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2017年7月の記事一覧
「直感」文学 *ある一点に*
ひとつの部分をずっと見続けた。
その一点だけに集中するように、ずっと、ずっと。
そうしているといつの間にか、いつか見えていた他の場所には何も見えなくなってしまう。
僕は今、その一点以外の物事の判別が付けられずに、その一点だけが僕の頭に訴えかけてくる。
そこはただ一つの、本当になんでもない一点。
その一点に溶け込むようにして、ただ、静かな眼差しのままで、そこにある物事の全てを一
「直感」文学 *ベージュを愛して*
あの人はベージュを愛した。
ただそればかりの色を纏い、ただそればかりの色を持った。
家の中はベージュに染まり、おそらく彼の心までもが、そのベージュに染められているのではないかと思う。
あの人にベージュはとてもよく似合った。
あの人がベージュでない時を、私は知らないけれど、それは私に”似合う”という印象を強く刻んで、またその他の色が”似合わない”とも思わせた。
あの人はベージュ
「直感」文学 *光り輝く、その宇宙の中で*
僕がベッドに横たわると、その天井には無数の星が散らばっていた。
星が好きな僕のために、パパが作ってくれたんだ。
僕はいつも寝る前に
そのいくつもの星を眺めながら、ゆっくりと意識を天井に広がる宇宙の中に持っていった。
部屋の電気を消して、
窓から差し込む微かな街灯の明かりだけを頼りに、僕はいくつもの星を見つけた。
それらの星を線で繋ぐ。
頭の中だけで。
そうやって、
「直感」文学 *チェック、チェック、チェック*
チェック柄。
それに私は心を奪われ続けている。
いつからそうなってしまったのか、私には想像も出来なかったけれど、気付けば私はチェックに心を奪われて、心のずっと奥の方に眠る、チェック柄を欲する心がズキズキと疼きだす。
「チェックをおくれ」
そう言われているようで、なんだか少し心地良い。
私は自分の心に応えるようにして、チェック柄のシャツを着る。
そうすると心は喜んで、素直に