストアは、音で満ちている」

冒頭は、この言葉から始まります。
36歳未婚、彼氏なし、コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子という人物が主人公です。「皆の真似をするか、誰かの指示に従うか、どちらかにして、自ら動くのは一切やめた」ことを決めた古倉。(なぜかはぜひ小説で!)

「コンビニの店員さんってこんな日常なのか」と追体験しているような感覚にもなります。

何が「普通」なの?「まとも」って、どういうこと?
私は、この小説の中で出てくる「普通であること」への暴力性を感じて、少し怖くなりました。こうやって、人は知らず知らずのうちに、自分の「普通」を押し付けてはいないか。

そしてその人にとって、何が良いか悪いかなんて、他人が決められないんだと、心底思う小説でした。

これを読むと、自分の価値観が、浮き彫りになると思います。


③『生きるぼくら』原田マハ

原田マハさんの作品の中でも一番好きな小説です。

いじめから、ひきこもりとなった24歳の麻生人生(じんせい)が主人公です。頼りだった母親が突然いなくなり、ひょんなことから蓼科にいる祖母の元へ、旅に出かけます。

そこで出会う人たちと、色々な経験、言葉を交わし合い、人生(じんせい)は変化をしていきます。

この本を読むと、「人と共に生きよう」と思わせてくれる何かがある気がします。あと、自然と食、もキーワードです。

ちなみに、私はめっちゃ泣いたので、電車では読めませんでした(笑)

こちらも、一番私の好きなシーンのセリフを、載せておきます。

あんたはちっとも、なさけなくなんかない。
堂々と、自分の人生を、自分の好きなようにいきなさい。
それで、いいじゃない。

『生きるぼくら』


いかがだったでしょうか?
これ読んでみようかな、と思う小説があったら嬉しいです。

また、自分の価値観に影響を与えてくれる小説に出会う日を楽しみに、小説の旅に引き続き出かけようと思います。

今年はどんな小説に出会うかなあ〜

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