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愛着障害の4種類〜不安型〜【恋愛/復縁/片思い】

前回愛着障害について触れましたが、
今回は愛着障害の種類についてお話していきたいと思います。

愛着障害に関しては前回の記事をご覧ください。

前回お話した愛着障害というものには種類があり、
基本的に”不安定型”は下記の4つに分類できると考えられています。


愛着障害の4種類

・不安型
・回避型
・恐れ・回避型
・未解決型

前回の記事で、自分の配偶者・パートナーは愛着障害ではないか?と感じた方、
愛着障害にはこのように4種類あり、それぞれの特徴がありますので、
どれに当てはまるか考えながら読んで頂ければと思います。

今回は「不安型」について解説します。

不安型の特徴

はじめに不安型ですが、以下が不安型の方に見られる特徴です。

・周りの顔色を伺いすぎる
・過剰な気遣いをする
・すぐ「嫌われたのではないか」と考える
・人の誘いを断れない
・人をすぐ好きになる(恋愛モードになりやすい)
・人(友達・恋人等)に依存しやすい
・恋人に何度も愛情を確かめる

上記すべてに当てはまらなくても、複数当てはまった場合、不安型である可能性が高いです。

基本的に不安型の方は、「人に嫌われていないか」を極端に重視しています。

少しでも相手の反応が悪かったり、冷たかったりすると、「私のことが嫌いなんだ」と考えます。

例えば…これは私の話なのですが…笑

私は元々心理学に興味があったので、「しぐさの心理学」的な本も読んで勉強していました。

そしてこの中で、「話をしている時の足の向き」のしぐさの心理がありました。
これここにたどり着いた方なら知っている方多いかもしれませんね〜笑

説明すると…

・つま先がこちらに向いている場合、こちらに関心がある、2人で話をしたい
・つま先がこちらに向いていない場合、こちらにかんしんがなしい、現在の話題に興味がない
・つま先が出口の方向を向いている場合、その場を離れたい、帰りたいと思っている

上記を読んでみると3番目は嫌ですよね、コレ悲しい。笑

そして話を戻します…。

私が会社の先輩と対面して立って話をしている時に、先輩の片方の足が明らかにその先輩が行きたい方向(帰る方向)を向いて話をしていました。笑

この例で考えると、安定型の方の場合「あ、今は早く帰りたいんだなぁ」くらいに考えます。

「なんか用でもあるんだなぁ」くらいに。笑

だって、「”今は”帰りたい」だけかもしれないですよね。
というより、そういう可能性のほうが普通にあります。

「あ、やばいドラマ予約し忘れた〜」とか
「あ、おつかい頼まれてたんだった〜」とか

相手が「早く帰りたい」って考える理由は
「自分のことを嫌いだから」っていう理由以外にたっくさんあります。

大事なことなので2回言いますが、
「ほんとに、たっくさんあります。」

だって「トイレ行きたいだけ」かもしれないですからね。笑

要は自分の問題ではない可能性もたくさんあるし、
嫌われているかどうかなんて、普段の話をする感じとかで大体わかりますよね。
あ、あまり好かれてないな?とかは。笑

でも不安型の方の場合は、普段から普通に話をしているのに、この1回だけで「帰りたいって考えてるってことは、嫌われてるんだ」くらい極端に考えてしまったりします。

これを「認知のゆがみ」と言ったりもするんですが、簡単に言えば「思い込みが激しい(ネガティブな方向に)」という感じです。
※「認知のゆがみ」に関しては、また別記事で解説します。

そんなこんなで…とにかく「ネガティブ思考」というイメージです。

不安型の方は「愛されたい」「受け入れられたい」「認められたい」という気持ちが非常に強いです。
対人関係で重要視するものも、「愛情」や「思いやり」です。

そのため拒絶されたりすることにとても敏感で、「拒否された!」と感じるハードルがとても低く、尚且一旦そう感じると、相手に愛情を確認しようとしてしまいます。

結果的に相手に対して過剰に従順になってしまい、「相手の要求を断れない」というところに繋がります。

ただ、こういった従順的なタイプとは逆に支配的なタイプも見られます。

このタイプは簡単に言うと、「人間不信」です。
相手は自分のことを騙そうとしている、所詮裏切る等、相手のことを信用していない考えるタイプということです。

このタイプの人は、「人を信じたいけど信じれない」「人に頼りたいのに頼れない」等、人間不信からくるジレンマで、更に生きづらさが強いです。

この傾向が強い場合、「恐れ・回避型」の可能性があります。
※恐れ・回避型は次に解説します。

子供の頃の不安型

不安型は子供では「両価型」と呼ばれます。

何故「両価型」という名前なのでしょうか。

それは両価型は、「求める気持ちと拒絶する気持ちの両方が併存している状態」だからです。

不安型の方は幼い頃養育者に、

「すごいね〜可愛いね〜何でもやってあげようね〜」と過保護に甘やかされたと思ったら、

親の意に沿わないと、
「そんな事もできないならウチの子じゃない!」くらいに強く拒否されるのような、極端な感情を向けられている場合が多いです。
(ここまでは言わないかもだけどね)

