YUJI

笑いこそあれ。セミプロライター。グルメ、スイーツ、漫画、ゲームなどなど

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マガジン

  • 何の参考にもならないグルメ報告

    冒頭の星は味の評価。そこは間違ってないはず

  • ミニャルディーズ

  • 少しズレてるワンピース考

  • 写真に一言

    写真でボケるのではなく、ツッコミの企画

  • 徒然ゆうじ

    実話をもとに現代社会の病理を鋭くえぐった、笑いあり中身なしのショートショートエッセイ。

最近の記事

こんな夢を見ました

砂場で兄と遊んでたらキングコングがやって来た。 「じゃあ、帰ろうか」というので帰った。 ご飯を食べているとマンションが傾いた。 きっとキングコングが傾けたのだろう。 目が覚める。首を傾げて、まぶたを閉じる。 ニュースでキングコングが来ると報じていた。 マンションの1階部分だけは助かるだろうと言った。 母が私にお使いを頼んだ。 近くの酒屋で買い物して振り返ると、道の向かいにキングコングが立っていた。 左右にフェイントしたが抜けなかった。 どうしよう。 目が

    • 何の参考にもならないグルメ報告「中国飯店 三田店」

      ★★☆☆☆ 中国飯店の中では比較的リーズナブルで、シャビーな風情がコストを吸収するタクティカルな店舗だ。 三田を煮詰めたような客筋で、系列の中でもひときわ異彩を放っている。 季節柄、上海蟹を注文。 念のため一番安いコースにした。 前菜はすぐに出てきて、作り置きの冷めた風味を逃さず閉じ込めてある。 上海蟹、鮑、フカヒレ…高級食材にはそれを感じさせない、さりげない工夫が光る。 北京ダックは中国飯店らしく、さすがの味で逆に書くことがない。 じっとり蒸し上げたような蟹チ

      • その日本語、伝わってる?

        テレビでグラフィティの紹介をしていた。 グラフィティとは、街の壁面に描かれた落書きみたいな落書きのことだ。 識者は言う。「作者が出てきて作品を語ることはない。見た人間にあれこれ語らすものだ」 なるほど。 芸術は、まぁそれでいいのだけれど、コミュニケーションを旨とする文章にそれは困る。 最低限のニュアンスは共有しときたい。 今日、仕事でこんな文章を書いた。 「玉砕はイヤ。数%の勝算はつくっておきたい。せめて一か八かの勝負にしたい…」と。 すると、上司がヒョコヒョ

        • カイドウの酒龍八卦はなぜあんな事になったのか

          「長すぎる」と評判のワノ国編。 クライマックスはカイドウとルフィの一騎打ちだが、決戦のわりには終盤、苦笑の絶えない展開が続く。 久しぶりに本気で戦える相手に出会ったカイドウは、酒龍八卦に打って出る。酔態8種の「上戸」を駆使してルフィを翻弄。この辺りから勝負の行方と漫画の雲行きが怪しくなってくる。 酒龍八卦とは何なのか。 元ネタの一つは、ジャッキー・チェンの映画「酔拳」だ。「酔えば酔うほど強くなる」というコピー通り、カイドウも酒に酔って覇気を強めた。 映画では「酔八仙

        こんな夢を見ました

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        • 何の参考にもならないグルメ報告
          9本
        • ミニャルディーズ
          2本
        • 少しズレてるワンピース考
          2本
        • 写真に一言
          15本
        • 徒然ゆうじ
          8本
        • 銘言アンソロジー
          11本

        記事

          写真に一言 ⑮

          もう、「ないこうちょう」でよくない?

          写真に一言 ⑮

          破壊王追悼企画 「橋本真也引退試合観戦記」

          2000年4・7 東京ドーム 遺恨とも逆恨みともつかぬ因縁の対決がそこにあった。 1999年1月4日 橋本は小川に負けた。 公式には無効試合であったが、 内容は誰の目から見ても橋本の惨敗だった。 プライドはズタズタ。 闘魂三銃士、IWGP王者… 橋本が、輝かしいレスラー人生を賭けて決戦に挑んだのは、宿命を超えた自然の摂理であったのかもしれない。 導夢衝撃(ドームインパクト) 動き出した時代は 誰にも止めることができなかった… まさにそれは突然の出来事だった。 見慣れ

          破壊王追悼企画 「橋本真也引退試合観戦記」

          徒然ゆうじ 「デザートのこと」

          某月某日 執念で紹介制パティスリーに滑り込む。 珍しく早めに到着。 店の前には数人。 目が合わない絶妙な位置どりで立っている。 扉が開き、やにわにオープン。 互いの気配を読みながら席を選ぶ。 カウンターを挟んで店主登場。 ひとしきり口上を述べたあと、 正午からデザートのみという 人を食ったコースが始まる。 一目でそれと分かる神経質な店主が 模型のように菓子を組み、 これ見よがしに供していく。 気を抜くと割れそうなグラス。 上澄みをすくいとるような会話。 手洗いにも

