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【敗北の味】シリーズ

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nutteを立ち上げるに至る経緯を、伊藤悠平(nutte社長)の半生とともにお話しできたらと思います。
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2019年3月の記事一覧

旅のはじまりは、後ろ向きで漕ぎ出したボートのように

旅のはじまりは、後ろ向きで漕ぎ出したボートのように

2014年11月16日。
『TOKYO STARTUP GATEWAY』決勝。

丸ビルホールという施設で、
数百人の観覧客を迎えてのプレゼン審査だ。

ピッチコンペ。
数百人を収容する会場。

高尾山のふもとの自宅アトリエで、
黙々と生きてきたわたしには想像が及ばない、
未体験の戦場。

これから、この茫漠とした空間で、
数百人を前にしたピッチに挑む。

数百人。

噛みそうな気がする。
恐怖で

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たとえこの先、どれだけ大きな代償と引き換えになっても

たとえこの先、どれだけ大きな代償と引き換えになっても

2014年9月。

『TOKYO STARTUP GATEWAY』
セミファイナリストに選ばれた。

80人から半分以上が落とされて、
34人が生き残ったようだ。

わたしの事業プランを鼻で笑った、
東大だかの学生は、もういない。
鼻で笑う気にもならない。

次の審査では、
ファイナリスト10名が選ばれる。

450人のうち10人。

狭き門だが関係ない。全員抜くと決めている。
いま34位なら、あ

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ビリからのリベンジ

ビリからのリベンジ

信じがたいことに、ビジネスコンテストの
エントリー審査を通過した。

「400字からはじまる、
世界を変えるスタートアップコンテスト」
『TOKYO STARTUP GATEWAY』

本格的な審査はこれから始まる。

全応募者450人くらいの中から、
80人ほどに残ったらしい。

とりあえず、
足切りは免れた、ということのようだ。

『TOKYO STARTUP GATEWAY』は
単に審査をす

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この事業で、いちばん大切なもの

この事業で、いちばん大切なもの

再チャレンジするのは、
もう、何度目になるだろう。

みっともなくて、数える気にもならない。
どちらかというと、忘れたいくらいだ。

もしもリセットボタンがあったなら、
間違いなく押していた。
あの時とあの時と、あの時。

残念な人生だ。

それはともかく、
また、ふりだしに立たされた、37歳の夏。
今度こそ本当に、ゼロからの再チャレンジだ。

これから、事業プランを考える。

まず、そもそも、

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