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留学折り返しにて

春がもう来るのではないかと感じさせる瞬間も垣間見える。しかしながら、まだ溶け切らない雪があちこちにあって、早朝や夕暮れ時には、無意識に、ダウンコートに顔をうずめている、寒さが続く、こっちはそんな季節です。

1ヶ月、いい意味でも悪い意味でもあっという間。
だけど、めちゃくちゃに緊張して、空港に到着したのが遠い昔の記憶にも感じる。今だったらタクシーのうんちゃんと英語でもっと話が出来たんだろうなぁと格好つけた後悔をしている。
1ヶ月が過ぎ、予定どおりルームメイトの先輩が約5ヶ月の留学を終え、一足先に日本へ旅立った。たった1ヶ月、だけど同じ屋根の下で濃い1ヶ月を共にしただけあって、自分が日本を経つ時に感じたものとはまた違った悲しみを感じた。
その悲しみとともに、ここから自分も後悔ないように頑張ろうという希望も持つことができた。

留学はとっても面白いもので、これだけの短い期間でこれ程の感情を日本人の友人に持つことができる。たった一か月前に、たまたま同じホームステイ先に泊まっていただけなのに絆というか、信頼というか、日本では感じ得ない感情を味わった。
海外における同郷の絆のすごみを肌で感じた。
海外で日本人を感じていることに多少の疑問をもつが。


ここからは1か月の留学生活が終わり、これまであった忘れたくないことを綴りたいと思う。英語じゃないのカッコ悪いけど。

後悔は先に立たないので、まずは後悔していることから。
一番後悔しているのは、
英語をしゃべることに全く慣れていない状態でカナダに来たことだ。
この後悔は英語の勉強云々の話ではなくて、英語で人に話しかけるハードルをなくしてくればよかったなと常々思う。思っていたほど自分のコミュ力は低くて、留学に来ている他の人に比べたら足元にも及ばない、そんなかすみたいなものだった。
そんな後悔をしつつも、最近は英語で話しかけることへの恐怖心はだいぶ取っ払うことができたんじゃないだろうか。日本語だったらどうなるんだろうか、日本に帰ってこの感覚を忘れたくないな、と怯えることも多々。

ヒトってみんな話したい、話かけてほしいってみんな思っているんじゃないかな、最初は。その人を知って嫌いになってしまえば別だけど。
自分がそう思っているっていうことは、少なからずそういう風に思っている人がどこかにはいて、話しかけてくれる人がいるから、人と話すことができるんじゃないかって、これまで僕に話しかけてくれた人に感謝しかないなと初めて思えた気がする。

英語圏で、'Hello'と誰にでも挨拶をするのは、「あなたの存在を認識していますよ」という意味らしく、それを尻込みすることなく伝えられる文化や人々が素敵だなと感心している。
小学生の頃、見境なくすれ違う人に挨拶していた自分を思い出す。何も考えず、人に話しかけられていた昔の自分を妬ましくも思う。何も知らないってすごいな。

後悔の話からはだいぶ反れてしまったけど、後悔は先に立たないので、これはこれで良かったんじゃないでしょうか。


次は、海外に来ている、日本人に出会って思えたこと。

ある人が、「日本にいてもなにもすることないし、だから海外で働くんだ」と言っていた。その人の考えはこうだろう。

日本にいたときは何も自分からすることができなかった。だから、とりあえず海外に行って環境をかえて、なにか刺激を得よう。

ここで僕が思ったのは、もしデカい何かをしようと思っているのであれば日本でそれを出来ない奴が海外でできるわけがないということだ。これを知ることができたのは、ある人の発言のおかけで、
でも、きっとそのある人はでっかい何かを成し遂げたいんじゃなくて、自分の人生をただ楽しみたいんじゃないかって思うから、僕は同じ土俵でその時、話を聞いてあげられなかったんだなと反省です。

僕は、
地域を選ばずに何か人の役に立つような、面白いデカいことをすることで、
その人は、
海外で働いて生活している自分、刺激にあふれているいろいろなところで生活によって、
自己承認欲求が満たされることに繋がるんでしょう。

その選択は人それぞれで、海外に来ることに意味を持たせるのかどうかも自分次第。
僕は日本も悪いところじゃないな、すごいところなんだなって、
日本語の表現がとても好きだし、日本のご飯が好きだなって思うことも。

でも、海外に来たからこそ、英語も興味が湧いたし、
見たことも聞いたこともない世界に行きたい、
英語がそんなに話せなくてもいけるんだ、
とも思えたし、
これから先どんな急な進路変更があるかわかるはずもないので、自他関係なく、いろいろな感想を持った深い人間になりたい。

残り1か月、気合入れすぎて空回りしないようにしながら、英語と人との関わりを楽しんで、この地を満喫しよう。
人に過度な期待を持たずにね。

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