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day47 うなぎに助けられた日。

彼は落ち込んでいた。


自分がやってしまったことと

周りへのイライラとが混在して

元気がなかったように見えた。


私もかける言葉は見つからず

話を一旦聞いたあと、

お風呂へ入った。


しばらく浸かりながら

携帯を触っていると

急にお風呂の扉が空いた。


段ボールを持った彼が

入ってきた。


私がシャワーを浴びている間に

宅急便が届いたらしい。


服を着たままの彼が

そこで段ボールの箱を

開け始める。


テープを外して中身を

確認して嬉しそうな笑顔を見せた彼は

見えた?と聞いてきた。



湯船に使っていた私は座っていたため

見えなかった。


それを伝えると

「見せない」と言って

また笑っていた。


あ、笑った。しかも嬉しそう。


単純にそれだけで

嬉しくなってしまった私は

やっぱり彼のことが好きなんだと実感する。


その後彼は見せてくれた。


中身は先日一緒に頼んだうなぎ。


お風呂に上がって

2人仲良く食べた。


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美味しいものを食べると幸せを感じる。


他に幸せに感じることはなんだろうか?


もし、彼に元気がなかった時、

かける言葉が見つからなくとも

他の方法で彼が少しでも

元気になれるようなものはなんだろうか?


今日はそれを考えさせられた。



今日はうなぎに助けられてしまった。



うなぎよ、ありがとう。


サポートありがとうございます。心から感謝いたします。