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前提を疑わない、いい人達へ。

今回は、少し挑戦的な意見を素直ないい人達に向けて
発信したいと思います。

誰も疑いを挟まない前提が、たいてい最も    疑わしい。
(ポール・ブローカ 人類学者)

この言葉は、人類学者のポール・ブローカという人が残した
言葉です。
誰も疑いを挟まない前提が、「たいてい」と言う事は、
多くの場合疑わしいと言う事です。

私たち日本人は、明治維新以降、世界に追いつき追い抜くために
「殖産興業」という国を豊かにする目的で国民を教育してきました。
諸外国のように、哲学や生き方のようなものはあまり教育されず、
ただただ実用的な学問を教育されてきたのです。

「答えがひとつの問題」を解ける人が優秀とされ、競争してきました。
だから、日本人の多くは、「物事には、正解や正しいことがある」と
思い込んでいます。

1980年代に、アメリカを経済的に追い越すまでは
アメリカが正解でした、だから、アメリカの真似事をしてきたのです。
アメリカに追いつき、追い抜いたとき、「正解」は消滅し、
「お手本」とするものがなくなり、そこから日本はどんどん
沈んで行っています。

「正解」とは何でしょうか?

先生の言う事が、正解でしょうか?
国の言う事や役所の言う事が、正解でしょうか?
医者の言う事や専門家の言う事が、正解でしょうか?
検査値が正常なら、健康と言えるのでしょうか?
多くの人が支持することが、正解でしょうか?
バランスが良くて、規則正しいことが、正解でしょうか?
親の言う事や常識は、正解だったでしょうか?
など、よく考えてみると少し疑問を抱き始めていませんか?

今回は、前提を疑わない1例として、「健康な食事」についてその前提を
疑い掘り下げてみました。

「健康な食事って、なに?」

国や厚生労働省は、バランスのいい食事として、脂質20% 
タンパク質20% 炭水化物60%の食事を推奨しています。

その一方で、生活習慣病という食事が原因で起こる病気は、
第2次世界大戦後から増加し続けて、決して減る事がありません。
また、生活習慣病は、肥満からドミノ倒しのように、起こることが
知られています。

「肥満」の解消には、摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やすことが
大切だとどの医者も考えています。しかし、カロリー神話で肥満を解消する
いろいろなダイエット法は、すべて失敗に終わっています。
(長期的にみると必ずリバウンドしているからです)

2型糖尿病の患者さんなどは、お気の毒です。
カロリー制限食など継続できるわけがない。カロリーを制限すると
脂質もタンパク質も減るわけですから、栄耀失調に
なるのは間違いありません。充分食べずに運動せよと言われて
できる人がいるのでしょうか?
(文献上は、意志力で6か月までならできるそうです)

必須栄養素でもない血糖上昇の原因となる糖質を60%も取って
血糖が上昇したら、治療で下げるという理解に苦しむことが
平然と正しいとさせており、疑問は誰も持ちません。
特に糖尿病の専門家の人たちは、疑問を持っていません。

では、そもそも脂質20% タンパク質20% 炭水化物(糖質)60%の
バランスがいい食事は、いつ始まったのでしょうか。

その前提は、「正解」がアメリカだと思っていた時代にあります。
1977年、アメリカは、心筋梗塞で多くの人がなくなっていました。
それをどうにかしたいと考えたアメリカは、世界中の心筋梗塞の
少ない食事を22か国調べ、都合の良い7か国だけのデーターを
用いて、カロリーがあまり高くないバランスの良い食事としたのです。

カロリーが高い脂質は、悪いとされ減らされ、それを補うように炭水化物が
増えました。
(バランスのいい食事:脂質20% タンパク質20% 糖質60%)

では、アメリカは、健康な国になったでしょうか?
肥満人口が50%を超え、子供までに肥満は広がりを見せています。
アメリカを「正解」としたのは、日本だけではなかったのか、
肥満が、世界中でコロナウイルスのように蔓延しているのです。

肥満の原因は、カロリーではなく必須栄養素
(食べないと生きていけない栄養素)でない炭水化物(糖質)です。

糖質を減らさない限り、肥満解消には至らず生活習慣病は、
減らすことが出来ないのです。
でも専門家や国の言っている事や誰も疑問を持たない事は、
正解として継続されてしまいます。

世の中に低糖質とか糖質ゼロとかの食品が出回っているにも
関わらず、国や医者や栄養士は、いまだにカロリー神話から
離れられず、間違った栄養学が継続されています。

因果の法則

原因(前提)があって、結果が決まります。
結果が、思っていた理想と異なるときは、原因や前提を疑う事です。
原因や前提が変わらない限り結果は変わることはありません。

前提を疑う事を知らないいい人達は、
批判的思考(クリティカルシンキング)をしません。

医者の正解は、教科書や学会や正常値だと信じて多くの人が同じことを
勉強します。患者さんが、良くなっていなくても自分の治療は
正しいと思っているのです。

また、血液検査の正常値から外れた人は、調子が悪くなくても
病気として治療されます。正常値に入ることと調子が良いと
言う事は関係がありません。
だから、正常値で調子が悪い人に、「良くなっていますね。」と
言います。
「それが、良くないんです。」などとしつこく言うと、
心の問題か、変な人扱いにされていると思います。

つまり、教科書や学会や検査値が正解だという前提に基づいて
いて、疑う事をしないのです。

ノーベル賞学者(京都大学)の本庶佑(ほんじょたすく)先生は、
「人の言う事や教科書に書いてあることをすべて信じてはいけない」
いう名言を残しています。
教科書がすべて正しかったら、科学の進歩はない」とも言っていますね。

ところが、日本人は、小さい頃の教育の弊害ともいえるかもしれませんが
教科書が正解。権威のある人の言う事が正解。国の言う事が正解。
常識という正解。過去の成功法則が正解。アメリカが正解。
専門家の言う事が正解。偉い人の言う事は正解。というバイアス
(考え方の間違い)に支配されていないでしょうか?

では、どうしろというの?

結果が良くない事の前提は、間違っています。(因果の法則)
思った結果が出ていないものはすべて、前提の間違いです。

患者さんの調子が、良くならない治療も前提の間違いです。
生活習慣病の減少や肥満が減らないバランスのいい食事も間違いです。
治癒しない2型糖尿病の現在の治療も私は、間違っていると思います。

結果が良くなっていない事柄は、原因(前提)を疑ってかかる必要が
あると思います。
つまり、批判的思考(クリティカルシンキング)を身に着ける必要があると
思うのです。


悲しいのはその批判的思考を自由に発言できない空気感が、
日本には昔から漂っています。(同調圧力)
それが、日本が経済的にも科学の面でもどんどん沈んで行っている
原因ではないかと思うのです。

「当たり障りのないいい人」は、これからのVUCA(不安定
不確実 複雑 曖昧)な時代、つまり先行きが不透明で予測できない時代
しかも、急速に進む時代にはそぐわない人になる可能性があると
思うのです。そして、このままでは、日本沈没は止められないのではと
心配しています。
                  そうならないことを祈ります。

                        ありがとう。😊😁



           












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