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銘言アンソロジー

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#エッセイ

銘言アンソロジー ⑪ 「五分だな」

銘言アンソロジー ⑪ 「五分だな」

五分だな

 松山千春

強気な発言が持ち味の松山千春。大御所でも一刀両断に切るメンタルの持ち主だ。

そんな彼が1996年5月13日放送の「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」で尊敬できる歌い手を聞かれ、出てきたのが美空ひばり。

「今の若い子たちが見ても、やっぱり歌は抜群に上手いと思うんじゃない?」と珍しく褒めたので、浜田雅功が「それは、松山千春も勝てないんですか?」と、答えづら

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銘言アンソロジー ⑩ 「かねがね かねがねえ」

銘言アンソロジー ⑩ 「かねがね かねがねえ」

かねがね かねがねえ

 源平討魔伝

1986年、ナムコがアーケード用に開発したゲーム「源平討魔伝」に出てくる駄洒落。

「だじゃれのくに」というステージがあり、スタッフの似顔絵が駄洒落を連発してくる。

原作を知らないと何を言ってるのか理解できないかもしれないが、筆者の筆力のせいではない。実際、何の脈絡もなくそのステージが始まるため、説明のしようがないのだ。動画を載せておくので確認して欲しい。

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銘言アンソロジー ⑨ 「ほきそば」

銘言アンソロジー ⑨ 「ほきそば」

ほきそば

 松本人志

90年代「ガキの使いやあらへんで!」の番組中、「焼きそば」をどこまで崩した言葉で注文できるかを検証する企画で使われたワード。

あいまいな発音でも解釈できる人間の能力に焦点を当てた実験である。

「水曜日のダウンタウン」で、オードリー春日があいさつをテーマに似たような説をやっていた。それが2017年のことである。そこから20年以上も前に放送していたのだから才能とは恐ろしい

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銘言アンソロジー ⑧ 「◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯」

銘言アンソロジー ⑧ 「◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯」

◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯。

 ブルース・リーの映画コピー(あえて伏せ字)

ブルース・リー映画の予告CMで使われたと言えば、その秀逸さはすぐに理解して頂けるであろう問答無用の名コピー。

1983年のリバイバル上映時、つまり昭和に作られたものである。

言葉そのものの力もあるが、やはり音声で聞いてもらいたく、動画を貼り付けておく。ナレーションのキーやトーンも絶妙で、昭和のモノラルな空気感がそこは

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銘言アンソロジー ⑦ 「後頭部自適打」

銘言アンソロジー ⑦ 「後頭部自適打」

後頭部自適打

 松本人志など

そもそも正式にはそんな言葉は存在しない。漢字も筆者の当て字である。おそらく後頭部打撲と適時打が混同したのだろう。

主に小学生周りで使われたと記憶している。

誰かが転んだ時や頭を打った時などに実況したり、自分の負傷度合いを先生に報告する際、余裕があれば使うこともある。

発音してもらえば分かるが、なんとも口に気持ちのいい言葉なので、ただそれだけで重用されてきた。

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銘言アンソロジー ⑥ 「西向く士」

銘言アンソロジー ⑥ 「西向く士」

西向く士

 父からの口伝

知ってる人には常識で特に語ることもないのだが、31日に満たない小の月を指すジャーゴンである。

父から教わった際「に…し…む…く…で、さむらいは11だろ?」と言われ、なるほどと手を打ったものの、なんで「侍」が11なんだと、ずっと引っ掛かっていた。

十と一を上下に並べて「士」なのだが、それを解読するのに20と余年を数えることになる。

最近の若い世代は知らないのではな

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銘言アンソロジー ⑤ 「けてるい」

銘言アンソロジー ⑤ 「けてるい」

けてるい

 ジャイアン

これを見ても何のことか分からない人がほとんどだろう。ドラえもん15巻「人生やりなおし機」の一コマである。

この道具で4歳に戻ったのび太は、いつもの空き地へ。お馴染みのメンバーと学校ごっこをするのだが、先生役を自分の名前が書けるかで決めることになる。

そのときジャイアンこと剛田武が書いたのが以下である。

これには驚いた。

どこをどう間違えたらこうなるのかさっぱり分

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銘言アンソロジー ④ 「屁にはブースーピーの三種あり」

銘言アンソロジー ④ 「屁にはブースーピーの三種あり」

屁にはブースーピーの三種あり
ブーは音高く臭みなし
スーは音低く臭みあり
ピーは時々実を持つ恐れあり

 父からの口伝

おなら三態。「実」とは排泄物のことで、気をつけるようにという格言である。

我が家の相伝なのか、地域に伝わる慣用句なのか、他で聞いたことは一度もないし、調べるつもりもない。

一説によれば、平賀源内の著作「放屁論」にその様な記述があるともされ、そうなると急に格調を帯びてくる。

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銘言アンソロジー ③ 「鼻毛ボンジュール」

銘言アンソロジー ③ 「鼻毛ボンジュール」

鼻毛ボンジュール 松本人志

2007年6月1日フジテレビ「笑っていいとも!」にて。カンヌ映画祭に招待された際、フランス人女性記者の鼻から毛が出ていたエピソードの中で放った言葉。

さすがのワードセンスで、天賦の才とはこれほどかと、いたく感心したものだが、流行ることなく、以後、耳にすることはなかった。

もちろんフランス人に対しての使用が前提ではあるが、日本人相手でも成立しているのではないだろうか

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銘言アンソロジー ② 「夜半夜逃げする」

銘言アンソロジー ② 「夜半夜逃げする」

夜半夜逃げする 詠み人知らず

「美しく青きドナウ」で知られるワルツ王ヨハン・シュトラウス2世をもじって使う。

「夜半」という語感もさることながら、意味がちゃんと通っているところに作者の力量がうかがえる。

しかし、ほぼこれしか使い道がないため、その完成度の割にあまり耳にすることはない。

ぼそりとつぶやく以外の用法も思いつかないのだが、いったいどういう経緯でこの言葉が世に出たのだろうか。

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銘言アンソロジー ① 「死にかけ三分五厘」

銘言アンソロジー ① 「死にかけ三分五厘」

死にかけ三分五厘 詠み人知らず

主に身体的負傷を伴って使われる。
また、ダメージ著しい物や状態を指して言われることもあり、汎用性のある言葉である。

三分五厘だと大したことない感じだが、数字から受けるインパクトより程度のひどい時に用いられることが一般的だ。

子供のころ誰ともなく要所要所で発していたが、いつの間にか聞かれなくなった。

あまりの人気に多用され、飽きられた側面もあるだろう。

一周

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