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”ママ・パパ”って照れるお年頃

 私は両親のことをママ、パパと呼びます。妹も同様です。

 さて、私と同じようにママ、パパと呼ぶ、又は呼んでいた人なら1度は同じことを考えるだろう。

「ずっとママ、パパでいいのかな…?」

と…。年を重ねるにつれて恥ずかしくなりますよね。

 私も本人に対して言うのは平気なのですが、友達には照れちゃって言えません。おかん、おとんって言っちゃう。お母さんお父さんに変えるべきか否か。変えるにしてもいつ変えよう。なんだか今更かしこまった様で逆に恥ずかしい。でも、結婚式で両親への手紙を読み上げるとき、「パパ・ママ」なんていうのもカッコつかないし…とか、ほんと些細なくだらないことを悶々と考え続けていたわけです。

 妹に相談したところ、彼女も同じようなことを思っていたらしく笑ってしまいました。真剣な話し合いの結果、じゃあ本人たちに聞いてみようってことになりました。

「私たちもそろそろお父さん、お母さんって呼んだ方がいいのかな?」

と、家族で散歩中に聞いてみたところ、



「まあ、呼んでもいいけど…ちょっと寂しいよね。」

と父。母も変えなくていい、と言ってきた。



そんじゃあいっか!ってなった(笑)


寂しいなんて言われると思ってなかったのでびっくりした。嬉しいのと照れ臭いのが混じったようなむず痒い気持ちだった。にんまりしちゃった。

 確かに、自分のことをママと呼ぶ子供はさぞ可愛かろう。
 そういえば、同い年の友達の男の子にも”ママ”と呼ぶ子がいて、それを知った時ときめいたもの。男の子の”ママ”の破壊力ね。ただただ可愛い。たとえ反抗期が来たとしてもママと呼ばれてたら「ああん、喋りかけてごめん♡」てなるかも。でも反抗期を機に呼び方変えてきたらそれはそれで萌える。そうなったら「えぇ~ママって呼んで~」とダル絡みするだろう。そしてウザがられ、いつしか”くそババア”なんて呼ばれてしまうかもしれない。それも良い。
 それと大学生の娘の”ママ”なんて泣けちゃいそうだわ。大きく成長した娘に”ママ”と呼ばれるたび、独り立ちしていく寂しさと、あと何回”ママ”を聞けるのか…と心がきゅっとなるのだろう。全部妄想の話です。


 ここまで”ママ”の話ばかりしてきたが実は私、子供が出来たら”ママ”ではなく”かあさん”と呼ばれたい。『おおかみこどもの雨と雪』で雨と雪が、かあさん!かあさん!と言っているのが可愛くて決めました。”かあさん”と呼ぶ我が子もさぞかし可愛かろう。それにかあさんって何だか背筋が伸びる感じがします。カッコいい。私が家族を支えるぞ!!ってなる。まだ結婚もできない17歳なのにね。


そんなわけで、私は死ぬまで両親の事をママ、パパと呼び続けます。結婚式の手紙でもそう書きます。あ、でも子供が出来たらばあば・じいじとかになるのかな。それでもたまにはママ、パパと呼びたいですね。だって大人になっても彼らの子供には変わりないから。



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