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アルメニア料理・ホホップ〜やさしさに包まれる鶏のザクロ煮
X(旧Twitter・・・っていつまで言うの?)といえば。
パリの某市長が今週、Xを「世界規模の下水道」と形容して私やめたるわってつぶやいてましたけどね。
とりあえずお膝元パリのネズミ、どうにかしたほうがいいんじゃないの?と皮肉ってみたくもなるけどね。
私にとってもXなるもの。
EU圏内在住ゆえ、Yahoo!系のサイトにアクセスできないし、かといってVPNを入れることもしていない身にとっては、貴重な情報源でもあり、または日々ところどころで勃発する舌戦を見物する娯楽でもあり。
おすすめのタイムラインに表示されるものは大抵、なんかバズってるやつ以外だと、料理かペットか在外日本人の方(の大抵愚痴)か推し芸能関連諸々かって感じで。私の現在属性全バレしてるよ本当。怖いわ情報社会。
そんななか、流し見していたこのつぶやきの写真にロック&オン。
何この宝石感・・・見た目から入る私、目が完全にハート。
というわけで、アルメニア料理の鶏のざくろ煮「ホホップ」🇦🇲
— 小山のぶよ🇵🇹『ジョージアローカル食堂探訪記』発売中 (@nobuyo5696) October 19, 2023
いやまじでやばいわこれ。鶏油の芳醇さとざくろの甘みと酸味、隠し味のクミンの奥深さ。喧嘩しそうな材料をハーブでまとめた完璧な味。日本人的には謎の組み合わせだけどめっっちゃくちゃ美味しい。これ考えたアルメニア人まじで天才かも。 pic.twitter.com/G2ZbNqAaKC
ヨーロッパに住んでいながら、東はドイツの西側までしかいったことがない身。アルメニアという国名からしてもう未知すぎるんだけど。
それにしても目を惹くこの一皿。いわゆる高級レストランの洗練された感じじゃないのに、美しい。ザクロパワー?
ザクロって、フランスだとフツーにマルシェで売ってるフルーツの位置付け。多分他のヨーロッパの国でもそうなのかな。少なくともこの料理が生まれている以上、ザクロが料理のメインとして使われていることは違いない。
私の場合、たまーにほんの一瞬押し寄せる美容モードのときに買ってみてそのまま食べたりはしていたザクロ。
「コレ、美容に良いはず。ザクロ酢とか韓国の綺麗なひと飲んでたよねたしか・・・!」というただの思い込み?にすぎないのかもしれないけど。
でもここで紹介されている鶏合わせの煮込み。ザクロを煮込むのよね?
どんな味がするの・・・本場行けないから作ってみるしかないよね??
好奇心と行動力には正の相関がある。私の場合、これがかなり強力。
この投稿をみたときには絶賛北の内陸義母宅にいたもので、速攻自宅に戻ったら作るリストに入れた。
数日後、自宅に戻って速攻。つまり例の大洪水が起こる前日。どうしたって作りたくて、大雨の中、マルシェまで走ってザクロと鶏肉とハーブと諸々を仕入れたのですよ。(往復5km、全身ずぶ濡れ)
一目惚れつぶやきの投稿主、ジョージア在住ののぶよさんが懇切丁寧に書いてくださっているレシピがこちら。
本当に懇切丁寧なので、いつもレシピとか流し見な私も今回は一言一句熟読しました。初めてつくる未知の料理には敬意を払うのがモットー。
材料は、鶏モモ(骨つき万歳)、ザクロ、たまねぎ、白ワイン。ハーブと調味料は、塩胡椒とサラダオイルとクミン、ディル(フランスだとアネット)、パクチー(コリアンドル)のみ!
ハーブについては、生じゃないと!とのことだけど、ディルについてはマルシェにもスーパーにも売ってなくて、泣く泣く自宅にあった乾燥アネットを代用。すみません。。パクチーはイタリアンパセリで代用可とあったのでそちらで。
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下準備を先に済ませよう。ザクロ・カッティング。
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ザクロの色が薄いかもと思いつつ、味見したらちゃんと甘かったからまあいっか。ザクロの身を全部取り出して、玉ねぎも厚めのうす切りにしておく。
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あとはレシピに沿って忠実に調理していくのみ。
サラダ油を熱したら、鶏モモを皮面を下にして、塩胡椒をまんべんなく振り入れながら焼きをいれる。片面7分ずつが目安。
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キッチン・ドランカー出動。
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黄金色に焼けた鶏肉をいったん取り出したらば、フライパンに残った油とか鶏汁とか一切合切そのままに、たまねぎ投入いってらっしゃい。
からの、クミンパウダーをスプーン1杯、やさしくファサー。
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いや本当にものすごくいい香り!
あらーー!美味しい匂いにつられて、来た。
犬も認める香りかな。
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玉ねぎを1、2分ガッと炒めたら、先ほどあげておいた鶏肉を玉ねぎの上にのせる。次にザクロを鶏周りに散らそうね。
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ザクロの身は残存しているけど、そこそこ近くはなった
ヒト&イッヌ共に食欲を刺激する香りがキッチン全体に充満する中、本日のヒトサラ、完成。
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ザクロ感かなり残ってて、もしかしたらブログで紹介されてるのと若干違いがあるかもしれなけど(というかハーブそもそも代用しまくってるからアレだけど)、お世辞なしに言います。
衝撃的に、美味しい。びっくり。
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ブログ主ののぶよさんが、「どうしてこの味を知らなかったんだろう」という、後悔の念を抱かざるを得ない味とおっしゃっている意味がよくわかる気がする。これ、日本で暮らしていて普通に出てくる味じゃ到底ないから。これマウント?でもなんでもなく。カツカレーとか一生知らないフランス人がいるのと一緒のことですよ。
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あと、出来合いの出汁とかブイヨン的なものを一切加えていないのに、なんなのこの旨み!?
BGMはやさしさに包まれたなら byユーミン。
素材だけで生み出される、やさしい自然の旨みがする。
私は現在、住んでいるところが不便なゆえ、日本の味に飢えたら手っ取り早く貴重なウェイパー(味の覇者)とか鶏ガラとか諸々の出汁に頼る舌ができている。助かりまくるし、化学調味料を否定する気は一切合切持ち合わせていませんがね。
そんな舌に対して、この料理はリセットになるわと。
鶏もワインもハーブもザクロも、合わさるとすごっ!?って話。
次回、生ディル&生パクチーでもう一度作ることをここに誓います。
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