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上司と部下

東京もまだまだ心地の良い気候が続く今日この頃。4、5、6月は出会いと別れの月。新入社員の方々は懸命に仕事をしてるだろうか。当社にも新人は数名入ってきた。彼らから見ると5年目社員の私なんて神様に思えるかもしれない。外資証券は意外と縦社会な業界である。私も一年目の時は先輩の弁当を買いに行っていた。縦社会の方が楽だから別になんとも思わなかった。そう、わたしにも新人時代があった。外資系証券の投資銀行部門で採用された時、当時大学生のわたしは、俺はイケてると勘違いしていた。そりゃそうなる。親からはすごいねよく頑張ったねと褒められる。友人からは尊敬の目で見られ、付き合っていた彼女は友達に自慢していた。ただし祖父祖母はいまいち理解してなかったが、、そんなフリーザを完全に見切った悟空くらい、自分のことを最強だと思っていた。内定を報告(自慢)し合う飲み会でも「勝てんでぃ、オメェは」と言い放っていた。なにが言いたいかというと初めてスーパーサイヤ人になった時の孫悟空くらい自信に溢れ、自分を最強と思っていた。

そんな大きく伸びた鼻を折ってくれたのが新人時代の上司だった。上司の年齢は40代で、スタイル顔はバッチグー(吉川晃司似)であり、学歴は慶應法、弁護士資格保有の稀有な人だった。弁護士になったが弁護士のやつとは気が合わないということで、この世界に法律事務所勤務の後飛び込まれた。酒、タバコが大好きで、離婚歴あり、歌を歌わしたらめっちゃうまかった。かなり怒られたが自分のバンカーとしての基礎を作ってくれた人だと本当に感謝している。最高の仕事をして最高のメンバーと最高の酒を飲むのが生き甲斐。その上司の口癖で、色んな店で色んな酒、ご飯をご馳走になった。

その上司が転職をするとのことで先週の金曜飲み会をアテンドした。(ガー○ーっぽい笑)日系の銀行に転職されるということで、新規ビジネスの立ち上げの責任者で採用されたとのこと。みんなその上司が好きで元チームメンバー、部署関係なく人が集まったのを見て、やっぱり凄い人なんだと実感した。

プロとして高い質を求められため、もちろん部下にも厳しくする必要があると思う。その上司にもフォント一つミスしてもかなり怒られた。けどその上司と仕事するのが楽しかったし、その上司の下でずっと仕事してもいいかなと思っていた。やっぱり折角一緒に仕事するならうまい酒を一緒に飲みたいなと思える人と仕事がしたいし、そう思ってもらうように自分自身も努力したいなと思っている。

よくその上司が言っていたことが、いい上司はきちんと決断して、その責任をとってくれる人。そして誰よりも1番働くこと。そうすれば絶対周りが味方してくれる。

今年から新入社員のボーイズアンドガールズ。サラリーマンはドラマがある。沢山の上司と絡んで可愛がってもらおう。きっと人生を豊かにするヒントをくれるかも。ただしモンスター上司からは距離をおこう。簡単に言うのもアレだが、そんなやつ相手にしているの時間の無駄よ。部署、職場、会社を変えてでもそんな奴からは解放されよう。兎にも角にも新入社員たちに幸あれ。※個人が特定されないように少しだが脚色している部分がある。ご了解いただきたい。

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