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母の短歌5:漂(ただよ)える 甘さの風に身をのせて

  ただよえる  あまさの風に身をのせて
うす べに色の
空にうわれ



れあいのほほよりのぼ
甘きもの ゆらゆらゆれて
わが たまをつゝむ



情熱 じょうねつは 今吹き出して
きりを吹き  にじをつくりて
われを き込む



 (木下タカ作)

(木下タカの短歌作品14点は、長野ゆうほ著「地球自転の音のない音」の短編小説の中に組み込まれてあります。)

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