朝の挨拶200702 読むRadio
皆様おはようございます。7月2日木曜日。本日は”一粒万倍日”。良い一日になりそうです。庭のキュウリやトマトが小さな実をつけました。食べられるのはもう少し先になりますが、育つ姿を見ていると、頑張って生きてるなぁと元気をもらえます。その命をいただくので、おろそかにはできません。
朝のルーティンの時間
本日はティンダーリアというダージリン・ファースト・フラッシュです。ダージリンの初摘みはだいたい5月に日本で販売されます。和菓子にも合うところは、日本茶に近いですね。大変香りのよいお茶です。
天気は雨。6時の気温は17℃ 湿度70。70を超えると不快指数が増します。身体が暑さに慣れていないと、体温調節がうまくいかず、熱中症の危険性が高くなります。マスクを着用しているときは特に注意なさってくださいね。
ニューストピックスを見てびっくりしました。満月の夜に、極めて明るい流れ星「火球(かきゅう)」が現れた。KAGAYAさんが動画をアップしていますね。撮影した方もすごいですが、「この世の終わりかと思った」という程の衝撃映像ですね。観られた方々、さぞ驚かれたことでしょう。流星群はときどき観られますが、ここまで明るい流れ星は、そうそうありません。
今年は、空のビッグバンかフェスティバルでもやっているのでしょうか。あいた口が塞がりません。笑
好きな音楽:平和
今日は、”平和”をテーマにした曲を紹介します。
三波春夫「世界の国からこんにちは」
1970年、日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ曲です。”人類の進歩と調和”をテーマにしたこの歌は、1967年、三波春夫、吉永小百合、坂本九ら複数の歌手が競作して発表。レコードの総売り上げは300万枚超えるヒットとなりました。作曲は中村八大。作詞の島田陽子は、大阪府豊中市在住の作詞家・詩人で、毎日新聞社主催の一般公募で13,195点の中から選ばれました。
「子どもにもわかる言葉、美しい日本語、1970年の未来のイメージを考えながら”人類の進歩と調和”の万国博のテーマの精神を歌詞の中にそっと盛り込む点に苦労した」と述べている。作曲の中村は「ニューヨーク世界博覧会を見物したときの印象を頭の中に再現しながら、世界中の人が誰でも楽しく歌えるメロディーを考えた」、補作詞については「メロディーの配列の上で「こんにちは」を上に持ってきたほうがいい」と述べている。万国博テーマソング 軽快な曲できる - 毎日新聞1967年1月14日朝刊
この歌が公表されたとき、生で歌ったのは吉永小百合さんです。その後、三波春夫盤が最高の売り上げを記録し、三波春夫さんの代表曲となります。三波春夫さんにとって、東京オリンピックのテーマ曲「東京五輪音頭」と「世界の国からこんにちは」は生涯の宝物となります。そのことはご本人が語っています。
”こんにちは”、”世界の国”、”世界の人”、”握手をしよう”…世界の人たちと手を繋ぎたくなる素敵な歌ですね。
万博のタイムカプセル(万博開催から5000年後に開封予定)には、吉永小百合盤と三波春夫盤が収められています。5000年後、世界の人が聴いたら、どのような感想を述べることでしょう。
U.S.A. For Africa「We Are the World」
1985年にアメリカで発売されたこの歌は、当時の著名なアーティストが「USA For Africa」として集結し、完成させました。
「USA For Africa」とは、1984年、ボブ・ゲルドフの呼びかけで、イギリスとアイルランドのロック・ポップス界のスーパースターたちが集まり、アフリカ・エチオピアの飢餓救済のためのプロジェクト「Band Aid」を結成。大きな話題を呼び、チャリティー・ソング「Do They Know It's Christmas?」が大ヒットします。
これに触発された形でハリー・ベラフォンテがアメリカで同様のプロジェクトを作ることを提唱します。ライオネル・リッチーに呼びかけ、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ、その他数々の大物アーティストが呼びかけに応じ、最終的には45人のアーティストが集まりました(アーティストは全員が無償で参加)。
マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共同で曲を書き、プロデューサーのクインシー・ジョーンズの下、1985年1月28日にレコーディングが開始。プロジェクトは「United Support of Artists」のイニシャルとアメリカ合衆国の略称とのダブルミーニングで「USA For Africa」と名付けられ、3月8日、「We Are The World」を発表。世界的な話題を呼んだこの曲は瞬く間に世界各国でチャート1位を記録しました。
レコーディングは、アメリカン・ミュージック・アワードの終了直後に行なわれたため、マイケルは授賞式を欠席し、リッチーは司会終了後にスタジオに来ました。そのせいか、出演者達の間には緊張感が少なく、この曲の持つ重要性を忘れていました。その様子に発起人であるボブ・ゲルドフが大激怒し、アフリカで起こっている惨状を出演者達に語り出し、話が終わる頃には、アーティスト達が真剣なまなざしに変わり、中には涙を浮かべている者もいたそうです。特にダイアナ・ロスは、その場に泣き崩れていました。
制作ドキュメンタリー映像「We Are The World THE STORY BEHIND THE SONG」(2004)のDVDが発売されています。
『アナザーストーリーズ 運命の分岐点 ~We Are The World 奇跡の一夜 10時間の真実~』で制作現場を観ましたが、歌が出来上がるまでの壮絶さといいますか、たくさんの想いを込めた歌に秘められたパワー・エネルギーはすごいとしか言いようがありません。言葉では表現できませんね。
スケジュールの都合で参加できなかったプリンス。プリンスの恋人シーラ・Eが、プリンスを参加させるため利用される形になってしまいましたが、彼女は参加しています。プリンスの不参加理由は”最大の謎”となっています。
他にも「なぜアイツが呼ばれて、自分は呼ばれなかったのか」と憤慨するアーティストもいるほど、たくさんの逸話が残されています。これだけ大きなプロジェクトなので、しかたのないことなのかな、と思います。
「We Are the World」の歌詞(英語)
There comes a time
when we heed a certain call
when the world must come together as one
There are people dying
