3階の本屋の窓より白い猫を見てから
夏のような日差しが照りつける、5月の休みの日。
少しの時間の合間の気晴らしに、3階の本屋の窓から、向かい側の窓を見ていたら、ひらりと窓際に白い猫。
しばらくそこで遊んで、ひょいと降りてしまい。もう少し見ていたかったな、とその時は、本も買わずに併設のギャラリーだけ見て帰る。
親しい後輩に話したら、可愛い〜癒されますね〜と言われ、ホントに可愛かった。また、見られる事なんてあるかしら?と考えていた、後日の夕暮れ時。信号待ちの間に、スマホを見ると
LINEにメッセージがあり、開けてみると、絵本の会でご一緒している方から、オススメの絵本のご連絡。
chatte はメス猫の事
絵本の会はスペイン語だけど、私がフランス語を勉強している為、スペイン語からフランス語に翻訳されている絵本を見つけて、教えてくださったのだ。
Texte original espagnol:Daniel Nesquens
ちょうど白猫の事を思い出している時だったので、少し驚きつつ。
読みすすめる内に、この他とは違う白猫が冒険好きだとわかる。
このページの表現で、気になったのは..
Il doit lui rester six de ses sept vies.
「7つの命の内、6つは残されているに違いない」
...危ない場所にいても、大丈夫って意味?と調べてみると、日本でいう「猫に九生あり」に近いとわかる。
どうもスペインでは、このような習わしのようだった。もともとは西洋の諺なのに、国によって変わるものなのかな、と読了。
それからは、ハチワレ猫が表紙の本を見つけたり。詩も読みたいなと結局
見るだけで帰ってしまったけれど。
あの白猫は、もう見られないのかなと帰宅してから思い返していたら、その日の夕方にまた同じ人から「白猫ちゃん」とお知らせが届く。
8/10(金)にXでも見たニュース。
お礼に、古書の詩集が興味深かったですよ、と絵本も本も詩も好きな方なので、表紙を送ると。
港の人
鎌倉にお住まいの方だけある。
自分で見た景色と、絵本の主人公がつながり、また違う現実を知らせてくれる「連鎖」は本を読む時は1人でも、共有すれば孤独ではないという事なのではないかな、とSNSだけでつながるのでは寂しすぎるんだよね、と、この絵本はそんな事も教えてくれたような気がする。