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「初めての人生の歩き方。――毎晩きみにラブレターを」第456話:アルコールとぼく

酒に害があるのではなく、泥酔する人に罪がある。
ベンジャミン・フランクリンン

(英語: Benjamin Franklin, グレゴリオ暦1706年1月17日<ユリウス暦1705年1月6日>[注釈 1] - 1790年4月17日)は、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。

 初めて記憶を失くしたのは高校のときだったろうか。とにかくぼくは大酒飲みで、そして性質の悪い酒飲みだった。飲めば底なし。吐いてでもまた飲んで、そうして記憶を失くしても依然飲み続ける。

10代20代のそんな飲み方が祟ったのか、それとももともと背が高いとか低いとかの体質のせいなのか、または環境が悪いのかは分からないけど、ぼくはこのたび晴れて「アルコール依存症」になりました。

 ようするに「アル中」だ。ちなみに初めて言われたのは20歳のときで、なんやかんやと誤魔化しながら生きてきてそれから14年、ついに酒との縁が切れたという訳で、、、。 
 ただ、ぼくの場合は、別に普段は飲まなくてもいいし、なんなら飲みたいとも思わない。誰かの付き合いでのむときについ飲み過ぎちゃうと記憶がなくなってしまうという、ただそれだけの「ある中」だけど、それでも誰かに(特に嫁と子供)には迷惑をかけているのだから、もういっそのこと辞めることにした。

 というより、すごくショックだったんです。

「あなたは立派な病気です」

 と医者からぴしゃりと言われると、泣きたいような悔しような、その反面で面白いような少し安心したような、そんななんとも言えない感情が胸に渦巻いていた。

 そうだ。その前にここに至った経緯を話そうと思う。

 まず、ぼくはとてもお酒を飲んできた。
 本当に20代のときはよく死ななかったなぁと思うぐらい飲んだし、飲まないとやってられなかったし、本気で20代で死ぬと思っていた。よく警察と救急車のお世話にならなかったなぁと思うばかりで、記憶を失くすのは当たり前、ひどいときは明け方に血を吐いて白いTシャツを真っ赤に濡らしたまま朝マックに繰り出していた。

 気がつけば精神はボロボロのボロ雑巾のようにやつれ果て、そんなこんなで頑張って生き直していたら酒は自然と飲まなくなって、一年ぐらいまったく飲まない時もなって、それでも最近また飲むようになって、するとときどき飲む過ぎちゃって訳が分からなくなって誰かに迷惑はかけるわ、記憶は失くすは、翌朝は自責の念で死にたくなるわで、ついこの間も記憶を失くしちゃって、だからちょっと病院に行ってみよっかなぁと思って行ってみたらそういわれたんです。

「アルコール依存症ですね」

 もちろん、彼女もいっしょに来てもらっていたので、うん、まあそんな感じなんです。

 おかげでぼくの病歴はまた一つ増えました。
 思えば依存する人生でした。
 酒、煙草、睡眠薬、向精神薬、あ、でも違法なやつはあんまりハマりませんでした。そう考えたら、ぼくはとてもまじめで素直でいい子なんだと思います。

 とてもよかったです。

 とりあえず、お酒は辞めました。次に飲み会に呼ばれても、一杯しか飲みません。ええ、きっと一杯でやめますとも。でも、どうしてもきみが飲めというのなら、それはそのときに考えます。ええ、だって煙草だってそうじゃないですか。辞めた辞めたといいながら吸いたいときに吸うなんて、そりゃもうあんた言ったもんがちじゃないですか、ねえ、奥さん、そのへんはどうなんですか?

 でも、基本的にはもう飲みません。
 ちなみに、アルコール依存症は人によって症状が全然違うそうです。ぼくはたまたまたまに記憶を失くすぐらいなんです。毎回じゃないですよ? たまに。ここがポイント。だからつい飲んじゃう。そしてもう一つ。20代前半の頃はがっちりとしたまさにアル中らしいアル中でした。手は震えるし汗は止まらないし飲まないとイライラして不安でとにかくアルコールを求めてさまよってあまつさえ台所の料理酒にまで手を出す始末、、、。

 どうですか? 奥さん。これがアル中ってやつなんすよ。

 さて、そんな感じで梅雨ですね。今日もコーラ飲んで頑張りました!

 では、また来週!しーゆー!

PS.今週はボイトレとある人から個人コンサルを受けます。とても楽しみです。あとスターウォーズとファイアパンチを全巻買いました。とても楽しみです。

今までかけた苦労をなしにして欲しいとは思わない。責任を取って、酒を憎んできみを愛するよ。

いや、酒じゃない。酒に溺れるぼくが悪いんだ。

でも、きみはいつだって溺れていたいんだ。

そう、ぼくは酔っ払い。

きみにクラクラのフラフラなのさ。

初めての人生、まったくもってなにが起こるか分からない。

病気。

それにいったいなんの意味があるのだろうか。

きみの人生はまだ長い。

ぼくの失敗を見て、なにかを受け取ってくれたらと心から思う。

きみに幸あれ。

ぼくにも幸あれ。

みんなにとてつもない幸があらんことを、、、。

今日もありがとう。

今年も残り181日。

またね。

――――――――――

最後まで読んでくれてありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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