見出し画像

忘れられない夢3選

今回は私が今までみてきた夢の中で、印象的で忘れられない作品を3つ紹介しようと思う。面白そう。

恐ろしすぎる夢

* 
 たしかこの夢は小学2年生くらいにみたと思う。当時の私は母と喧嘩をすることが多くて、その夢をみた日も大きな喧嘩をして、仲直りをした後だった。
 
 私は母と喧嘩をしていた。内容は詳しく覚えていないが、本当にくだらないものだったと思う。部屋を片付けないとか、お手伝いをしないとか。母は関西出身で、私はその関西特有の強い口調に普段からすごくムカついており、今回ばかりは許せないとついに家を飛び出した。
 母が憎くて憎くて、私は泣きながらマンションのエレベーターで1階まで降りた。するとマンションのロビーには1人、中年の男性が座っていた。黒い髭が生えた知らない人だった。その人は泣いている私に声をかけてきた。基本的に私は知らない大人、ましてやあやしげな男性に話しかけられても、警戒して易々と答えるような小学生では無かった。母にそう厳しく教えられていたし、自分でも危険なのは分かっていた。でもその時、私は母に対して物凄い嫌悪感を抱いていたので、そんなことはどうでも良かった。私はその男性に母親と喧嘩していることを話した。するとその人は私の話に共感してくれて、私の味方になってくれた。私は嬉しかった。そしてそのおじさんと仲良くなった。
 するとその髭の生えたおじさんは私に聞いてきた。

「ママをどうにかしたい?おじさんが手伝ってあげるよ。」

その時すでに私はこの人に心を開いていたし、母に復讐してやりたいと強く願っていた。だから私はお願いした。頷いてしまった。頷くとおじさんはわかったとだけ言ってどこかへ行ってしまった。私はおじさんに愚痴を吐き出せてすっきりしたのか、その後またエレベーターで家に帰ってすぐにお母さんと仲直りした。おじさんの事はもう忘れていた。

 学校の日の朝。母は朝に弱く、私が家を出る8時まで起きてこない。私のいってきますの声と、7時から鳴っている携帯のアラームと、とくダネのオープニングでやっと彼女は起きる。その朝も私は一人、リビングでいびきをかいている母を横目にめざましテレビを見ながら、ジャッキーの8本入りのチョコチップスティックパンをかじっていた。程よい硬さが好きだった。そして、玄関のドアが開いた。誰か入ってきた。右手にはナイフを持っている。私はすぐに事を察した。

おじさんだ。

どうしよう。私はもうお母さんを恨んではいない。もう喧嘩は終わっていた。おじさんがリビングに向かってくるのが見える。私は必死に母を起こす。

「ママ!!!!ママっ!!!!!!!」

すると母は私の叫び声にも近い呼びかけで異変を瞬時に理解し、私を隠しながら別の部屋に移動した。母と私は部屋のベッドの布団に隠れた。もちろん家はマンションで狭いので、すぐに見つかることは明確だった。おじさんはゆっくりこちらの部屋に向かっているだろう。母は明らかにパニックであるにもかかわらず、私に覆いかぶさるような形でおじさんから守ろうとしていた。私たちは抱き合いながら、泣きながら、ほぼ過呼吸の荒い息を必死にしずめようとした。ママが死んじゃう。ママが死んじゃう。私はあの日の事を母の胸の中で後悔し続けた。あの日、私が頷いていなければ。おじさんと話していなければ。家を出なければ。ママが殺されちゃうのは全部私のせいだ。そう思うと涙が止まらなかった。震えが止まらなかった。もちろん母は私がおじさんにお願いしたことも、知り合いだということも知らないのだ。彼がもうすぐそこに来ている気配がする。母は私を痛いくらいに抱きしめた。ごめんなさいママ。私が言ったから、お願いしたから…!私のせいなのに!!!嫌だ嫌だ。お願い誰か…!!!!!!!!!


そしてそこで目が覚めた。
私は2段ベッドから飛び降りて、母の寝ているリビングへと走っていった。母はいつも通り大きないびきをかきながら、牛のように寝ていた。一人で起きているのが怖かった私は母を1度起こして、あの悪夢の話をして、同じ布団でぴったりくっついて二度寝をした。
*


 いや怖っ!!この夢は私ほんとトラウマ。この夢以来、大きな喧嘩もしなくなったくらい。なんか妙にリアルで、あり得ない話では無かったので当時本当に怖かった。これが一番鮮明に覚えている夢です。