          徒然ゆうじ 「デザートのこと」

          バーキンはなぜダサいのか

          誰もが一度は聞いたことあるが、持ってる人は見たことがないバーキンという、エルメスのバッグがある。私も聞いたことがある。 あごが外れるほどの値段だが、どんなものか、ネットで見て愕然とした人は少なくないだろう。 なんというか、普通なのだ。 ファッションは基本的にオシャレになるほど高くなる。 30万も出せば十分な素材の物が買えるし、50万も出せば相当に奇特なバッグが手に入る。 それ以上の値段をつけようと思うと、それはそれは凝ったデザインでなければ納得されないだろう、と思う

          バーキンはなぜダサいのか

          徒然ゆうじ 「中国拳法のこと」

          某月某日 テイなにがしという達人の演武を見にいく。 中国拳法は華麗な動きが魅力で、 なかでも「長拳」は圧巻らしい。 余裕を見て1時間前に出発。 どう考えても遅刻する時間に到着。 案内板を頼りにふらふら歩いていると、 「拳」というTシャツをまとった 一目見てそれと分かる青年がすりよってくる。 「どうぞ」 なかば引きずられように入場。 中を見ると、みんな壁に張り付いている。 死角は無意識に守るらしい。 しばらくすると青白い婦人がそろそろと前に。 司会のようだ。 「

          徒然ゆうじ 「中国拳法のこと」

          ゴキブリ クライシス

          戦いとは、おしなべてこちらの都合を考えずに降ってわくものだ。 コンピューター・ウイルス、ねずみ講、飛び出し、チンピラ、時間外取引、桶狭間の戦い… 「Here comes a new Challenger !!」 今日もどこかで、そんなアナウンスが響いている。 駐車場を歩いていると、 足もとをゴキブリがカサカサ… 突然の遭遇に動転。 すばしこい動きとその異形。 苦戦を強いられた数々のファイトシーンが蘇る。 なめらかなステップで挑発するゴキブリ。 仕事で満身創痍の俺。

          ゴキブリ クライシス

          WARNING!

          パソコンを打ってると、ふわふわと体にまとわりつく小さな虫。 しばらく手で払っていたのだが、なかなか離れないのでチラと見ると、スピードを象徴する細身のフォルム… ヤツだ!! ヤツが来たんだ!! 正弦波を鳴らして接近する、 吸血に最適化されたフルスペック・モデル 蚊だ! 熱帯夜の刺客は、執拗に威嚇する手としばらく たわむれた後、どこかへ消えてしまった。 …今日のところは、あいさつ程度といったところか。 ぼんやりと宙を見つめ、 緊張をため息でほどく。 安眠を懸けた

          WARNING!

          ニカの鼓動には意外なモデルがある

          ルフィの覚醒形態である太陽の神ニカ。心臓を「解放のドラム」というリズムで鳴らし発現する。それが「ドンドットット」だ。 これにはモデルが存在すると考えられている。尾田栄一郎が影響を受けた一人、松本人志によるもので、「ダウンタウンのごっつええ感じ」という番組のコント「MR. BATER」だ。 松本扮する「ベーター」が店で商品を頼むのだが、注文と違う物ばかり出てきて、ノリツッコミをしていくというもの。 店は毎回変わるが、最初は必ずインディアンの衣装と斧を持って来られる。それを

          ニカの鼓動には意外なモデルがある

          桜餅概論

          桜餅。あんこを薄紅の生地で包み、塩漬けした桜の葉を巻いた和菓子。春が近づくと雨後の筍のように出てくる。 塩味の効いた甘さが特徴で、桜スイーツは数あれど、どれも桜餅をイメージして作られる。象徴的な存在だ。 桜と塩は本来的には何の関係もないのだが、日本人はなぜか塩味の効いた甘さを感じると桜をイメージするという習性があるようだ。 桜餅は2種類意外と知られていないことだが、桜餅は大きく2種類に分けられる。 一つは小麦粉の薄い生地を使ったもの。「長命寺」と呼ばれ、主に東日本で見

          桜餅概論

          サカキの新たな一面を見た

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          冬と春の間に思い出す言葉

          このころになると、 いつも思い出す言葉がある。 ある日、男の子が雪の精と出会った。 女の子の精霊。 ふぶきに乗って遊ぶ男の子と雪の精。 雪の精は、雪が消えると自分も消えてしまう。 だから、どんどん雪をふらし、 町じゅうを雪でうめつくす。 「あたしは、消えたくないの。  いつまでも いつまでも」 でも、男の子は人間。 寒くて風邪をひきそう。 「ハクション!! そろそろ帰りたい」 「まだ いいじゃない。  あなたが すきになっちゃった。  いつまでも いっしょに いた

          冬と春の間に思い出す言葉

          「STAND BY ME ドラえもん」では のび太は勝てない

          2014年に公開された「STAND BY ME ドラえもん」。初の3DCG映画で、そのストーリーは原作のエピソードを繋ぎ合わせた物になっている。だが、肝心な所で成立していないのをご存知だろうか。 のび太は空き地の決闘でジャイアンに勝つのだが、実はこの映画のシナリオでは不可能なのだ。 この決闘、原作では真夜中に行われるが、本作では夕方になっている。おそらくコンプライアンスの関係だろう。しかし、これでは原作の巧妙に練られた設定を台無しにしてしまう。 藤子・F・不二雄はその短

          「STAND BY ME ドラえもん」では のび太は勝てない