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和風おうちごはん

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日本が恋しくなる和風ごはんのまとめ
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#毎日note

胃と肝臓をいたわる、日曜夜のひとりごはん

土曜の夜、カロリー爆弾なバター&ラード系スパカツを食べながら、気づいたらひとりで赤ワインをボトル半分以上開けていた。 翌日にむけて多少の危機意識が芽生え、百草丸を飲む。 この御岳百草丸は私のお守り的存在だ。 直径2ミリくらいの黒い小さな粒を20粒。ザルな性格ゆえきちっと数えたことはないので、大体いつも多めに25粒から30粒くらい飲んでいるような気がする。 これを飲んで横になると、翌朝すっきり。 旅行にも必ずもっていく、常備薬のひとつ。 百草丸効果で、ちょっと胃が重だる

自作ラードで、Go Toカロリーなスパカツ

noteで毎日、ご近所に巨大しゃもじを持って「エア突撃となりの晩ごはん!」を実践しているヨネスケあらためユイスケ。 うちのOtto氏(フランス人、マッチョ、甘党、乙女系)のマニアックでワガママな胃袋を満足させるべく、皆さんの作るものにインスパイアされながら日夜研究に励んでいるわけだ。 リアルに突撃するまでもなく、勝手にごはん模様を知らせてくれるnoteという場所は、すばらしい。偶然にして必然として、ご近所と作るものも食べるものも似てくることに気づいたのは、つい先日のこと。

捨てるものには福がある〜鮭ハラス飯と石狩風味噌スープ

コンフィヌモン中、火曜と金曜は買い物の日と決めている。 前回のコンフィヌモンは街のマルシェも全クローズだったけれど、幸いにも今回は今のところ開催されている。そのため、我が家から最も近いマルシェの開催日に合わせてごそっと買い込むことにしているのだ。 昨日火曜日の朝、帽子に厚手のスヌードにマスクという、上半身の表面積メガネのみという完全防備な出立ちでマルシェとスーパーに。 マルシェで買うものは魚と肉。スーパーではチーズとか粉とか出来合いのものとか。 運がいいと一袋2ユーロ

はんぺんになれなかった、コロッケの話

「はんぺんつくる」 私の瀕死iphone6Sのメモ帳に書いてある、このひとこと。 パリの夜間外出禁止令が出される1週間ほど前に、パリ深酒系友Aちゃんとビールを飲みながらおでんの話をしていたとき。「こっちで練り物って冷凍でしか売ってないし、基本まずいよねー」というくだりでメモったものだ。 こんな感じで、練り物は入手できるが全部冷凍 なんでも自作できるんじゃないか?と、 エイのヒレを干したあたりから若干の自信を持ち始めてきた私。 はんぺんもきっと自作できる。 そう信じ

今更「食べるラー油」にハマった人が作る、タコの中華風ピリ辛スパゲッティ

最近のマイブームは、こちら。桃屋の「食べるラー油」 私はもともと、流行りものに疎い。否、流行りものは一応キャッチすることはするのだが、その時はみんな興味があるので私は興味がない。みんなが飽きて忘れそうになる頃くらいに悠々と試しに入るのがオツってもんよ、というあまのじゃくスタイル(ロシアンたらこ缶のようなニッチな生活必需品は除く)。 加えて、そもそも今までの人生、辛いものがずーっとNGだった。この桃屋のラー油に限っては、いくら「辛くない」と書かれていようと、この赤色で辛くな

パリの学生街、カルティエ・ラタン散策とひとりごはんの日曜日

久しぶりに青空の見えた週末。 日曜日はパリ5区の南にある激安薬局に用事があったので、一家総出(といっても人間ふたりとカバンに入るイヌ一匹)でメトロにのってカルティエ・ラタン界隈まで。 カルティエ・ラタンはパリのセーヌ左岸のシテ島南にある地区。ソルボンヌ大学をはじめとする教育機関が多くあり、言わずと知れた学生街。 どこを切り取っても歴史の長い建物ばかりが並ぶパリだけど、特にこのあたりはその歴史が長く、中世の面影を残している印象。 7年前パリに赴任した際、住まいはリュクサ

恥の多い私の人生と、絶品海苔たらこ〜マイ・ロシアンたらこ缶ストーリー・イン・パリ【第3章】

第1章、第2章とお届けしている私とロシアンたらこ缶のものがたり🇫🇷 第2章を投稿して少し経って、私のnoteを毎日楽しみにしてくれているソウルメイトの港区男子RくんからひゅっとLINEが入る。 ちょっとあなた、私もずーっと勘違いしてたんだけど、 「マトリーショカ」じゃなくて「マトリョーシカ」が正解らしいよ! ・・・・うぇええええええええええええ!? 思わず変な声がでてしまった。 生まれてこのかた30うん年間、疑う余地なくマトリーショカだと思っていた。 高校時代にロ