川に飛び込む夢

これは小学4年生のときの夢。怖くないよ。

*
私の家の近くには川がある。川と言っても大したものではなく、少し濁った水が流れているだけである。泳ぐ人はいない。

それなのに私はスクール水着で川の前に立っていた。横を見ると、同じように水着を着た大勢の学校の友達が並んでいた。そして、先頭の子が川に飛び込んだ。それに続いて次の子も飛び込んで、また後ろの子もそのまた後ろの子も順に川に飛び込んでいく。どうやらこれは学校行事のひとつらしかった。もちろん現実にこんな行事はない。水泳のシンクロの始まりのように、友達が1人1人順番に川へ飛び込んでいく。
もう少しで私の番だ…。え、でもどうしよう。これどうやって飛び込めばいいんだ??私は自分が初めてこの行事に参加することに気が付いた。そして、私は自分が普通のプールのスタート台からも飛び込んだことがない事にも気が付いてしまった。え、え、どうしよう。そんなことを考えていても私の番は回ってくる。冷汗が止まらない。しかも私は列の最後だった。最後は目立つ。それに普通に飛び込むだけじゃダメなのだ。完璧にキメなければ。後ろで指揮をとっている学年主任の目線からプレッシャーが感じられる。ああ、ついに私の番が来る…。あぁ……。前の子が飛び込む。

私は思い切り飛び込んだ。
そして無事に飛び込めた。


…………が、どう考えてもワンテンポ遅かった。自分でも分かった。

そしてそれを先生が許してくれることもなかった。やりなおしだ。私一人のミスで、学年全体がやり直しを食らってしまった。私が成功するまで場面は何度でも何度でも最初に戻り、そして私は何回やってもどうしてもワンテンポ遅れてしまうのだ。申し訳なさと悔しさとプレッシャーでどうにかなりそうだった。誰か順番変わってくれよ…。

そして何回目かのどこかのタイミングで、それまで何の疑いもなく真剣に挑んでいた私が、夢だとうすうす感じ始めて、いや可笑しいだろこの行事と思ったところで目が覚めた。
*


なんで私、夢でこんな大変なことばっかりしてるんだろう。夢くらい楽しませてほしいものだ。


ヤンキーの夢

中2のときみた夢です。

*
 私は塾の友達と夜に駅を歩いていた。私たちは他愛のない話をしながら、カラオケ館の前を通り過ぎようとしていた。おしゃべりに夢中になっていた私たちは周りをよく見ずに歩いていた。それがいけなかった。私の友達が一人の男性にぶつかってしまったのだ。すみません、と謝る友人。しかし、運が悪かった。その人はネックレスを何重にもつけて、腰から鎖がチラつかせた、刈り上げのどこからどう見てもヤンキー大学生だった。彼は小さい私たちを睨んでいる。そしていつの間にか、そのヤンキーの取り巻きが15人ほど私たちを囲んでいた。金髪のチャラ男とか、まつげバサバサのギャルとか、みんな私たちをみている。でもなぜか私は強がって、恐らく集団のボスである刈り上げヤンキーを睨み返し、友人を自分の後ろに隠した。それを見たヤンキーは、不気味な笑みを浮かべると次の瞬間、腕を高く上げた。
殴られるっっ!!!
私はとっさの事に身動きできず、目をつぶることしかできなかった。
そして私の頭にヤンキーの右手が…………


置かれた。

そして、撫でられた。
すごい勢いで。
まるで犬にするかのように。

私と友人の頭には、?しか浮かんでいなかった。
ヤンキーは何も言わない。ただ私の頭を満面の笑みで撫でるだけ。ただそれだけである。しかし、私も分からないながらに少しずつ理解し始めた。

ああ、この人たちは良いヤンキーだ。

撫でられていい気分になってきた私は、刈り上げヤンキーだけでなく、ほかのヤンキーにも自ら撫でてもらいに行く。アメリカンなノリで、Hey Yo, What' up!!な感じで撫でてもらうために、順々に回っていった。私とヤンキーたちはシンパシーを感じあっていた。そんな私とは裏腹に、友人は口をポカーンと開けたままその様子をただただ見つめていた。最後の一人に撫でてもらうと私は全員と別れのハイタッチをして、集団は夜の街へと消えて行ってしまった。カラオケ館の前に残されたのは、優しいヤンキーと知り合えてニッコニコの私と、いまだに頭に???を浮かべた友達だけだった。

そして目が覚めた。
*


衝撃の最後でしたね…。変な夢でした。でもハッピーエンドで良かった。


 基本的に夢の中では微妙な思いをすることが多い。昨夜みた夢は、初恋の人とDMでやりとりする夢。でもアプリのバグか私の指が狂ったのか、ひどい誤字ばっかりしてしまうの。最初は1文字間違いだったのが、ついに原型をとどめられなくなってきて、ついには言いたい事と掠ってもないのに「きも」とかに変換されちゃって焦る夢。最悪な目覚めだったわ。

次はどんな夢をみるのかな。頼むから幸せな夢をみしとくれ。




p.s.
マシュマロを送ってくれた方へ
楽しいお題ありがとうございました!
今までで1番書いちゃいました。またネタください。
良い夢見ろよ!!




 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?