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思慕と祈りを繋ぐ先 槍の鞘第四部

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和風幻想小説「槍の鞘」第四部 思慕と祈りを繋ぐ先 ----- 遙か千五百年前、古墳時代後期の動乱期に生を受けた春見珠洲(かすみ すず)は六歳上の姉の背を追い修練に励む。姉は見事に…
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#歴史小説

思慕と祈りを繋ぐ先 あらすじ

思慕と祈りを繋ぐ先 あらすじ

この国の過去と現在において、生き様を見事を貫いた四人の娘達が居た。
戦国の世で人々との軋轢に苦しんだ、春見沙耶(かすみ さや)。
平安の世で一途な想いを貫いた、春見綾子(かすみ あやこ)
令和の現代を手を取り合いながら生きる双子姉妹、三上佐枝子(みつかみ さえこ)と三上泉水(みつかみ いずみ)。
そして彼女らを陰から支え導いた「姉」とも「先祖」とも言える存在、春見珠洲(かすみ すず)。

珠洲はは

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第一章 empathy with harmony 本文

第一章 empathy with harmony 本文

 七月上旬のある夕方、晴れ渡った西の空で輝くオレンジ色の太陽が、熱気を帯びた直射日光を容赦無く地上に浴びせていた。梅雨も終盤に入り数日雨が続いていたので、久しぶりの晴天は人々を喜ばせた。しかしその熱気は今まで大地に降り注いだ雨を一気に蒸発させ、湿度と不快指数をぐんぐん上昇させていた。
 神戸の中心地である三宮のターミナル駅では、帰宅ラッシュで混雑する電車が続々とプラットホームに到着しては人波を吐き

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小説「思慕と祈りを繋ぐ先」プロモーションビデオ

PV
和風幻想小説「槍の鞘」第四部
思慕と祈りを繋ぐ先
第一章「empathy with harmony」

朗読:和泉スズ https://suzu.3bell.tokyo/
表紙:膝下。
挿絵:がまぐちうお・みかマイブーム