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帰ってきたくなる、自分ごはんのつくりかた

世の中の情勢的にお家ごはんの機会が増えそうな今、作っていて疲れない、食べてほっとする料理がますます必要とされていると思う。疲れて帰ってきても、自分の料理に癒される。そんな生活は、ちょっとのアイデアがあれば手の届く距離にある。

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料理を始める人はほぼ必ずと言っていいほど、レシピアプリや本などのレシピを参照しながら作るのではないだろうか。レシピを作る仕事をしてる身として、最初の1〜2回はレシピ通りに作って味の感覚を掴んで欲しいと思っているけれど、そこから先は「自分の好きな味に調整する」のをおすすめしたいと思っている。

私が考える料理上手な人とは、レシピと同じ味を作れる人ではなく、自分の好みの味に調整して仕上げることができる人だと私は思う。いろんな料理家さんの数だけ味の方向性や濃淡も細かく分かれる。自分の好みの味にかなり近い料理家さんは私も何人かいるが、それでも自分の最適解は自分しか見出せない。誰かの味ではなく、自分の好きな味にととのえられたときの「料理が自分のものになった感覚」はたまらない。

本で何度か書いている「自分の料理に帰ってくる感覚」とは、このことだ。だから、手前味噌かもしれないが、自分の好みを熟知しているから自分で作る料理がいちばんおいしい。

「自分の好きな味に調整する力」は、もう少し解釈の幅を広げてみると「心地よく、自分のペースで楽しく自炊をつづける力」だと思う。

が、これがなかなかむずかしい…。

料理はがんばろうと思うと、どこまでも頑張れる。全ての料理でいい食材と調味料を揃えようと思うと、近所に買える店がなかったりお財布がすっからかんになっちゃうかもしれない。料理雑誌を開けば「料理はこれくらいでちょうどいいんですよ」という提案が、一汁三菜をしっかり作っているものから、炭水化物と肉・野菜を全部使った一品で十分!というものまで幅広い。「自分が満足できる」という基準をどこに据えて、モチベーションを下げずに日々食べつないでいけばいいのか。これはだれも教えてくれない。

そんなことを感じている人に向けて作った本が、来月発売される。タイトルは『ちょっとのコツで”けっこう幸せ”になる 自炊生活』。

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今までnoteでまとめてきた、シンプルだけれど満足できるおうちご飯のアイデアを軸に、そこから派生したほぼ新作のレシピ50個を掲載した。
手始めに、注ぐだけのスープ火を使わない料理カット野菜や缶詰を活用した料理を考え方のところから紹介している。

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それから、間違いない味つけの方法食材の組み合わせ方も型で提案している。

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最後の方では、残った食材を一気に使い切る方法道具の話まで紹介している。

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本に掲載されいていることをすべてやってほしいと思っているのではなく、自分が気になったところからちょこちょことやってみてほしい。「心地よい自炊」に近づくためのガイドブックになったらいいな〜と思っている。

自炊を続けられるようになることで、暮らしそのものが楽しくなり、生活のベースができる。ひいては、小さな自信が持てるようになり、積み重ねていくことで心がどっしりする。ただご飯を作って食べるが自炊じゃない。自炊することでご飯以外にももたらされるものがたくさんあるのだ。

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Amazonでの予約が始まっています。12月13日発売予定です。ぜひ気になった方は覗いてみてください!

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本の写真はポテサラ実験室を一緒にやっている土田凌くんが撮ってくれました。生活感があって、香りがこちらまで届くような料理写真も見どころです。(このnoteの写真たちは、本書籍のアザーカットです。)

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