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珍しく、表現欲

アバレアンナイト、これまでで一番楽しく踊れたかもしれない。

ずーっとダンスには苦手意識があった。昔から身体が付いていかなかったし、そもそもダンスの振付でされるような動きが自分の中に無さすぎて理解が出来なかった。だから振付を追うのに必死で、かと言って身体も「運動やってこなかった人の身体」と言われるくらいのアレだから笑われてばかりで。だから苦手ってことにしてしまってたんだけど、ほんとは好きなんだよね。下手の横好きもいいとこだけど。

今回もそりゃ細いとこまで意識できてたかっていうとそうじゃないだろうし、他から見てやっぱり不恰好だったろうけど、それでも自分なりに振付の先にある表現にまで意識が行くようになったという感触があるんです。振付の意味を考えたり歌詞を聴いて動いたり。そういうことが10代20代の頃はぜーんぜん分からなかった。だから殺陣も出来なかったんだと思う。芝居と別物にしちゃってたんですよね。30代になってバレエを習ったりしたこともあったけど、やっぱり振付に追われるだけだった。

苦節十数年。もしかしたらスタート地点に立てたのかもしれない。40歳にしてようやく笑
今は珍しく「その先」を表現したいという気持ちが頭をもたげています。振付の先、演出の先、自分を表現しようとするのではなく、作品の中で生きる役を表現する。その結果として自分というものが溢れ出てしまう、そんな。そんなような。

今年もよろしくお願いします、自分。

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