子どものディスカッション力を上げる。タルムードで子どもと議論してみた:「キツネと葡萄畑」編
あなたは「タルムード」って知っていますか?
私もつい最近知ったので偉そうなことは言えませんがf^_^;(笑)
ユダヤ人は全世界の人口の0.25%に過ぎませんがノーベル賞受賞者のおよそ20%がユダヤ系と言われています。
そのユダヤ人が経典として子供の頃から読み、学んできたのが“タルムード“です。
タルムードとは(中略)盛り込まれている内容は、日常生活の慣習や医学、衛生、子育て、紛争解決、家庭から恋愛、セックスにいたるまで、あらゆる事柄についてのいろいろな規範とそれに関する詳細な議論のすべてを記してある。四〇〇ページからなる書物が三〇冊以上ある膨大な量で(中略)ユダヤ人はこれを毎日少しずつ読んで勉強するのである。議論集としては世界最古で、かつ、世界最大と言える。ユダヤ人は世界で最も議論好きな民族と言われる所以である。
『タルムード金言集』より抜粋
ユダヤ人の家庭では、小さな頃からこのタルムードを読み聞かせ、それに基づいて子供と議論をするそうです。
と言うわけで、私も実際にやってみました。
↑実際の本が結構売り切れのことが多いです。。。私はKindleの電子書籍で買いましたf^_^;
この記事は…
・子育て中の方
・読み聞かせの本に困っている方
・子どもに“考える力“を身につけさせたい方
に役立つ記事です。
☆結論:議論にはならなかったが、続ける価値あり☆
まず結論ですが「そもそも議論らしい議論にはならなかった」です。
しかし、やり続けていく価値はあるなぁ、と感じました(・∀・)
子どもですから、初めから上手くいくわけないですしね☆
☆タルムードを用いた読み聞かせを続けるべき理由☆
1.話のあらすじ
キ ツ ネ と 葡 萄 畑
ある日、キツネが葡萄畑のそばを通りかかった。あまりに美味しそうな葡萄が垂れ下がっているので畑に入って取ろうとした。ところが、葡萄畑はしっかりと柵に囲まれていて、太ったキツネはその隙間を通れない。そこでキツネは考えた。 『(中略)何日も空腹を我慢すれば、痩せて柵の隙間を通れるようになるに違いない』 キツネは(中略)自分の巣の中に何日もこもって、空腹をじっと我慢した。やっと柵の隙間を通れるぐらいに痩せてきたので(中略)葡萄畑の柵をすり抜け、お目当ての葡萄にありついた。
あまりに美味しいので、ついついキツネは夢中になってもうこれ以上胃に入らないほど何房も食べ続けた。(中略)ハッと我に返ったキツネは、自分の腹が葡萄でパンパンに膨れ上がって、入ってきた柵を通り抜けられなくなってしまったことに気がついた。このままでは自分の巣穴に戻れない。そこでキツネは考えた。二つのオプションがあると。
オプションAは、苦しいけれど食べた葡萄を全部吐き出して胃袋を元のペシャンコに戻す。
オプションBは、猟師に見つかる危険を冒して柵の中にとどまり、葡萄の木の間に身を隠して、入ったときと同じように痩せるまで待つ。
さて、キツネはどちらを選択したのだろうか?
オプションAかオプションBを選択させるようになっていますが、
子どもがどちらを選んでも「なぜ?」と子どもに理由を尋ねるそうです。
どちらが“正解“とは言い切れないからですねf^_^;
2.議論の幅は選択肢以外にもある
キツネと葡萄畑のお話では、AかBかという二者択一を迫っています。
しかし、実際には「他の選択肢がある」ということも伝えて、それを考えさせることもするそうです。
与えられた選択肢だけでないところに正解を求めるのは、日本のこれからの教育の方針にもなっています。(参考:現役学習塾講師が新学習指導要領の3つのポイントについて徹底解説。興味ある人は読んでみてください。)
テストでは選択肢から選ぶしか無いですが、実際の社会では選択肢は無数にあります。
そういう考え方を身につける練習としては、良いなと感じました。
3.議論の仕方、土台ができていない
どんなものにも“型“はあります。
例えそれが、「自分の意見を言う」というディスカッションであってもです。
「そんなん、自分の思ったことを言えばいいじゃん!( ̄^ ̄)」と言いたくなりますし、
実際に私も言ってました(笑)が、
「どう考えるべきか?」あるいは「どういう選択肢があるといいのか?」と言う経験を
もっと積ませていくべきだと感じました( ;´Д`)
これまで娘にはたくさんの読み聞かせをしてきましたが、
このお話のような頭の使い方をさせることは、少なかったと思います。
4.ビジネス思考の練習になり大人にも役立つ
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