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不思議な糖尿病の治療!

 今の糖尿病の治療の目的は、主に血糖(血管内の糖)を下げることです。SGLT2阻害薬(尿に糖を排出する薬)が出るまでは、薬で何とかインスリン(肥満ホルモン)の分泌量を増やして、血糖を下げようとしてきました。

 血管の中の糖は、どこに行くかというと、インスリンの作用で中性脂肪に変えられ、内臓脂肪、皮下脂肪として蓄積します。
 つまり、2型糖尿病の治療が始まると、患者さんは、脂肪が増加するために、必ず体重が増加してくるのです。そこで、医者は、「運動して痩せなさい」と指導します。しかし、インスリン(肥満ホルモン)の分泌を増加させる薬を出されているため、太ることはあっても、やせるのは、困難なのです。

 生活習慣病の始まりは、肥満であるのにも関わらず、治療によって患者さんは、肥満になります。糖尿病の患者さんは、生活習慣病である血管障害を起こしやすくなるのです。

また、糖尿病の食事は、低カロリー食です。2000Kcalを1600Kcalにしたりします。その中には、バランスが良いとか言って、血糖上昇の原因となる炭水化物(糖質)が60%も含まれているのです。また、カロリーを下げることにより、必須栄養素であるタンパク質、脂質の量が減るため、栄耀失調になる可能性も否定はできません。ちなみに血糖を上昇させる炭水化物は、必須栄養素ではなく、食べなくても生きていける物なのです。

 糖尿病食は、低カロリー食ではなく、低糖質食にするべきだと思います。穀物を取らないと、食物繊維が、不足するなどという人もいますが、そもそも、現代人は、食物繊維が除かれた穀物(白米、パン)を食べているのです。ただの糖質を主食にしているのです。穀物からとる食物繊維は、とても少なくなってきています。

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すべての生活習慣病は、肥満から始まります。

血管内の糖は、インスリンの作用により、中性脂肪となり、体脂肪(内臓脂肪、皮下脂肪)となり体に蓄積するために、肥満になるのです。

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※1 糖尿病の患者さんは、低糖質食はしないで下さい。インスリンを増加 させる治療を行っている状態で、低糖質食をすると低血糖という命につながる合併症を起こす可能性があるからです。

※2 低糖質食とは、食事から炭水化物(糖質)の量を極力減らし、野菜や果物とタンパク質(肉 魚、卵 豆類)を、満足するまで食べる食事のことです。自分が、体調が良くなった事に、気づくと思います。

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