我娘 三人 腕に包み
笑む母の まなざしやさし
今も変らず
ある仕事を ある人を追うて
ゆく日々は 色美しく
糸玉は ふくらむ
そのあとに ふくらむ 出会いの
心情をば 綯いて
縁の美しき紐
菜の花の 長野の里に
ありと云う ローランサンに
会い度しと思う
さよならと 云うがごとくに
もみぢ葉は そっとふれあい
潮流に乗る
(木下タカ作)
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明治の母と昭和の娘
(木下タカの短歌作品14点は長野ゆうほ著「地球自転の音のない音」の小説の中に組み込まれてあります。)