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居場所は必ず存在することについて

こんにちは、平井 裕士 @yuji87 です。

学生の人がどれくらいnoteを知っているのか分からないけれど、今日はもうすぐ夏休みが終わることに対して憂鬱やなと感じている人に向けてnoteを書きます。

「あと1週間で夏休みが終わる。また、あそこへ行って会いたくもない人と会ったり、したくもないことをしなければならないのか。」

小学5年になるときのクラス替えで、それまで仲の良かった友人全員とバラバラになった。

クラスが違っても10秒もあれば隣の教室に行って遊びにいけるのに、なぜかボクにはそれができなかった。

クラスというコミュニティー内で新しい人間関係を築かないとダメと無意識に思っていたんだろう。

学校のクラスという単位は、普通の子どもを無意識に束縛しているように感じる。

たった30人くらいの集団の中で、それぞれのポジションが意識の中に植え付けられていく。

数週間経った頃に学級委員が選ばれ、他にも風紀委員、体育委員、飼育委員、図書委員などが10名ほどに割り当てられる。

ボクも4年の頃に学級委員になったけど、5年のクラス替えを機に立候補することはなくなった。

親しい友人とクラスが分かれた寂しさを紛らわすために、ボクは飼育委員になった。

給食を食べ終わると給食のおばちゃんのところに行って、野菜や果物の余りや皮をもらって飼育小屋へ遊びに行くのが毎日の楽しみだった。

飼育小屋は2階建てで上下とも3つの部屋に区切られており、6部屋に分けてウサギを飼っていた。

ボクは左下にいる少しふっくらしていて、おとなしいウサギを担当していた。

エサをあげたらほうきで小屋の掃除をして、食後の運動としてウサギを運動場に連れ出してピョンピョン遊んでいる様子を眺めていた。

そうしていると寂しいという思いはなくなったんだけど、新しいクラスで友だちが欲しいなという気持ちは消えなかった。

図書館との出会い

その日は雨が降っていた。

いつものようにウサギにエサをあげて掃除をするまでは良かったんだけど、雨が降っているから小屋の外で遊ばさせてあげることができなかった。

ウサギ小屋を後にしたボクは何と無く図書館へと向かった。授業以外で図書館へ行くのは初めてだった。

昼休みの図書館にはほとんど人はいなかったと思う。

当時のボクは、日記とか読書感想文を書くのはめちゃくちゃ嫌いだったけど、文字を読むことの抵抗はなかった。

たくさんある本の中でボクが好んで読んだのは、昔の神話のマンガだった。

「恐竜の歴史」、「ノアの箱舟」や「モーセ」の話が特に好きだった。

このとき、本を開くとじぶんが知らない世界を教えてくれることを初めて経験した。

授業で読む物語は「勉強」という意識が強くて、テストのためにじぶんが嫌いな文章でも読まなければいけないという思いがあってどうしても物語に入っていくことができなかった。

でも、自主的に本を読むとこれまでに感じたことがないくらい、本を読むのが楽しかった。

これがキッカケで中学校、高校に行っても昼休みは図書館で過ごす生活を送るようになりました。

友だちは全然いなかったけど、図書館という居場所があったから学校へ行くことができていたんだと思う。

もし、図書館がなかったら学校に行けなかったと思う。

それくらい、学校という場所で過ごしていくためには、じぶんの居場所がないと居心地がとても悪いんです。

あれから15年くらい経ち、学校に対する意識は確実に変化しています。

先日、小幡さんが発起人の不登校は不幸じゃないというイベントが開催されメディアにもたくさん取り上げられています。

学校へ行かなくてもじぶんで勉強して興味のある世界と繋がっていく生き方を選択している10代の人が増えているんです。

学校で学ぶ勉強は今では学校に行かなくても学ぶことは十分可能です。

集団生活の生き方は学校でしか学べないという意見も聞いたりするけど、これからの時代は様々な年齢、ジャンルの人と接していれば学校の中でいるよりもずっと良い経験ができると思います。

居場所がないとか、学校で勉強する必要性に関して疑問をもっているような人は、無理して学校へ行かなくても良い。

理由を話せば親も必ず理解してくれるし、興味のあることに夢中になっている子どもの姿を見れば絶対親も喜んでくれるはずです。

だから、もし学校に居場所が見つけられないなら、じぶんが好きな分野で居場所を探してみてください。

あなたの居場所は必ず存在するから。

2018.08.23
平井 裕士 
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★ メール yuji.photography@gmail.com

写真や旅のことだけじゃなく、今ボクが気になっていることをnoteに書いています!読んでいただきありがとうございます!