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「企画力」を才能だと思えなかったクリエイターが40代で出した結論

私はサラリーマン時代も「経営企画」「事業企画」「商品企画」など、企画職についてきた。特に20代の頃は「企画力がある」と言われても、全く自信が持てなかった。企画力って才能なのか?いつか企画が出せなくなるんじゃないか?という恐怖心が常にあった。現在、フリーランスのライターをしている40代の私は企画力を才能だと自信を持って言える。


そもそも何で企画職についたのか

新卒で会計コンサルティング業界に行った私は、主に財務諸表から会社分析をし、改善案などを提案していた。だけど、外部コンサルタントを会社に入れたことがある人は「会社をかき回していっただけで何も上向かなかった」なんて経験をしたこともあるのではないか。同じことをコンサルしてた自分も感じていた。

それでコンサル先の一般事業会社の中で経営企画職に転職した。そこで初めて「企画力がある!」という評価を受けることになる。経営企画が何を企画しているかって、会社の方針の企画。この資料とこの資料をミックスして分析して役員会議に出したら、経営判断の指標になるよね?という資料を「企画」していた。

「企画力あるね!」と言われるものの

その後、私は新規事業を企画する「事業企画」やこの商品売れるかも?という「商品企画」など企画職しばりで転職したり、個人事業をしていた。その都度、「企画力ありますね!」という評価を受けた。

だけど、「企画力」って帳簿を正確に作れますとか営業成績がいいとかと違って、目に見えない。数値化されない。その事業は、その商品はヒットしたけど、ずっと結果を出し続けられるのか?という不安は常にあった。

実感として思うけど「色々なものを見なさいな」という企画力を保つハウツーみたいなものも役に立たなかった。「これを見たら絶対にアイディア湧く」っていうものはないから。日常の会話の中から「企画」が産まれることもあるし、何をインプットしたら、企画が出るかなんか分からない。

Webサイトの事業企画とWebライター

そんな私はあいである広場の事業企画もした。私は創業時代表取締役で、Webのコンテンツも企画したのだけど、その後に待っていたのは、編集長もライターも自分がやるという現場仕事。

自分で「マイノリティ向け情報の発信」というサイトのコンセプトを作ったもののマイノリティ向け情報を書いてる人を探さなきゃならない。人数が足りなきゃ自分が書かなきゃいけない。

なので、元々、文章は書きなれていたからライターになっていった。

40代の今、クリエイターの私が思うこと

飲食業界・物販業界・Web業界と業界は違えど、企画力は評価され続けた。
企画力は才能だと自信を持って言える。

「こんな事業が儲かるってアイディア出しなさい」「こんなもの売れるって企画しなさい」「こんな記事が読まれるって記事企画を出しなさい」

そんな要望があっても多くの人は答えられなかったからだ。

私にとってはごく当たり前にできることだったので、才能だと思えなかっただけで。

「アイディア出なくなるのでは?」はクリエイターのお悩みあるあるだけど、周囲のクリエイターさんを見ても、この年齢まで生き残っている人は普段の発想からして面白い。人と違った視点を持っている。それが才能じゃなくて何なんだ。

業界は変わるかもしれない。業種も変わるかもしれない。だけど、新しいアイディア・企画を求めている人はたくさんいる。それなので仕事として成立するし、食べてもいける。

今、「企画力」に自信が持てないクリエイティブ職の人に言いたいのは
「あなたが当たり前に”これ面白い””これウケるかも”と思いつくのって、そういう才能だし、その才能を求めている人は違う業界でもたくさんいるので、安心して企画しましょう」だ。

誰でもできないからこそ職になるし、アイディアを出すこと・企画することをやめないで欲しい。40代になった今だからこそ思えることだけど、あなたの発想には価値がある。こういうことを20代の悩んでいた私自身に言ってあげたいけれども。

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