そのため、「甘えたい、愛情を求めたい」と願う一方で、また拒否されるんじゃないかという気持ちも抱えています。

愛情が”無条件で”与えられるものという考えはなく、どうせいつかは裏切られるんだという考えを消せずにいます。

以下が不安型の方に対する研究結果です。

不安型の人では、親や恋人に対して、肯定的な態度と否定的な態度が強く併存しており、両化的な傾向が強かった。
引用:愛着障害〜子供時代を引きずる人々〜 岡田尊司

魅力的な異性が、自分にあからさまな関心を示している場合と、示していない場合で、課題に取り組ませたときのパフォーマンスの違いを調べた。その結果、安定型の人は、関心を示された方がパフォーマンスが高まったにもかかわらず、不安型の人は、逆にパフォーマンスが低下する傾向が見られた。
引用:愛着障害〜子供時代を引きずる人々〜 岡田尊司

このことから、不安型の人は「変なとこ見られたら、嫌われるかもどうしよう」「好かれたい」みたいに両価的な考えが集中力の邪魔をして、逆に悪影響を与えてしまうことがわかります。

不安型の恋愛

不安型の方は「すぐ恋愛モードになりやすい」という傾向があります。

不安型の方は寂しがりであるため、人とのつながり、情緒的な対人関係を常に求めています。

そのため、誰かに必要とされることが喜びであり、自分のことを好きになってくれた人を好きになります。

自分のことを好きになってくれた人を好きになるというと、「返報性の原理」というところに落ち着いてしまいそうですが、そうではなく、

自分に”関わってくれる人”を好きになる」という方が正しいかもしれないです。

そのため、自分を利用しようとしている人等、”ある意味自分に関わってくれる人”でもそれにあたるということです。

これは、本当に気をつけなければいけないことかもしれません…。

では、いざ付き合ってからはどうでしょう。

付き合ってからは、かなりべったりとした”依存的な関係”を好みます。

付き合う前と、付き合ったあとで、「え、もっとこざっぱりしてるタイプかと思ってたのに!」と勘違いが起きるのはこのパターンです。

不安型の方は、適度な距離感の場合、とても優しく、サービス精神旺盛な”良い人”であることが多いです。

例えば、会社の同僚、友達等、親友まではいかないレベルぐらいの距離です。
(親友にもこの依存感を出さない人も結構います)

不安型の方の「誰かにべったり甘えたい、もたれたい」的な部分が現れるのは、親密な関係になってからになります。

そのため周りは気づかない可能性だって十分にあります。

親密になればなるほど、自分と相手の境が曖昧になり、相手を自分の一部のように思い込んでしまう。
引用:愛着障害〜子供時代を引きずる人々〜 岡田尊司

個人的に上記はかなりしっくりくるなぁと思っています。
相手は自分の一部となってしまい、相手に嫌われるということは、「自分の一部を無くす」のと同じになってしまうということです。

そのため自分が愛されていることを確かめる確認行動も、「自分の自尊心を取り戻す作業」ということです。

要は自分ではなく相手の中に自分の価値を見出してしまっている状態です。

そう、依存です。

そしてこのタイプは普段自分の言いたいことを相手にぶつけることが出来ない反面、一旦タガが外れるとネガティブな感情が一気に湧き出て、思ってもいないことまで言ってしまうことがあります。

これは相手に見捨てられることを恐れる一方、今まで自分が疎かにされてきたという”被害者感”を感じているので、怒りとして放出されている状態です。

そして「言ってしまった!やってしまった!」となる時には既に遅く、相手が離れていってしまうことになります。

そしてそれをずっと引きずる傾向があり、自分のことをひたすら責め続けます。

「あ〜こんなんだからダメなんだ…もう誰にも好かれない…」のように…

そして結果、うつになってしまうということもあります。

そのためパートナーの自分への評価が自分への評価に繋がります。
(こう言われても難しいですね)

要は…

パートナーが自分のことを素っ気なく扱った

え?嫌われた?

