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エンゼル型でつくるアップルリングブレッド

わたくしユイじょり、一時帰国の際、浅草合羽橋には必ず立ち寄るほどには調理器具類に目がない。パリ時代、パリの合羽橋にもよく足を運んでいたものだ。


特にお菓子の型。引っ越して収納場所が増えたのをいいことに、この子達は絶え間なく増殖する一方だ。日本に帰ったらこの型を買うんだー♪と、ネットで下調べしては今からワックワク。

そんな型好きでも、日の目をみない子たちがいくつかいましてね。

私自身の「衝動性のかたまり×なにごとも形から入る」性格からして、作りたいものが脳裏にひょっこり浮かぶ→型入手→つくる→満足→note書く。このサイクルがうまく回ってくれるといいのだけど、そうは問屋が卸さない。一度か二度作って満足して以来、お蔵入りとなっている子たちがいくつもある。

そんな3軍型たちの中でも稼働率ワースト3に入るもののひとつが、直径25cmのサバラン型。別名エンゼル型である。下の記事で触れているけれども、この子はOtto氏のバースデーに氏が好きなババ・オ・ラムが作りたくてパリの合羽橋で購入。その後は使う機会がなく、シフォンケーキの型の代わりにやっつけで使ってみただけ。

久しぶりに使ってあげないと、いい加減どこか旅にでも出てしまうかもしれない。ネットで検索してみると、どうやらちぎりパン的な甘い系のパンが焼けそうだ。ちょうど朝ごはんに食べるものがなかったんだ。いいね!


日本のレシピでこの型を使うときにどうしたって注意しなくちゃいけないのが、型がデカすぎるということ。大抵のレシピが18cm用で、うちの型は25cm。まあ材料の分量を1.5倍にしとけば大丈夫かしらね。

すべての分量を1.5倍に
スキムミルクはないので牛乳で代用

一番面倒な捏ね作業。Otto氏にロボ使用許可を申請しているのだけど一向に許可がおりないので、手動でひたすらこーねこね。薄い膜なんて永遠にできそうにないけど、ちょっとは伸びるようになったし表面はなめらかなのでまあいっか。終了。

べったべたから一応ちゃんとまとまってくれた

オーブンにいれて一次発酵。45分後なんてまだ姿形がまったく変わらなかったのでさらにもう1時間、2時間・・・で、ようやくぷっくり。いつもはこの時間が待てなくてさっさと次にいってしまうのがコンパクトなパンに仕上がる失敗のもと。今回は気長に待つ心の余裕があった。

よしよし、よく成長してくれたね

発酵中に、りんごフィリングを作っておいた。10分の1くらいポワール(洋梨)がまぎれこんでいる。そして一部、りんごの皮を剥き忘れてるものも入っている。ズボラにもほどがある。

いつもはヨーグルトにのっけるやつ

ガス抜きした生地を3等分して丸めてさらに寝かせたのち、長方形に伸ばしてフィリングをのせる。あーどうして私はなにを作るときも具が大きいのか。

上端を開けるのがポイントらしい

下からくるくる巻いて、キュッと閉じる。

3本巻き上げた状態

各々を三等分して、バターを塗っておいたエンゼル型に並べよう。やっぱり分量は1.5倍で正解だったな。

躍動するりんごたち

さらにオーブンで発酵して、ようやく焼成へ。まったく時間のかかる子ですこと・・・。

オーブンに入れる前に卵液をハケでぬりぬりしようね


最後の焼きはあっという間。ブラボーな焼け具合。

20分で焼き上がり

15時から作り始めて焼き上がったのが23時。長旅お疲れさまでござんした。いい香りに包まれながら、明朝を待とう。

・🍎・🍎・🍎・


翌朝、アイシングで最後のおめかしをして、完成。

朝日に映えるねえ✨
アイシングがもう少し可視化されるはずだったのだが
パクッと簡単にちぎれるのがいいですな

軽く温めて食べるのがお気に入り。はちみつとかキリも合わせたりして朝ごはんを楽しんでいる。

捏ねの労力と、あとはとにかく時間がかかったけど、9日分の朝ごはんができたってことで、まあよろしいんじゃないか?エンゼルちゃん、久しぶりの登板でご機嫌もとれたしね。

さあ、次回はどの3軍を使おうか。その前にまた新入りが増えそうな予感しかない。

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