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難しい問題に考える材料をコミュニティに提供する

#ニュースからの学び といえば、私はリンクトインというビジネスSNSで、ニュースをコメント付きでシェア投稿したり、他人がシェア投稿したニュースにコメントしたりしています。また私自身がライター・翻訳者・ジャーナリストであり、ニュースの発信者となる場合もあります。

私がリンクトインでよく投稿を拝見し、コメントを交換することのある馬越さんの投稿に触発されて、私も書きます。馬越さんの考えと共通する部分を持ちつつ、私の当事者目線で伝えていきます。

2017年に登録して以来たまに使う程度だったリンクトインーグローバルビジネスパーソンの転職ツールで輝かしい実績のある人限定―そんなイメージだった世界において、私は何かを始めようと思い立ちました。

それは、リンクトインで、障害者問題(特に雇用問題)への発達障害当事者目線での疑問の声や建設的提言、障害者が活躍できる社会に向けて活動する人を紹介したニュースや企業のダイバーシティ・SDGsをめぐるニュースなどをコメント付きでシェア投稿することでした。

これに加えて、リンクトイン編集部員によるニュースのシェア投稿へのコメントを書くこともしていきました。そうするとリンクトイン編集部の「注目のトピックス」に自分のコメントが取り上げられることが出てきました。嬉しかったので、繰り返し取り上げられることを意識して、積極的にコメントするようになりました。

コメントするときには、「共感します」というトーンでコメントすることが多いです。自分の領域に引き寄せる内容を書くこともあります。難しい問題で、どうコメントしたらいいかなかなか言語化しづらい、けど心にひっかかるものには、「考えさせられます」と書くこともあります。

そうしていくうちに、自分の考えが整理され、伝える力が磨かれていくのがわかります。

さて、SNSでニュースをシェア投稿するときに、気になることがあります。

それは、ニュースの内容が社会問題や、事件に関することだった場合、攻撃的なコメントが殺到することが起きる場合があることです。

私と同じリンクトインクリエイターのなかには、今では日本のジェンダー問題や雇用問題のニュースを読みやすく優しいコメントとともにシェア投稿しているが、リンクトインを始める前は、ジェンダー問題に発言する女性へのSNSでの攻撃的な反応を見ており、発言をためらうようになっていた、という人もいます。

先日、吉野家の伊東正明常務取締役(当時)が大学講義での女性蔑視の不適切発言で解任されたニュースがありました。こうしたニュースに、「過激な人、面倒くさい人と思われたくない」という心理から、発言を控えている人もいるのでは、と思います。

この点、リンクトインではダイバーシティを大切にし、違った意見を建設的に話し合える土壌が整っており、立場が弱い人の意見でも尊重される雰囲気があると感じています。リンクトインではこのニュースに多くの人がそれぞれの立場から発言していましたが、よく考えられていて読むと役立つコメントが多かったです。

そのように、重要な社会課題を議論する際には、安心安全な議論の場が必要です。

私が週数回投稿する、障害者の雇用やダイバーシティをめぐるニュースのコメント付きシェア投稿には、優しい応援コメント、役立つ意見を寄せてくれる人がよく見られます。

でもコメントが全くつかないこともあります。時に「このニュースが伝える問題は複雑すぎて、どうコメントしたらいいかわからないという人が多いのでは」と思うこともあります。特に働く障害者をめぐる問題は、実態が知られていないことが多くあります。そこで、当事者である私が伝えていかなければと思い、わかりやすく発信するようにしています。見た人が何かを感じ取ってくれるだけでも良いと思います。

また、何かを批判して終わり、という話にしてはいけない、ということにも向き合っていかなければなりません。その問題から何を学ぶか、につなげていくべきと考えています。

いま私は、ニュースから自分が学ぶだけでなく、ニュースが伝える難しい問題に考える材料をコミュニティに提供することまでできていると言えそうです。

意見の一致よりも、まずは安心安全な意見の交換を。それが互いを知ることや良い解決策につながります。

私がニュースやトレンドを抑えつつ、難しい問題にも親しめるように、丁寧に書いている「未来は良くなる」というマガジンも、関心をもって見ていただければと思います。属性・場所を問わず、生産的でクリエイティブな働き方、やさしい経済…「未来は良くなる」と信じています。



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