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映画「こどもかいぎ」を見て感じた、対話に年齢は関係ない

前回は「夢みる小学校」という映画の自主上映会について振り返りました。
実は、上映会の準備を進めていく中で「これもおすすめだよ!」と複数の方から紹介してもらった映画の感想です。

前回はこちら


6歳児の「対話」を映し出す作品

「こどもかいぎ」という映画をご存じですか。
2018年撮影、2022年7月公開の作品で、とある保育園を舞台にしたドキュメンタリー作品です。

この映画の主題である「こどもかいぎ」は、撮影された2018年の春から実験的に始まった出来立てほやほやの取り組みです。
この、どこに着地するかも分からないことに密着した監督も凄ければ、導入した園の方々も素晴らしいと思います。

子どもの気持ちや考えを大人が本気で傾聴すると何が起こるのか、百聞は一見に如かずなので、2分間の予告編をどうぞ。(職務放棄)
↓予告編

予告編だけで、一般的な「子ども観」を覆される

…観ましたか?

子どもたちの洞察深い言葉もさることながら、それを受け止める大人が「すごい、なるほどなー、すてき!」とリアクションしているところが印象的です。

自分の考えを真摯に受け止めてもらえると、子どもは安心して想いを言葉にしてくれる。
それを聴いた大人は、目の前の小さな人間を「子ども」という枠にはめていたことに気づいていく。

そんな流れが生まれているように見えました。

そもそも「子ども」ってなに?年齢で区切るのは大人の都合

子どもは経験値こそ少ないですが、思考力はしっかり持って生まれてきます。
しかし、大人が「子どもだから」という姿勢で接することで埋もれてしまう、そんな風に感じます。

そもそも、「年長さん」「小学生1年生」などの区切りは、大人が管理しやすいよう生み出された概念です。
もちろん、その年齢の子の特徴を統計的に整理した平均値はありますが、それはあくまで平均で合って目標ではありません。

大人が個性豊かであるように、子どもだって多種多様です。
〇歳だからこれができなきゃ、ではなく今のこの子はこうなんだな、という眼差しで子どもと接することの大切さを改めて感じました。

気持ち表現することの大切さ

作品の中で語られた大人の言葉が印象的です。

・くちで謝れたかどうかが問題ではない、気持ちを言葉にするプロセスこそが魅力的
・自分の考えを誰かに聞いてもらう、その表現の仕方がその子の個性になっていく

映画「こどもかいぎ」より

こんな素敵な「こどもかいぎ」は、全国で自主上映会が開かれています。
機会があればぜひチェックしてみてください。

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我が家でも、スケジュール調整という小さな「こどもかいぎ」が毎週末に開かれています。
↑こちら↓


「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
↓こちら↓


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◆用語解説
ホームスクーリング(英語: homeschooling)は、学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行うことをいう。オルタナティブ教育の形式のひとつであり、ホームスクール(英語: homeschool)、ホームエデュケーション(英語: home education)などともいう。

Wikipedia


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