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養生食201117(vegan)

うわあブレブレ。写真をよく確認していなかった。

・お煮しめ
・レタス・茹でほうれん草・赤カブと大根のピクルス
・具だくさん味噌汁+岩海苔
・ごはん 白米、玄米、もち麦、ビタバァレ
・納豆 梅酢、あおさ

冷蔵庫には根菜を残すのみ。乾物と迷ったけど、大根は葉っぱに近い方から使い始めたばかりなので煮物がふっくら柔らかに仕上がる。がんもどきがあったのでお煮しめを拵えよう。お出汁と生姜をきかせたこってり醤油味は、寒い時にもってこいだ。

大根から口の中でジュワッと汁があふれ出す。そろそろ秋大根が採れる時期なので、価格が安くなり、干物や漬物などにも多く使われる。
大きくは春と秋に種を蒔き、通年手に入る。細く長く白く伸びることから、人の足にたとえられる。「大根抜き」という遊びがあるくらい。
桜島大根などはずんぐり丸くて大きい。それを活かして丸ごと調理したり。重さも10~20㎏になり、世界でも最大級といわれる。

できあがってから、野菜室の奥にこんにゃくを発見。入れようと思ってスコーンと抜けていた。野菜の切り方に迷ったり、切り口が曲がったりと、心にかかる雲は判断を鈍らせる。
こんにゃくを入れるとボリュームも出て食感も楽しい。

水で戻した干し椎茸に昆布・大根・人参・すりおろした生姜にみりんを加え(煮汁は全体が浸かるくらいか、がんもどきのスペースを用意して多め)、沸騰したら醤油を加え、煮汁の味を確かめる。がんもどきを入れ、蓋をし、弱火にして15分煮込む。冷めるときに味がしみ込むので、食べるときに温めなおす。煮過ぎるとがんもどきがふくふくになるけど、油分が汁に溶けてまろやかな風味に仕上がる。

いただいたレタスをちぎり、大根と赤カブ、それぞれ香辛料を加えた甘酢漬けを飾る。クリスマスを先取りしたかのよう。な赤と緑の対比がまぶしい。ほうれん草とのグラデーションも優しい。白を残した大根は地面に積もり出す雪に見える。
レタスを大胆に割っていただくのもいい。
ふたりでは食べきれないほど。父に食べてもらいたい。

お味噌が溶けてお椀一面に広がる。キャベツも冬になると濃い緑から淡い白色になって、大根と玉ねぎに混じる。自然の風景とよく似ている。

白パン、茹でもやしと人参・ほうれん草炒め、赤カブと大根、梅の甘露煮
ワカメスープ

茹でたもやしと人参に乾燥ワカメを加えた簡単スープ。忙しい朝はワカメだけでもお腹と心を満たします。

小松菜と舞茸のスパゲッティ

先日オイル漬けにしたアワビたけとたもぎ茸を使ってみた。
麺をゆでている横でフライパンに火を入れると、きのこの香りがブワッと広がる。麺をからめ、先に茹でておいた小松菜をあわせる。バジルとオレガノを振りかけると、香り要素が加わって香やかな一品となる。
食べてみると口の中いっぱいキノコの世界。キノコ食べてる!オイルに溶けたキノコの風味が豊穣の秋を思わせる。

イタリア料理ではポルチーニ茸(イタリア語で porcino ポルチーノ)がリゾットやパスタに使われますが、輸入物は乾燥がほとんど。生のものが手に入ると炒め物やスープなど香りを活かした料理に用いられます。

デザートは叔母から頂いたリンゴ、熟れ熟れのバナナ。

日曜にとりあえず叔父にだけ父の容体を伝え、今日話そうと思っていたら、先に連絡がいったらしい。

渡したもの:フリースのジャケット、手鏡、毛抜き、爪切り(伸びるのが早い)、綿棒、数独と消ゴムつき鉛筆。2枚のジップロックに分ける。未決書類

叔父は去年の同じ頃、同じ小脳梗塞で入院した。
症状が大きく出る前にもささいな変化がある。お酒に酔ったようにろれつが回らなくなったのを娘さん(いとこ)がおかしいと気づき、救急車で運んでもらったため、大事に至らず元気に過ごしている(おばさんはいつものことだと気づかなかったようだが)。
連日へとへとになるまでシャコの手伝い、仕事で出張。外食が続き、間食に甘いもの。ほぼ道筋が出来上がっているが、「なんかフラフラする」と話していたのに、なんで気づかなかったんだと自分を責めても仕方がない。

