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学校ではイイ子なのに、家ではワガママ。こんな時どうしてる?

「○○くんは、学校ではとても良い子ですよ。特に問題はないですね。」

学校の面談などで、先生からよく言われることの一つですね☆

とは言っても、私の場合には上の子がまだ保育園児なので、

保育園の状況だけですが……( ;´Д`)

少なくとも塾講師歴18年の経験の中では、こういう子は少なからずいるもの、ということは理解しています。

では、こんな場合に親としてできるのはどういうことでしょうか?

この記事は…

・家での子どもの様子に悩んでいる方
・これから就学する子をもつ親御さん
・教育関係の方

に役立つ記事です。

☆学校と家での様子を変える必要はない☆

 まず結論です。

「学校と家での様子の違い“そのもの“を同じする必要はありません。」

そもそも場所や立場によって、振る舞いが変わることは不思議なことではないですよね。

問題はその態度や行動が「適切か否か」だけです。

☆子どもが家でわがままでも、外と同じにする必要がない5つの理由☆

1.学校でのストレス

子どもたちも学校生活の中で何かしらのストレスを抱えている場合があります。

大人から見れば「小学校なんて楽なもの」と考えがちですが、

友人関係などは大人も子どもも同じですよね。

2.素の自分でいられる場所

これが一番大切かなぁと思っていますf^_^;

「自分の素直な気持ちを吐ける場所を確保」しておくことで、

“心理的安全性“が保たれます。

心理的安全性とは…

対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。(中略)自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。
出典:Google Work

家庭内においてこの「心理的安全性」が保たれていなければ、

子どもたちは一体どこでこれを保証してもらえるでしょうか?

3.感情とやるべきことは分ける

もし問題ある行動があったとすると、親としては

「学校では良い子って言われてるのに、どうして家だとこうなのかしら??( ̄^ ̄)」と

ちょっと不満に思いますよね(笑)

ですが、いったん感情はおいておきましょう☆

もしテスト勉強や宿題などのやるべきこと、

あるいは生活上のルールなどが守れていないのであれば、

その行為そのものについて「気づき」を与えてあげることです。

4.自分の目の前の様子が、その子の全てではない

人間どうしても、目の前の様子に一番影響を受けてしまいます。

これは会社でも同じことですよね。

常に上司の近くで仕事をしている本社の社員と、

離れた支店で仕事をしている地方の社員。

上司は目の前にいる社員と遠くで活躍している社員を、平等に評価できているでしょうか?

目の前の様子は、どうしても目にあまるものです。

5.他人を変えることはできない

原則として「他人と過去は変えることができません。」

変えられるのは「自分と未来」だけです。

しかし、「気づき」を与えることはできます。

子どもの家での様子があまりにもわがままであるとするなら、

「なぜそうなってしまうのか?」
「その様子でいるとこちらがどういう気持ちになるのか?」
「あなた(子ども)にどういう影響があるのか?」

などを聞いたり、伝えたりすることしかありません。

☆塾と学校の様子の違い〜3人の中学生〜☆

私の勤務する学習塾でも、塾での様子はとても良いのに、

家での勉強の様子がイマイチ。。。。という子は少なくありませんでした。

「なぜ塾だとあんなに頑張っているのに、家だとできないのだろう?」と

私たちも疑問に思うことは多々あります。

ある子は「家だと1人だからやる気が出ない。」と言い
またある子は「家だと親がうるさいからやる気にならない」と言い
またまたある子は「家だと誘惑があって、つい負けてしまう。」と言います。

どの子も塾だと頑張れるのに、家だと頑張れない子なのですが、

それぞれ原因は別々ですよね。

塾では、学習面談の機会で子ども自身の気持ちを聞き取り、

親御さんから家での様子を細かくお聞きした上で、

仲介役をするような形で対応をしていました。


家での様子だけでなく、塾での“具体的な“様子を親御さんにお伝えすることで安心感を得ることができます。

この時の“具体的“な様子とは、

そのこの良い面だけでなく、悪い面・課題などできるだけありのままをお伝えすることが重要です。

結局、生まれてから懸命に育ててきたのは親御さんです。

付け焼き刃の話ではすぐに見抜かれてしまうので、下手なフォローはいらないです。

☆親は何も言わない方がいい?☆

「じゃ、結局親は何も言わない方がいいの?( ;´Д`)それもなんかなぁ。。。?」

いやいや!親御さんは家での様子を踏まえた上で

できるだけ客観的に感情を排した上で、気づきを与える助言を行うべきです。

それさえ行ったら、あと考えるのは子どもの力に任せてしまうしかありません。

勉強にしたって、今はいい教材が溢れていますよね♪

進研ゼミなどの通信講座、RISUなどのタブレット教材などにお任せしましょう(`・∀・´)

学力の経済学でも、子どもの勉強は「親がついて見てあげる」か「勉強する時間を決めて守らせる」のが効果的であると述べています。

その時のポイントとして

「それは親でなくても良い」ということです。

2000年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大のヘックマン教授は、インタビューで(中略)「親自身が働いていたりして思うように時間を割けなければ(中略)部分的になんらかの助っ人を頼んで時間不足を補えばいいのです。」

学習塾を含めてこういった教材は、子どものやる気を高めて、褒めてくれるプロです。

親御さんが全てを抱える必要は全くありません。

上手く頼って、お子さんをより良い方向に導いていきたいですね♪

☆まとめ☆

✅子どもも学校でストレスがある。
✅家庭では“心理的安全性“を高めておく。
✅感情を排してやるべきことに注目する。
✅目の前の様子がその子の全てではない。
✅他人は変えられない。できるのは気づきを与えるだけ。

いかがでしたか?

心理的安全性についてはGoogleがチームを作る時に注目している概念の一つです。↓興味ある方はこちらも読んでみてください。


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