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茶祖明恵上人像 森山香浦画

茶祖明恵上人像 森山香浦画

明恵は鎌倉初期、華厳宗の高僧。紀伊国の豪族湯浅氏の一族で、建永元年(1206年)、後鳥羽上皇から栂尾の地を下賜されて高山寺を開山した。後鳥羽上皇を始め、公家の九条兼実、九条道家、西園寺公経、武家の条泰時、安達景盛、婦人では建礼門院など多くの人びとからの尊崇を集めていた。
臨済宗の祖栄西が請来した茶の種子を栂尾に蒔き、茶の普及のきっかけを作ったとされ、茶祖と崇められている。

作者の森山香浦(188

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徳川家康二十一将図

徳川家康二十一将図

徳川家康を支えた家臣たちを描いた武将図。通常は16人を描いたものが多いが、本資料は21人と多くの家臣を描いています。その分、他の武将図には描かれていない家臣が描かれています。
本図の筆者は銘に藤原光亮とありますが、如何なる人物か詳細は全く分かりません。

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徳川家康二十将図

徳川家康二十将図

徳川家康を中心とした武将図の多くは16人の武将を描いたものが多いが本図は20人の武将を描いています。
16人の武将たちは概ね固定されていますが、本図にはあまり知られていない武将も描かれています。家康を支える武将は非常にたくさんおり、そうした人物の顕彰の意味合いもあったとも考えられます。

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徳川家康十六神将図 その2

徳川家康十六神将図 その2

こちらの資料は徳川家康とその家臣をまるで軍議を行っているような様子で描かれた十六神将図です。
中央上部に家康を配し、その背後には大きな松が描かれています。松は松平に通じ、こうした絵では家康を表すものとしてよく描かれます。

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徳川家康十六神将図

徳川家康十六神将図

徳川家康を支えた武将を16人挙げて、描いた武将図です。徳川家康はその死後、東照大権現となり、それを支える四天王の4人と十二神将軍の12人を合わせて十六神将となったとも伝えられています。
十六神将図の他に20人に武将を描いたものや16人が円陣を組んだものなど、さまざまな構図があります。

16人の武将たち

武家の礼装である直垂に烏帽子姿で描かれています。名前は記されていませんが、袖に描かれた家紋か

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