奇しくも病院も同じくして「冷えるから上着を持っていった方がいい」と勝手知ったる生活を教えてもらった。目まいがなくなれば携帯使えるかも、看護師さんに渡してもらえるようお願いすると承知してくれ、帰宅する頃母に電話がかかってきた。

「今日からリハビリがはじまるから頑張る」というショートメールも入り、胸をなでおろす。容体が急変したら・・・と最悪の場合の考えてしまうが、本人の声を聞けると安心する。
めまいがひどいと言っていた昨日より声も元気になったようで、「海苔佃煮が食べたい」と言ってきた。「何!?」と思い、医師のOKはもらっているのかと尋ねると「もらってる!」とじょっぱる(言い張る)。大抵ウソだと見抜いているが(本人が気づいているかは不明)、食欲があるのはいいことだと、あれから母と「よかった探し」をする毎日だ。
アメリカの小説家エレナ・ホグマン・ポーターの児童文学『Pollyanna』に登場するポリアンナ(パレアナ)は「極端に楽観的な人物」を指し、心的疾患のひとつにあげられる。良かった部分を見て悪いところを見ない、満足してしまう、反省しないというなどの特徴がある。

ふたりでどんよりしていたら深みにはまってしまうので、笑い飛ばすのが薬。マヒが残ったら免許返納、部屋をバリアフリーにして目の届くよう1階に移すなど、いろいろ考えて夜も眠れない。ついでに枕の荒いパイル地にピアスが引っかかってどこかに吹っ飛び、捜索のため夜中に這いつくばって電気をつけて余計眠れないときたもんだ。

夢の話
夜、はす向かいに車を止め下水を除きこんでいたら、道の向かいに白い車が停まり(形はセダンだったと思う)、中から人がこちらを伺っている。車の下から様子を見て、怖くなった私は助手席から車に乗り、運転席に素早く移動すると、アクセル全開で走り出した。
夜が明ける頃にたどり着いた、背の低いもみじの色と枯れた草原地帯が広がる大地。誰もいないそこは、車を降りると風が強くて吹き飛ばされそうだ。追って来てはいないだろうか、辺りを見渡しているところで目が覚めた。
うーん、心理状態が夢に反映しているなぁ。

職場に連絡も伝わったことだろう。父のデスクから書類を探し、手のついた(またはついていない)用件を手分けして電話し、あれこれしているうちに一日が終わる。
手を出し過ぎだろうとツッコミを入れたくなるのは毎年のことだが、大量のホッケをどうすんじゃいと連絡したら、「だれだれに渡してくれ」とだけの返事。お金は?量は?要領を得ないので電話で尋ねる。「娘さんが帰って来る人が欲しがっている、金額は漁師に聞いてくれ」得意の丸投げ。うちは何屋だ??笑

「S事務所に電話してくれ」。聞いたことのない名前。打ち間違いを含め考えたが、聞いたことがない。番号も知らぬ存ぜぬ。「何それ?」と尋ねたら、「なんでよ!」と逆ギレされた。こちらがわかっている前提で話さないでよ!
こちらも負けじと「アナタノ・イッテルコト・ワカラナイ」と応戦。涙にくれないのが私らの意地!

むかっ腹も経つ火曜日、入院3日目となるとさすがに退屈のようで朝・昼・晩と連絡をよこす。映画の予約を頼まれると「あたしらリモコンじゃあないよ」と思うが、とりあえず元気ならそれでいいや。

リハビリ頑張ってー

201117 YUHUA O.

あなたのおかげで、勇気と希望が湧いてきますッ!