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不登校激増のニュースに思う、不登校「問題」の根幹は何なのか

10月28日に文部科学省が「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果を公表。
小中学生の不登校が激増して過去最多だということで、各種ニュースをにぎわせています。

詳細は、不登校新聞さんがまとめている記事をご参照ください
↓こちら↓

小学生の1.3%、中学生の5%が不登校

2021年度における不登校の人数は、小中学生合わせて24万4940人。
前年度から4万8813人増え、増加率も24.9%と大幅増でした。
児童生徒1000人あたりの不登校数は小学校で13人、中学校で50人となっています。

個人的には、今回の調査結果ですら氷山の一部だと感じています。
学校が合わず、心身をすり減らしながら通い続けている「隠れ不登校」や、不登校にならないギリギリで五月雨登校している「登校しぶり」を含めると、その割合はもっと多くなるのではないでしょうか。

とはいえ、問題は人々に「認知」されなければ、放置され続けます。
こういった調査結果を通じて、不登校の現在地が社会的に共有されるのは大切なことだと思います。

本当の問題は

しかし、不登校で悩み、苦しんでいる子どもや保護者にとって、全体のうちの割合が何パーセントだろうが、自分たちにとっては100%です。
昨年度から比較してどうとか言われても何の救いにもならず、将来への不安が目の前に横たわり続けています。

不登校の本当の「問題」は、学校以外の選択肢に関する情報が与えられていない、ということに尽きると思います。

子どもが学校に合わなかったり、いじめなどで苦しい思いをしていても、「ここに行かなくちゃ普通じゃなくなる、人生が終わってしまう」と思うからどんどん追い込まれていく。

入学前の段階で、学校が合わない場合は、部分利用やフリースクール、ホームスクーリングという方法もありますよ、という選択肢が示されるだけで、随分と状況が変わってくるのではないかと思います。

今回の調査結果や報道をきっかけとして、問題意識を持っている人たちが行動を起こす。それが、多様な学びの広がりに繋がっていくのではないでしょうか。

私は、公立、私立、オルタナティブスクール、ホームスクーリングなど、様々な学び方が並列に語られる日が来ることを願って、これからも発信を続けていきます。

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私の子どもたちは、ホームスクーリング(家庭を中心とした学び方)を選択しており、そこに至る経緯も、記事にまとめています。
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