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サイドステップ時の重心高の変化量でみる動きの巧みさ

 クオリティの高い文章を書きたいところですが,それはおいおいやっていこうと思います.このブログでは,エビデンスベースでアジリティ能力についての私の考えをメモのような感じで,綴っていこうと思います.なお,メモとしての残すので,敬語でないのはご理解ください🙇

 さて,ここからが本題.

 今回は,名門・東海大学男子ハンドボールのS&Cコーチをされている小山先生の論文をもとに,話ていこうと思う.

論文タイトル

バスケットボール選手における サイドステップ動作の運動学的特徴

結果および私の考え

 今回は3.6mの横方向へのサイドステップ・カッティング動作を対象されている研究ですが,静止状態からの反復横跳び系の動きであることを念頭に置いて,データを見るべきだと思う.助走動作を伴ったアグレッシブな方向転換動作ではなく,どちらかというパッシブかつディフェンシブな方向転換動作と言えるだろう.

 この論文では,上下位群の群分けを,コーチ陣の5段階評価で分けている.ここが現場チックで私的に好みである!しかし,未経験者と上位群は統計的に有意に所要時間が速かったようだが,上下位群間ではその差は認められなかった.これは,コーチ陣が「こいつはサイドステップ,上手い!」と思っても,達した速度には差がないとも解釈できるだろう!

 

 続いて,身体重心(最小〜最大)の上下幅をみると,未経験者に比べて,上下位群とも有意に上下動が小さい.これは,想像通りの結果ではないかと思う.所謂,腰が上下に動いてしまい,無駄の多い動作を未経験者はしていたのだろう.

 重心が上下動が大きいということは,恐らく速度ベクトルも上に向くだろうし,水平方向への移動動作にはロスな動きとなってしまう.ここで考えるべきは,どうすれば身体重心速度ベクトルを水平成分を大きくできるかである.恐らくこれは,大腿・下腿を目的方向に即座に倒し,その方向へのプッシュ動作が重要となるだろう.これはあくまで推測の域をでないが,大方,あっていると考えている.

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