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年長者よ。ヒーローになれ!

きみはヒーローになった事はあるか?
私は、ある!

 今日もありがとうございます!
新しい選択肢を創り出す!発明デザイナー今井雄仁です!


今回は「キミもヒーローになってみないか?」
というお話です。

 オリジナル戦隊の作り方や、
それがどんな経験になるのか?
実体験を通してお伝えします。

・これからグループで企画を考える方
・低予算で戦隊を作りたい方

にはお役に立つかもしれません。

私が高校一年生の時。
所属するボーイスカウトのイベントでヒーローになった。
というより創った。

※ボーイスカウトとは、ボランティア団体で、
自然環境や、チームワークを通して
青少年の健全な育成を、先輩から後輩へ伝えていく。
100年以上の歴史を持つ団体である。

 我々が活動している団では、高校一年生くらいの学年になると、
同じ場所で活動しているガールスカウトの同級生と共に、
年一回「合同プログラム」という、
全学年&男女合同のプログラムを企画運営する。

 小学校1年生から中学3年生までの後輩を、
高校1年生が企画したイベントで楽しくチームワークを学ぶのだ。
高校2年生以上はそのサポートをする。

※ちなみに現在、ボーイスカウトには男子だけでなく
女子も入隊出来る団があるが、私たちの団では、
同じ拠点にガールスカウトの団があるので、
普段は男女分かれて活動している。

そこで私たちの世代で企画したのが、
「スカウト戦隊」という企画(1日イベント)である。

コンセプトはこんな感じ(物語設定)

「みんなが普段活動している「スカウトホーム」には
影ながら、悪と戦い、平和を守る、ヒーローがいた!」

その名も『スカウト戦隊!』

今回、地球をゴミだらけにしようとたくらむ
協力な敵が現れた!みんなの力が必要だ!!

「地球の汚れは心の汚れ!」を合言葉に、
みんなで協力して、地球を守ろう!

・・・
異年齢、男女混合の班を複数作り、
大きな公園へ移動しする。
公園には、敵がいたり、イベントがあったり、
そのたびに、班で試練に挑戦しアイテムを集めていく。
その過程でチームワークを高め、
最終的に、アイテムとみんなの力を合わせて
ヒーロと共に悪を倒す!

という事で、
各自、実行に必要な準備。
企画、救急、衛生、交通、などなど、
それぞれの分野を担当し、当日も運営するのだが、。

高校1年生の世代全員で企画を話しあい、
提案書を作ってプレゼンテーションするのだが、
企画がつまらない、または、詰めが甘いと、
大人の指導者に却下される。何度も練り直した。

スカウト戦隊の方向性が決まったところで、

私は、ヒーローのデザインと制作を行った。

ヒーローデザイン

 私は、戦隊ヒーローのデザインは、初めて!
ではなく、小学校の時に、自由帳ゲーム(別記事予定)
を描いていた時に
「イカレンジャー」というイカの戦隊を描いていたが、
実物大での製作は初めてだ。

ボランティア団体なので予算は、最低限である。

戦隊モノ、と言えば
「かっこいいマスク」または「ヘルメット」

まず、被り物のデザインから考えることにした。

ヒーローのマスクには2通りある
①柔らかい系
②硬い系

である。

柔らかい系は、プロレスなどでみる感じで、
顔にフィットしやすい。動きやすそうで、
もみ合ってもケガをしにくい利点がある。

硬い系は、特撮ヒーローでよく見る、樹脂製等のもので、
本格的な感じがするが、創るのは大変そうだ。

ちなみに、今回「スカウト戦隊」に変身するのは
参加者の各班に戦隊1名の引率をつけるのと、
司会進行の戦隊リーダーが、男女1名づつなので、
16人分くらいだった。。。

布のような柔らかいマスクという手段もあるが、
やはり、カチッとしたモノのほうが強そうで、
かっこいいだろうと思ったので、
硬い系の方向性にした。

マスクヘルメット

 樹脂で本格的なものを作りたい気持ちはある。
というより、むしろ金属で実戦に耐えうるモノを作りたいが、。

そんな予算も時間もないので、
材料は、段ボールにした

いろいろなお店をめぐって、大量に譲ってもらう。

段ボールを折ったり切ったり、頭にかぶったりしているうちに、
デザインイメージに使う要素を3つ思いついた。

段ボールの特性を活かす
球状にするのは難しいので、創りやすさとかっこよさを
両立するデザインにしたい

甲殻類:自然で機能的な形状を参考にする

オフロードバイクのフルフェイスヘルメット
実用的で、顔全体を覆うデザイン。

そして、試作。

だが、目の部分が見えてしまうと、変身した感じがない、
ただのヘルメットだ。

ヒーローの目の部分

サングラス的な何かをつけるか?
西洋の甲冑のように、細い穴をあけて、見えるようにするか?

