他人の文章を写経すると気づきが多い
朝食のトーストをかじりながら、同居人と「耳コピ」と「文章の写経」について話した。
同居人は、仕事で楽曲制作をする機会がある。在宅勤務で通勤が0分になった空き時間で、久しぶりに耳コピをしているらしい。
耳コピとは、既存のJ-POPなどを耳で聞いて、楽曲制作ソフトにメロディーなどを打ち込み、同じ曲を自分で再現すること。
(一般的なカラオケ音源なども、この方法で作られている。)
その話を聞いた私は「文章をタイピングで写経する人もいるよ」と返した。
同居人は、とても驚いていた。
目的はさまざまだが、文章の写経をする人は少なくない。
たとえば、F太さんの以下のnote。
あまりに感動した文章に出会ったとき、その文章の息づかいというか、単に読んだだけでは気づかないことを細かく吸収したくて、その文章をそのまま書き写す、ということをやる。
Tak.さんも、目的は違えど、文章を写経するそうだ。
「何かを書かなければならないけれど書けない」というときにおすすめの方法。(中略)
不思議なことに、他人の文章をそのまま書き写しているうちに、写している文章とは関係ない文章がふと頭に浮かんでくることがある。
毎週更新されているしいたけ占いを、手書きで写経する人も見かける。
タイピング・手書きにかかわらず、写経のメリットについて考えてみる。
・無心になれる。
・考えるだけよりも、手を動かしていたほうが気落ちしづらい。
・何もしていないという罪悪感から解放される。
・思考が進んで、アイデアが思い浮かぶ。
・文章をより深く読み込める。
・タイピングの練習にも使える。
メリットはさまざまだが、私がもっとも好きなのは、
「他人の文章を写経すると、読んでいるだけでは分からなかった気づきが多く得られる」ことだ。
句読点の使い方。ひらがなと漢字の使い分け。改行の位置。読んだときには気にならなかったはずの、頻繁に出てくる言い回しも分かる。
そこからさらに考えた内容は、自分の意見として書き留めておいて、新しく自分の文章にもできる。
好きな文章の写経、ぜひやってみてほしい。
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