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私説ミッドエイジクライシス克服法(仮説)

人生半ば、どう生きていくか、考えた時に、私はプラモデル作りを始めました。プラモデル歴1年ちょい、これまでにプラモデルを50体以上作りました。

人生の行き詰まりを感じるようになり、転職を機にプラモデル作りを開始。私は長年、写真撮影や作曲を続けていますが、次第に息抜きではなくなっていきました。
私にとって、アート(芸術)は、息抜きというよりライフ(人生)で、こだわりが固定概念に変わり、融通が効かなくなっていることを自覚していました。
私の心を占めるアートが大きくなり過ぎて、身動きがしづらい、こだわる分、寛容さが欠けて、イライラしたり、ストレス解消の手段ではなくなっていきました。また、同じことの繰り返しで、私の中で煮詰まってきているのも感じていました。

プラモデルの良いところは、ホビー(趣味)なところです。つまり、私にとって、ホビーとは遊びです。
プラモデル作りは、私を童心へ帰らせて、手先を使うので脳への刺激になり、さらに、小難しいことを考えずに済みます。
プラモデルを作り上げる達成感、作ったプラモデルを棚に飾る彩りも得られます。

数年前、私は、自分がミッドエイジクライシスになっているのではないか、と思い至って、ネット検索をしていくつかの記事を読みました。
ミッドエイジクライシスは「第二の思春期」とも言われるようで、今の私は思春期なんだな、と思ってみると、ストンと腑に落ちました。
歳を取ったから青春が終わるのではなく、人生にはいくつもの青春がある。私は「第二の思春期」を迎えて、ウジウジと悩んでいたり、よく分からないモヤモヤに襲われたりしていました。
学生時代の私は悩みが多く、色々と拗らせている面倒臭い若者で、今でも私は面倒臭い人間でしょうけど、歳を取って拗らせ方が変わったり、分かってきたところもあります。「今は第二の思春期なのだ」と考えてみれば、ああ、だからどうしようもないことに悩んでいたり、モヤモヤしていたりしたんだな、と。

生きていてしんどい、このまましんどいのが死ぬまで続くのか、と落ち込む時があります。私には鬱気質があり、明らかにウィンターブルー(冬季鬱)の気があります。冬になると、より落ち込みやすくなるのです。

・生き甲斐がないから、気力が落ちる

・夜、どうでもいいことを考えたり、思い出したりして落ち込む

自己分析をして、この2点が大きな要因ではないか、と考え至って、プラモデル作りを始めるのと同時期に、早寝早起きの朝型に特化した生活に切り替えました。
夜8時に寝て、朝の4時前に起床。そして毎朝、プラモデル作り。
この生活を1年間続けました。
現在は、夜10時には寝て、朝6時前には起きる生活を送っています。そして、毎朝のプラモデル作りを続けています。6時間から7時間半睡眠。

私は毎日、プラモデルのことを考えていますが、私にとってプラモデル作りはホビーであり、遊びです。遊びのことを考えているので、落ち込まなくなりました。
私は毎日、プラモデル作りを通じて、楽しく遊んで生活をしています。

人生の意味とか、勝ち組負け組とか、今までの自身の人生を価値で考えてしまうと、落ち込みます。

「生きているだけで大変で、大変だからこそ生きているだけで偉い」と私は考えるようにしています。

生きているだけで辛いのだから、出来るだけ楽しく生きていければよくて、楽しく生きていく為の何かを探すことが、まず大変だったりします。
私が考えるに、自身の童心と向き合い、自分の心の中の童心が喜ぶことを探したら良いのではないでしょうか。
さらに、大人になった今の自分ならではのセンスを活かすことで、技術的にも、機材的にも、子どもの時には出来なかったことを行う喜び=カンバック青春を味わえるはずです。
私は子どもの頃、プラモデルを作っていたわけではないのですが、レトロキットから最新キット、キットのジャンルも雑多に作りつつ、プラモデル作りのツールに縛りを設けています。ニッパーと筆は高級品を使用しつつ、塗料は9色に限定し、筆塗りのみで、子どもでも出来るプラモデル作りの環境にしています。

大人パワー(お金パワー)でドヤせず、筆塗りが下手でもスプレー塗装をしない、という私なりの遊びなのです。
私は、仕上げにトップコートをスプレー塗布していますが、しなくても劇的なぐらいには出来が変わらないでしょう。

今朝4時間掛けて、筆塗り塗装をしたプラモデルたち
ポカブ(塗装乾燥が終わったら、目のシールを貼ります)
キリコみたいになった女性のフィギュア

上手さを目指さず、毎朝、作りたいプラモデルを少しづつ、地道に作り上げていく。これだけでもいいんじゃない、と私は大真面目で考えているのです。

ただ、年末年始辺り、私の中のプラモデル熱が下がっていました。1年間で50以上のキットを作り終えた達成感、また、自身のプラモデル作りの限界(私は不器用なのです)を感じて、飽きもありました。流石に、毎朝続けていたら、飽きてきます。
1週間程前から、プラモデル熱が戻ってきて、今朝は4時間、筆塗り塗装をしました。もう、フィギュアの塗装が細かいのです。

プラモデル作りは、手先を使った細かい作業が続きます。
「朝から何でこんな細かいことをしているのだろう?」と自答自問しながらも、プラモデル作りを始めて、気が長くなりました。脳トレにもなっていると思います。

私にとって、プラモデル作りは、遊びであり、修行であり、人生の生き方なのです。

これで私が幸せに生き続けていけるのか分からないので、仮説としておきます。

エンゲージSR1

そういえば、鉛筆画で、自身が作ったプラモデルを模写しています。プラモデルを作り始める前から、絵を描き始めたのですが、あまりモチーフが見つからず、モチベーションも上がりませんでした。
プラモデル作りを始めてから、完成写真をInstagramにアップするようになり、さらにこれらの完成写真を鉛筆画で模写しています。
絵に関しても、上手さにこだわらず、楽しく描くこと心掛けています。

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