いや、ここは、やはり、戦隊っぽくしたいので、
サングラス的な何かにしたい。
でも、予算はない。

色々実験してみた

プラバンのような透明プラスチックなら、
安価で、結構よく見える。
問題は、相手からも良く見えてしまうこと、、。

そこで考えたのが、黒ビニール袋!
(その時は、ゴミ袋が黒かったのでそれを利用)
これを、プラバンに張り、サングラス風にしてみる。
見た目は良いが、見えなそう、、。

しかし、実際に見てみると、意外や意外、
サングラスのように、意外と見える!
半透明だ。
相手から見えてしまうのではないかと思ったが
ヘルメットの内側に装着すると、内部が暗くなるので、意外に、相手からこちらの目は良く見えなかった。

そして、被れば誰だか完全にわからなくなる
ヘルメットマスクが完成したのだ!

スカウト戦隊ヘルメット[ブラウン]

頭頂部に空気取り入れ口があり、後頭部には、排気ができる隙間がある。

被ってみて、首部分の肌が見えてしまうのが弱点だが、
試作の段階では、ビニール袋を目だし帽状に切り抜いて被ってから、
ヘルメットをつける事で、完全に露出を無くせる事にしていた。
(実用上、蒸れるという事で廃止)
服は、各自、首がなるべく隠れる襟ありの、
長袖長ズボンを各自の色に合わせて上下着用。
手と足は、スカウトらしく、軍手と登山靴を着用。
という、服装の指定を行った。

 服装の仕上げは。テープで肩から袖にかけてラインを入れ、
ズボンも横にラインを貼る事で、普段着とは異なるデザインになった。
服のデザインに関しては各自の持ち物を利用するので、
ある程度ばらつきが出てしまうのは仕方ないだろう。

 ちなみに、私は「ブラウン」
スカウト戦隊のスーツ開発者という裏設定。
常に改良をしているので『他ヘルメットより改良されている』
というのは、これを読んでいるあなた以外には秘密だ。

※サングラス部分が、マットブラックではなく光沢がある。等
⇒黒ビニールを両側からプラバンで挟み込み、3重構造になっている。
見た目と耐久性を上げている。全マスクにこの改良をする予定だったが、
制作時間が間に合わなかった。

 そうして、スカウト戦隊は、
当日、後輩たちから予想以上の大絶賛を浴び、盛り上がった。

ほかに、ブラウンパープルなどのメンバー合計約16人くらいいる
(同じ色のメンバーもいる)

 特に小学生は、戦隊もの大好きな年齢なんだろう。
本物の戦隊だと思っているくらいの反応で、開発者の私も嬉しかった。

これからヒーローになる方には、
注意してほしい事がある。

 子ども達の前では、「マスクを外して―!」と言われても、
朝から夕方までマスクヘルメットは外してはいけない。

ヒーローたるもの、子どもの夢を守るのも仕事なのだ。

電車に乗る時もこのまま!

(今これで電車に乗ったら怒られそうだが、この時は大丈夫だった。)
昼食を食べるときは?(どうだったかな?とにかく顔は見せていないぞ)

イベント終了後

そして無事に、敵は退治され、平和が戻った。

活動も終わり、解散後、「いざさらば!」という時、
1日中「マスクを外して―!」といってきた
班の後輩達、特に小学生が、どうしても顔が見たいと懇願してきた。

私は迷った、、。

あなたならどうしますか?

私は迷った挙句に、最後だからよいか、と、
マスクヘルメットを脱いだ。

後輩たち「・・・・(無言)」

私(なんなんだその反応は!何を期待していたんだ?)

どうやら、ヘルメットは脱がないのが正解?だったのかもしれない。

結論①:戦隊ヒーローを低予算で作るなら、
頭部分を段ボールで作るのが、効果的である。

結論②:小学生くらいの後輩には特に受けが良い!

結論③:変身は解除してはいけない。


さあ、あなたも、みんなのヒーローになってみよう!!
楽しいぞ!!

⭐️⭐️今日もお読みいただきありがとうございます!⭐️⭐️
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今井 雄仁@発明デザイナー
私は、子どもたちの学びや気付きが世界を豊かにすると考えており、クレジットカード等を持たない方でも読めるように基本的に無料での記事公開をしております。また、発明デザイン研究所はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への寄付を毎月行い、難民の子どもたちの教育機会を支援しています。