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0能者ミナト (メディアワークス文庫)



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あらすじ

科学が隆盛を極める現代。
だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。
存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。
当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。
九条湊―どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった。


感想

初回では感想書いてなかったから、再読のときの感想を↓

やっぱり面白い!
久しぶりに読み直ししたからか最初に読んだときと同じような高揚感のある読後感を味わえた。

ミナトの科学的、超現実主義的観点の怪異退治はほんと目新しい。
周りの神道に通ずる人達を際立たせているからか、ミナトがより際立つ。

ミナトと沙耶、ユウキの出会いがとても懐かしかった。
そう言えばこんな感じだったな、と。
最初は二人ともツンツンだったのが懐かしかった(笑)
特に沙耶なんて、ミナトとの出会いは最悪だったよな~。
牢から連れ出すためとは言え、ミナトは半ば襲ってたもんな沙耶のこと。
結果的には突っ張っていた沙耶が本音を言えて良かったのだけど。

“嫉”が最初の事件だったけど、初っ端からこの解決の仕方だとかそもそも怪異退治に対するスタンスがもうぶっ飛んでて驚いたな。
今回は読み直しだから『ああ、いつもの感じ』という感想を抱いただけだけれども。
光ファイバーを用いるのはまさに現代文明の利器!でミナトらしい解決方法だなと。

鬼頭家の呪いが解けて良かった。
厳斉はいつ頃心変わりをしたんだろうなぁ。
まさか本当に依頼者が厳斉だとは思わなんだ……。自分もすっかり騙された。
やっぱ孫が出来てからなのかな?
それとも息子の幽山が結婚したときなのか。
もう答えを知ることは出来ないけれど。
花を手向けるミナトにジーンとくるものがあった。
それにしても華子は強かだったなぁ。
春蘭は幽山と血が繋がってて、春雷は実の兄の子とか…。近親相姦かよ。
最後はゾッとしたな。すっかり弱り切ってしまった幽山の心の隙につけ込んで春雷にすべてを教えさせるとは…。
多分その後はお察しの展開になることだろう。
女って怖い(苦笑)

ラストの閑話にはほっこり。
やっぱこの大人組の若かりし頃が読みたいよ~!!
葉山先生お願いします、何卒。
孝元との出会いも気になるし。
三人が始めて組むことになった事件やきっかけなんかも気になる。


読了日:2011年6月23日
再読日:2018年4月29日
🌟🌟🌟🌟🌟



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