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堀江貴文著「将来の夢なんか、いま叶えろ」を読み、将来の教育のあり方について考えてみた

 「自分の子どもにはどんな教育を受けさせよう?」と、小さなお子さんをお持ちの親なら一度は深く考えますよね。コロナ禍で忘れ去られてますが、2020年は新しい学習指導要領が小学校で始まる年でした。

 これまでと比べると革新的な部分も多い内容でしたが、堀江貴文著「将来の夢なんか、いま叶えろ」を読み、「これは是非読んでほしい!」と素直に思える作品でしたので、ご紹介します。

この記事は…

 ・小さなお子さんをお持ちの親御さん
 ・自分の子どもにどんな教育を受けさせるべきか迷っている親御さん
 ・将来、子どもを持ちたいと思っている方

に役立つ記事です。

☆是非、親御さんにこの本を読んでほしい☆

 『将来の夢なんか、いま叶えろ』の中で、堀江さんはこう述べています。

未来に向かっていく子どもたちに親がしてあげられることはただ一つ。無償の支援だけだ。(中略) 子どものやりたいことを、好きなだけやらせてあげてほしい。

 これは、親としては非常に歯痒く、また我慢の必要なことですね。。。学校に通わせて一定の我慢の中で集団生活を覚え、普通に受験をして、普通に進学し、普通に企業に入って…という流れは“安心感“がありますから。

 でも、ちょっと振り返ってみましょう。ITバブル・リーマンショックを経て、日本経済は世界から取り残されていく一方です。昭和のバブル期には、世界の企業の時価総額ランキングトップ30の中に14社が入っていましたが、今やトヨタ一社のみ。

 またGAFAと呼ばれるアメリカ大手4社(Google,Amazon,Facebook,Apple)の時価総額が、東証一部上場企業全体の時価総額を上回っているという事実があります。

  戦後の高度経済成長を支えてきたのは、オールBを取れる人材を大量に育成できる日本の教育システムであったことは間違いありません。しかし今、まちがいなく時代は変わっています。

 世界経済の中で日本が生き抜いていくにも、また我が子がこれからの社会で真っ当に生きていくためにも、「今のままではいけない」という危機感は多くの方がお持ちだと思うのです。

 そんなとき考えるスパイスとして、堀江さんの本は有効です。ちょっとスパイスが効き過ぎている感じもありますが(笑)しかし、子どもの将来を考える上で、また教育そのものを考える上で非常に刺激になる本です。

☆子どもが成人する頃の社会を予測することは不可能☆

堀江さんは著書の中で、こう述べています。

 親がどんなに子どもの将来を心配しても、それは杞憂に過ぎない。最先端の情報を得て、最適な教育を選べる自信があったとしても、20年後に通用している保証はないのだ。「親の考えは子どもより古い」とう事実を、潔く認めてほしい。(中略)
未来を見越した最良の教育なんていうものは、幻想に過ぎないのだ。
 しかも今後は、過去の20年の何倍ものスピードで世界が変わっていく。
「将来の夢なんか、いま叶えろ」より 本書P45、46 抜粋

これは間違いないことでしょう。

☆(具体例)社会は確実に変化している☆

 平成の30年間の中で、大きく変化したものの中に「大学進学率」があります。平成元年の大学進学率がおよそ25%ほどであったのに対し、平成30年では56%に上昇しているのです。

 もし平成元年に大学に入学(18歳)した方が、30歳で子どもに恵まれたとすると、平成30年時点でお子さんが18歳になります。すると、

「私の時には、大学に行く子はクラスで4人に1人しかいなかった。」

のだが、自分の子供がいざ進学する時には、2人に1人が大学に行く時代になっているということです

 これは大学に行けという意味ではなく、そのくらい30年間で社会は変わる、ということです。

また今年の8月、国家公務員一種試験の東大卒の合格者が300人を切る、というニュースが流れました。

 要因は一つに絞れないにせよ、東大生自身の「意識の変化」があることは間違いなさそうです。記事中でも、

東大の卒業生がここまで、キャリア職の合格者を減らした理由は、国政の企画立案を担う官僚職場の勤務条件が魅力をなくしていることが挙げられる。(中略)
その一方で、民間大手と国家公務員を比較した場合、同じ年齢ではでは民間の方が待遇が良い(中略)残業時間が多くてきついイメージのある官僚より好まれる傾向がある。

とあります。

☆勉強は大事でないのか?☆

 「じゃあ、親は“勉強しろ“とか言わない方がいいの??」「子どもが勉強していないと心配…。」

 もちろんそうですねf^_^;本書ではゼロ高の実際の生徒さん7名が紹介されていますが、「名門の中高一貫校に通っていたが…」とか「有名進学校に通っていたが…」という方がいます。

 やはりベースの教育はあった上で、自分の得意分野においては大人顔負けの知識を持っている生徒さんたちが集まっているのもまた事実です。

 勉強が大事でない、ということでは決してありません。その“学び方“にこれまでと大きな違いがある、ということです。

☆まとめ☆

 ・世界の状況は変わっている
 ・教育のあり方も変わっていくべき
 ・子どもが社会に出ていく頃の状況は予測できない
 ・勉強が大事でないわけがない
 ・勉強の“仕方“はこれまでと同じではいけない

 ちなみに堀江さんの手掛ける「ゼロ高」は通信制の学校です。私自身、通信制の学校についてあまり知識は多くありません。しかし「学校に行かなくても、質の高い教育が受けられる」土壌は、かなり整ってきています。

 最後に、私がこの本を読んで一番感動したこと書きます。

教育について、理想を語る方はたくさんいらっしゃいます。しかし、実際にそれをやってしまう人は多くありません。

 堀江さんは、常々「好きなことは、あり金を全部使ってでもやれ。没頭しろ。我慢するな。」と別の著書でも書いていますが、その思いを“ゼロ高“という形で実現してしまったその実行力に、感服(о´∀`о)今の子どもたちに向けた熱のこもったメッセージにも、感動しました。

 最後まで読んでくれて、ありがとう。

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