Oh, and it’s time to lend a hand to life,
the greatest gift of all
We can’t go on pretending day by day
That someone, somewhere will soon make a change
We all are a part of God’s great big family
And the truth, you know
Love is all we need
We are the world, we are the children
We are the ones who make a brighter day
So let’s start giving
There’s a choice were making
We’re saving our own lives
It’s true we’ll make a better day
Just you and me
Send them your heart so they’ll know that someone cares
And their lives will be strong and free
As God has shown us by turning stone to bread
So we all must lend a helping hand
We are the world, we are the children
We are the ones who make a brighter day
So let’s start giving
There’s a choice were making
We’re saving our own lives
It’s true we’ll make a better day
Just you and me
When you’re down and out, there seems no hope at all
But if you just believe there’s no way we can fall
Well, well, well, well
Let’s realize that change can only come
When we stand together as one
We are the world, we are the children
We are the ones who make a brighter day
So let’s start giving
There’s a choice were making
We’re saving our own lives
It’s true we’ll make a better day
Just you and me
その時が来た、気づいて、行動する、私たちはひとつ…
歌詞に込められた想いが、アーティストたちによって愛と情熱をのせた歌となり、世界に届けられました。シングル、アルバム、ビデオの売り上げ総額6,300万ドル。印税の全ては寄付されました。
Artists for Haiti「We Are The World 25 For Haiti」
2010年に発生したハイチ地震による被災者支援のため、クインシー・ジョーンズとライオネル・リッチーが「We Are The World 25 Years for Haiti」として再レコーディングを行いました。レコーディングは当初、この曲が25周年となる1月28日に予定されていましたが、より多くのアーティストの参加を募るため、第52回グラミー賞授賞式後に、ロサンゼルス市内にあるスタジオで行われました。ジャネット・ジャクソンはマイケル・ジャクソンの代役として別収録。また、哀悼の意を込め、1985年版のマイケル・ジャクソンのパートは代役を使用せず、当時のボーカルトラックをそのまま使用しています。プロデューサーはクインシー・ジョーンズとライオネル・リッチー。アーティストは、ソリスト36名(マイケル・ジャクソンを含む)、コーラス48名が参加しています。
セリーヌ・ディオンは再録版がハイチの人々の為だけでなく、「困っている人々を助けるためにあったマイケル・ジャクソンの“情熱”」を記憶するのに用いられると発言した。クインシー・ジョーンズとライオネル・リッチーもディオンと同様の意見を持つとし、「もしマイケルが生きていたならば、四半世紀前と同じような行動を起こしたかっただろう」と述べた。”Michael Jackson's Influence Lives On In 'We Are The World' Remake”. Vena, Jocelyn (2010年2月2日). MTV. 2010年2月2日
マイケル・ジャクソンの意志と情熱は今も受け継がれています。本当に素晴らしい曲を世に送り届けてくれたことに、感謝と敬意の気持ちで心がいっぱいになります。
コロナウイルスと「We Are the World」
新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、ライオネル・リッチーが「We Are the World」の再レコーディングを行う意向を示していますが、アメリカでは外出禁止令が出ているため、多人数で1つの場所に集まってレコーディングを行う事は難しいとも話していました。そんな中、Together At Homeを理念に多くのアーティスト達が、「We Are the World 2020」として、リモートで歌を届けてくれました。
Together At Home Edition by Channel Aid, KHS & YouTube Artists
The Quarantine Mix, Long Island
WE ARE THE WORLD OFFICIAL 35th ANNIVERSARY VIDEO 2020
ライオネル・リッチーが2020年4月17日にU.S.A. For Africa「We Are The World」をYouTube動画にアップしていました。
Happy Anniversary “We Are The World," 🌍 I can’t believe it’s been 35 years! The words and music are just as relevant today as they were then. The charity is still able to help so many in need. Together we can make a difference! The song is still streaming and still helping!