フランスにないコンソメポテチと、私の話

昨日10月9日は、フランスへの移住記念日。昨年のこの日、羽田空港で日本の家族と別れて、愛犬ミルゥとともにパリ・シャルルドゴール空港に降り立った。 一緒に客室に入れるので、ミルゥと一緒のときはエアフラオンリー 隣がいなくてラッキー 12時間のフライト、お疲れさま この1年、最初の3ヶ月はビザ問題で生きた心地がしなかったし、 年明け3ヶ月はなんかコロナやばいぞな雰囲気で、そわそわ。 次の3ヶ月は外出禁止令発布で、完全なる引きこもり。 そして最後の3ヶ月、毎日noteを書い

酒処ユイじょり、狂い咲きクリエイションはここに極まれり

今週3日間にわたって小分けにしてきた、先々週の日曜午後のクリエイション。 いつになく没頭した調理風景を、簡単に復習してみよう。 巨大なイカ切り身をブレスレットにしたり タコをゴリゴリして茹でたり ハンマー大根を切って面取りして、だるま落としのようにしたり 凶器化したバゲットを葉加瀬太郎気分で情熱大陸したり、 手が真っ黒になりながらこれまた大きな栗をむきむきしたり、 リアル傷口に塩を塗りながら塩釜を作ったり そして塩釜をガンガン破壊したり。 6時間くらい立ちっぱ

秋の定番〜フランスの大きな栗で、ほっくほく栗ごはん

一昨日はイカ・タコのお祭り系おかず、昨日はメインっぽい塩釜豚ときて、今日はごはんもの。 本当は、鮭ときのこで炊き込みご飯にでもしようと思っていたのだけど、あいにくタッチの差でお得な鮭が手に入らなかったこともあり、ここは秋の森の果実、栗を使うこととしよう。 🌰🌰🌰 私にとって栗といえば、学校の帰り道。 田舎育ちゆえ、私の通学路にはいくつもの「栗」スポットがあった。 体があまり強くなくてチャリ通ほぼ帰宅部状態だった高校時代の私は、秋の帰り道にその栗スポットに立ち寄るのが日

「簡単なのにスゴイと言われる」定番の逸品、豚肉の塩釜焼き

昨日のイカ・タコによる軟体動物もとい「海の章」に続いて、本日は「大地の章」といこう。タイトル通り、豚肉の塩釜焼きだ。 ・・・ 私の塩釜焼きとの出会いは、パリ6区かつてのご近所、 Restaurant TOYOさん。TOYOさんについて詳しくはこの記事に。 つい先日お亡くなりになった高田賢三さんとも、TOYOさんで何度かお会いしたことがある。神々しいオーラにあふれているけれど実際はとてもフラットな方で、日本から親戚が来ていた時にはこころよく記念写真も撮っていただいて。本当

軟体動物がすきなんだ〜イカ大根となんちゃってイカリング、そしてタコも

いろいろ回り道をしてしまったが、ようやく一週遅れで9月最終日曜日PMの狂い咲きクリエイションたちに手をつけることにしよう。 狂い咲きというくらい、一口コンロの割には欲張って一度に作り過ぎた。一気に書くと間違いなくとっ散らかりそうなので、3回くらい小分けにしてお届けしたいと思う。 今日は第1弾、海の章。勝手に心の中で結成している「イカを深く愛する会(私含め会員現在3名)」の活動の一環、恒例のイカ祭りに加えて、TOP写真に収まらなかったタコも、あるよ。 ラウンド0 マルシェ

本日は昼前から夜22時位までとあるお菓子に費やしてしまい(詳細後日)。ずっとキッチンにこもっていたので、Otto氏はささっとご飯を自ら作って先にご就寝。全部焼き上がってようやく一息のひとりごはんが、こちら。これに白米をちょこっと。肌寒くなったので、ついに牡蠣開きしました🤤

マイ・ロシアンたらこ缶ストーリー・イン・パリ【第2章】〜執念〜

先日投稿した、ロシア食材店のたらこ缶ストーリー。みな魚卵に飢えているのか、在仏の友人からの反響が大きかった。 今週は、このロシアンたらこ缶のことばかり考えていた。手持ち無沙汰なとき、缶をお絵かきしてしまうくらいに。 なんだか蛭子さんっぽい仕上がり。 ということで今日は、ロシアンたらこ缶ストーリー第2章。3日間にわたるロシアンたらこ缶にまつわる奮闘記を、パリの秋の風景とともにお送りしようと思う。長くなりそうな気しかしないけれど、写真も多いので、お付き合いいただけると幸い。