もうダメだ…どうしよう
私なにかしたかな、なにをしたんだろう

あの時私が〇〇したからだ/しなかったからだ…

謝る…嫌わないで…って言う
「私のこと好き?」って確かめる(愛情確認行為)

(先頭に戻る)
※不安型思考、無限列車編(煉獄さん好きです)

途中変な言葉が混ざりましたが…笑

とにかく、無限列s...ではなく無限ループになってしまうということです。

まず1番はじめの時点で、
「本当にそっけなかったのか」もそうですし、そっけなかったにしても、
「相手の機嫌が悪かった」「他になにか作業をしていた」等、その時の「相手の問題」である可能性がある訳です。
(これ最初の方に書いたやつですね!)

そして相手もこれを無限ループされていたら、やっぱり疲れてしまいます。

「あー、信用されていないんだなー」って。

安定型の人は比較的、いい意味で鈍感なので何度も「私のこと好き?」と聞かれても不安なのかな〜くらいに捉えて、真摯に向き合うことが出来ます。そして「別れる」のような極端な考えもすぐには出てきません。

そのため、安定型の人は不安型の人と付き合ってもうまくいくのですが、
やはりその人の環境的な要因とか、あと限度もあるので、限度を超えたらやはり…別れは来ます。


ということで…ここまでご覧になって好き避けにつながる根本原因おわかりいただけたでしょうか。(唐突)

要は不安型の人の好き避けは「愛情確認行為」ということです。

いや「好き避け」というより「避け」ですね。笑

好きで避けているから「好き避け」なんですけど、一般的にただの「避け」と捉えられてしまう行為なので、「避け」にしておきます。笑

では最後に、不安型の方の好き避けの特徴についてお話します。

不安型の好き避け特徴

不安型の方は以下のような好き避け行為をする場合が多いです。

・LINEの既読無視・未読無視
・デートの誘いを断る(別日の提案もなし)
・あまり目が合わない
・自分から話しかけてこない
・天の邪鬼な言動
・別に好きじゃないです感
・他の異性の話をする
・浮気する
・自分を卑下する
・すぐ別れ話をする

はい。最後とかもうよくわからんですよね。笑

え、浮気すんの!?!?みたいな感じですよね。

あるんですねぇ…ほんとに。

そしてこの行動って「恐れ・回避型」がするのとすごく似てるんですけど、「何故するのか」ってところが違います。

不安型のこの行為は本当にすべて「愛情確認行為」です。

もう、え!?は!?馬鹿なの?アホなの?ってなるかもしれないですけど、そうです。

いや、本人たちでさえ、アホなの!?って思ってます。
やったあとで後悔するので…笑

一番上からちょっと例をあげて解説すると…

・LINEの既読無視・未読無視
→好きならまた送ってくるでしょ(試し行為)
・デートの誘いを断る(別日の提案もなし)
→好きならまた誘ってくるでしょ(試し行為)
・あまり目が合わない
→好きってバレて嫌われたらどうしよう(不安)
・自分から話しかけてこない
→好きってバレて嫌われたらどうしよう(不安)
・天の邪鬼な言動
→相手が自分のこと好きじゃなかったら辛い(保険)
・別に好きじゃないです感
→相手が自分のこと好きじゃなかったら辛い(保険)
・他の異性の話をする
→嫉妬してほしい(試し行為)
・浮気する
→嫉妬してほしい(試し行為)
 それでも好き?(試し行為)
・自分を卑下する
→後で嫌われないようにはじめからハードルを下げる(保険)
・すぐ別れ話をする
→別れたくないっていってほしい(試し行為)

ざっとこんな感じです。

本当に一例ですけど、こんなような考えで上記のような行動に至ってると考えられます。

今回は好き避けの特徴について軽く解説しました。
次はこの行動をほりさげて、一つ一つどんな思考回路の元この行動にいたっているのか解説していきたいと思います。

恋愛相談サービス

ここまでご覧になった方で、人それぞれ現在の状況は違ってくると思います。

ここに記載があることが当てはまっていたとしても、「じゃあ、こういう人たちにはどう対応すればいいの?」と悩んでしまうと思います。

そういった方達のために、現在の状況、彼のことや相談者様のことを詳しくお聞きして、現在何に悩んでいらっしゃるのか、何故今のような状況になっているのかを、深層心理も含めて紐解いていきたいと思います。

そうすると自ずとこれからどう行動していけばいいのかが見えてきます。

現在どうしていいかわからない状況に陥ってる方、悩みがある方、お気軽にご相談ください♪

電話相談は長い時間話すと、相談料が高くなってしまうため、比較的お安いお値段で受け付けています。
短い時間でもその都度全力で対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。

タロットも心得ております。
これはタロットが行動を行う後押しになると思っているからです。タロット有の場合は、一番上のタブになります♪

参考文献


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