”35年も経ったなんて信じられない!”と語っていますね。新たな「We Are the World」を聴ける日は、そう遠くはないと思います。
Band Aid「Do They Know It's Christmas?」
「We Are the World」誕生のきっかけをつくった曲なので、紹介しないわけには参りません。
1984年、ボブ・ゲルドフがミッジ・ユーロと電話で雑談している中、テレビで見たアフリカの飢餓問題について話題が上がります。”以前からこの問題についてアイデアがある”とボブがミッジに伝え、これをきっかけにして「Band Aid」の構想が二人で練られることになります。
ボブ・ゲルドフの問題提起に、イギリスの音楽界が極めて異例の形で団結した「Band Aid」。レコーディングは、1984年11月25日にロンドンのサーム・ウェスト・スタジオで行われました。12月半ばにイギリスのヒットチャートの1位になり、その後1月に入っても勢いは衰えず、5週間トップを走り続けることとなります。
当初のボブの願いは、オール・スター・シングルで7万ポンド程度を集めることができればというもの。実際は、資金を集めるための特別なイベントがイギリス国内全域に広がり、収益は1年間で800万ポンドにまで膨らみました。後にバンドエイド財団が設立されます。
参加アーティストはグループ全員や、グループ内で参加できた者、ソリストなど。グループを1とすると40組が参加しています。ポール・ヤングやボーイ・ジョージ、U2のボノなど当時のヒット・アーティストたちが揃いました。中には意外な顔触れも参加しているようです。
レコーディングに加わることができなかったポール・マッカートニーやデヴィッド・ボウイらは、当時のシングルB面トラックにメッセージを提供。フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのホリー・ジョンソンも同様にメッセージを残しています。フィル・コリンズのドラムや、デュラン・デュランのジョン・テイラーのベースも忘れられないものとなっています。
1989年、2004年、記念年に新たなオール・スターによって繰り返しレコーディングされています。2014年には、アフリカのエボラ出血熱救済のため「Band Aid」が立ち上がっています。
こちらのCDには、オリジナル(1984年)、Band Aid II(1989年)、Band Aid 20(2004年)、Band Aid 30(2014年)の4曲が収録されています。以下は、Amazonの商品説明を引用しています。
ボブ・ゲルドフが4度立ち上がる。過去に例を見ない規模に拡大するエボラ出血熱に苦しむアフリカの人々を救済するプロジェクト!
■10年振りのBand Aidの目的: エボラ出血熱に苦しむ人々の救済。過去と目的が異なるため歌詞の変更予定。
アメリカで「We Are the World」が歌い継がれているのと同じく、イギリスでは「Do They Know It's Christmas?」が歌い継がれています。
「Do They Know It's Christmas?」の歌詞(英語)
It’s Christmas time
There’s no need to be afraid
At Christmas time
We let in light and we banish shade
And in our world of plenty
We can spread a smile of joy
Throw your arms around the world
At Christmas time
But say a prayer
Pray for the other ones
At Christmas time
It’s hard but when you’re having fun
There’s a world outside your window
And it’s a world of dread and fear
Where the only water flowing
Is the bitter sting of tears
And the Christmas bells that ring there
Are the clanging chimes of doom
Well tonight thank God it’s them instead of you
And there won’t be snow in Africa
This Christmas time
The greatest gift they’ll get this year is life
Where nothing ever grows
No rain nor rivers flow
Do they know it’s Christmas time at all?
Here’s to you, raise a glass for everyone
Here’s to them, underneath that burning sun
Do they know it’s Christmas time at all?
Feed the world
Feed the world
Feed the world
Let them know it’s Christmas time again
Feed the world
Let them know it’s Christmas time again…
"Well tonight thanks God it's them instead of you" <それ(飢餓の犠牲者)が君ではなく彼らだったことを神に感謝しよう>という部分があまりにひどすぎるとミッジに反対された。しかしボブはうわべだけの言葉ではなく、本音を伝えたいと彼の反対を押し切ってそのままこの歌詞が採用されることになった。ちなみにこの部分はU2のボノが歌っている。
”クリスマスが近付いて来た”、”だから救いの手を世界に差し伸べよう”、”今クリスマスということを彼らは知っているのだろうか?”、”食べ物を贈って世界を飢えから救おう”
上っ面だけでなく本音を語ることで、想いがより鮮明になり、歌う人、聴く人全てに伝わる名曲となったのだと思います。
本日はここまで
平和をテーマにした曲、いかがでしたでしょうか。
今コロナの影響で経済活動が滞り、世界中で混乱が起きているのに、国同士が争って、一触即発の事態に陥っています。そんな時こそ、歌の力で平和な世界を、自分たちでつくっていく、そんな想いで紹介しました。
本日はここまで。長文読んで下さった皆様、ありがとうございます。感謝!
今日も元気に過ごしましょう。笑顔は幸せの素。”Your smile makes everyone happy!!”
それでは良い一日を。 Have a fine day.
200702 YUHUA O.