見出し画像

休職→復職→転職活動。面接で休職のことを正直に話してみる

就活が順調に進んでいる。

私は基本的に直感型なので、勘に頼るところがかなり大きいのだけど、今回は一体いつぶりだろうというくらい本気で自分の中の仕事について考えるきっかけとなった。それは休職がやはり大きかったと思う。

転職活動で大事にしたこと

今回の転職活動にて大事にしたことは、「今の会社が嫌だから辞める」を理由にしないこと。というかしたくない。今の会社に負けた気がするし、私の経験上、これは負のモチベーションだから、次の仕事を探すときに妥協が生まれてしまうから。転職を繰り返してみて痛感したことである。

ただし、今の会社ムリ(苦笑)これは間違いない。

もともと去年の末から私は転職を考えていたのだが、その時は完全に「今の会社が嫌だから辞める」モードであって、次はここよりいいところ、と漠然と思っていたが、そんなの実際は分からない。ある意味危険な思考だと思う。

休職中

結局年明けからパワ・モラハラ昭和オッサンにより私は病んでしまい、休職した。ここでも負のエネルギーに満ちていた。

特に休職してから一か月目は本当に生きていけないんじゃないかと思うくらい、毎日家でその日をどう過ごせばいいのか、思い通りにならない体と思考にぐったりしていた。仕事のことなんてとてもじゃないけど考えられなかった。

休職してから一か月が経ったくらいで自分と向き合う時間ができて、私にとって大きかった母との問題に向き合ったのもこの時。友人の助けもあり、私はかなり調子が戻った。

元気になってきたとはいえ、私は転職活動をする気にはならなかった。しなきゃって気持ちがあったけど、それは生活のことがあるからしなきゃ、なのであって、したいではなかった。自分と向き合っている途中?なのか、仕事以前の部分(親とのこと、離婚のこと)が完全に吹っ切れない状態では考えたくなかった。

それでも休職期間3か月の間に私は色んな心の身辺整理を行い、万全ではなかったけど一皮むけた状態で復職することになった。復職して長く続ける気は毛頭なかったけども、もう一度だけ自分を試してみたかった。

復職

復職して一か月。ぶっちゃけ復職したその日・その瞬間からムリなのはわかっていたけど、やはりここは私の居場所でないことが確実に分かり、そこからやっと転職活動を開始した。仕事をしながらの転職活動はとても大変。大変だけど、結果、正解だったと思う。

休職中には仕事というものに対して向き合えなかったけど、仕事をする中で自分が大切にしたいものが結構はっきりと見えてきた。

私の得意技、ブレスト。ブレインストーミング。

仕事から連想することをノートにひたすら書き出した。そして私の中で出たキーワード「楽しい」「人のため」「社会課題の解決」「仲間」そんな感じのものが出た。今の職場にないもの。一つもない。そりゃ合わん。他のキーワードも含めて、自分がやりたいこと・職場に求めるものが見えた。文字通り見えた。書き出したことでハッキリした。

「今の会社が嫌だから辞める」でない理由がちゃんとある。私にはやりたいことも、こんな環境で働きたいも、ちゃんとある。そこが自信になった。やる気が出た。

転職活動

妄想就活が順調に進んでいる。

ビビビッと来たところ二つと面接をしたが、どちらもすごくよかった。そしてどちらも次の面接の案内がすぐに来た。直感アタリ。面接官の雰囲気・人柄もとても感じられたし、質問の内容もいい意味での変化球やら答えに戸惑うものもあったけど好きなタイプの質問だった。経験だけでなく、入職後のイメージをした質問がどちらも多くて、それは私にとってもきちんとイメージを持つきっかけになったのでよかった。

たぶん、私自身が曖昧な気持ちや負のモチベーションで面接に挑まなかったからというのも大きいと思う。面接って、する側が優位な感じがするけれど、私は見極めてやるという気持ちで挑んだ。私のやりたこと・求める環境と合うか合わないか。自分の答えもそうだけど、相手の答え方もかなり見ていたと思う。

休職のことをどう話すか

プラスのモチベーションに満たされていたため、すっかり休職していた事実やら今の会社のことが霞んでしまっていて、一つ目に面接したところで、休職について触れるのを忘れてしまったことに面接が終わった電車の中で気づいた。

一人プチパニック(笑)

すぐにGoogle先生を駆使して調べまくった結果、いずれバレるから早めに伝えたほうがいいということが判明し、実家の最寄り駅に着いたところで公園に駆け込み、すぐに人事の方に電話した。

「お伝えしたいことがありまして・・・職務経歴書にも記載せず、面接でもお話ししそびれてしまったのですが、実は今年に入って休職していました。お伝えしないのは違うと思って、今更ではあるのですがお電話させていただきました」

こんな感じで切り出して、休職の理由も含めて正直に話した。

人事の方、窓口になってくれている女性が年齢も近く、すごく話しやすい方だったというのも大きいのだけど、「それは大変でしたね。タイミングとかも含めて面接では話しにくいことだと思いますよ」と言ってくれた。その反応にビックリした。マイナスにしか取られないと思っていたことをそんな風に言ってくれたことが嬉しかった。

そしてもう一つの面接を受けたとき、今度は面接の後半になって質問はありますか、のタイミングで、「お伝えしておきたいことがあります」と切り出して、休職理由も含めて面接の中で話した。反応は同じような感じだった。

休職って悪いイメージでは決してないのだと思う。もちろん、私もかなり伝え方には気を付けて、今の会社の悪口にならないように、でも具体的なエピソード(上司に呼び出されて2~3時間説教をされたのが何回か続いたこと)を交えて話した。それでも悪く受け取られた印象はなかった。

面接した人や人事の方が見ていたポイントがあるとすれば、それは「休職理由と休職の伝え方」だと思う。私の場合、一つ目では面接で言いそびれたというマイナスがあったけど、すぐに電話で伝えたのは自分でもファインプレーだったと思うし、できるだけ正直に話すことができたのは良かったのだと思う。

面接官が大事にしていると思うこと

これは私の勝手な考え。今回の面接で思ったこと、それは面接官は入職後のイメージを大事にしていて、それまでの経歴とかはスキルレベルでは大事かもしれないけど、一番大事にはしていない。入職後にどんな働きをしてくれるのか、こんなときどう考えて行動してくれるのか、そこを大事にしている。だから休職って必ずしもマイナスには取られない。休職した事実って消せないけど、それは終わったことであって、今は問題なく働けるのか、そこが重要なのだと。

って今書いたことって結構当たり前なのだろうか。久々に面接官をじっくりと観察して、質問されたことを整理してみて、こういったことを求められているというのがハッキリわかる面接をしてくれる組織は悪くないと思った。今の会社はなんかノリみたいなところあったし、回答を誘導するようなところがあったので、違ったんだとハッキリわかる。

休職明けで面接受ける人へ

そういう人が読んでるのか分かりませんが(笑)。

面接官が休職について正直に話してみた反応で、その組織のことを判断してやればいいと思います。古い考え方や、しょーもないやつらは理解しないけど、今の社会の生きづらさや古き悪しき風習を理解している人は、理解してくれるし、むしろそこであなたを評価しないと思います。

大丈夫。だって私、大丈夫だし。だいぶ社会不適合な私でも大丈夫なのだから、きっとあなたも大丈夫。

こういうことを公の場で言えるくらいの大物になりたいって思った。

以下、後日談です。残念ながらご縁がなかった(涙)
でも受けたことを後悔はしてないです。


この記事が参加している募集

就活体験記