ドラゴン桜から学んだ個性やオリジナリティの正体について
昨今流行りのドラゴン桜🌸
ドラマ化もされている超がつくほどの名作。
ストーリーはご存知の方も多いとは思いますが、いわゆる不良で偏差値30程度の高校3年生が特別指導を通して一年で東大合格するまでの過程を描いたものです。
ここには勉強方法はもちろん、人生設計に対する考え方なども満載で、大人が読むほど心に刺さる内容ばかりです。
その中で、物語序盤から中盤にかけてのサブテーマでもある「個性」や「価値観」といった概念について、非常に考えさせられました。
さて、オリジナリティや個性について語るうえで、少しだけ私自身について話す時間をください。
私は20代前半まではデザインとは全く関係のない仕事をしていました。
略歴ですが、こんな感じです。
22歳:塾講師の正社員
↓
23歳:無印良品の店舗スタッフバイト
↓
24歳:コールセンターのテレオペ派遣
こんな流れで、一年ごとに違う仕事をしていました。
20代後半が差し迫るなかで、激しい不安に襲われます。
「私ってなんなん?キャリア形成もできてない、自分のワザも持ってない、最初の会社辞めてなかったら社歴3年とかでそれなりに仕事も軌道に乗ってたんじゃないか‥何よりこんな経歴じゃ人から信頼されない」
レールから外れ、無個性で、なんの価値もない存在だとその当時は鬱々としていました。
それから転機があって、2020年はグラフィックデザインについて半年間学び、今現在、私はグラフィックデザイナーとして駆け出したところです。
将来のビジョンや目標を当時よりは明確にできるようにもなりました。
そんなわたしの今の課題は、オリジナリティのあるデザインで世に認められるにはどうすればよいかです。
では個性やオリジナリティってどうやって生まれるのか。
そのヒントになる内容がドラゴン桜にはありました。
「型にはまらない」ために「型を知れ」
常識を破るために常識が何か知り尽くしていないといけない。
私は、個性やオリジナリティというのは人と違うことをするもの、もしくはありのままの考え方、そういうものだと思っていたので、なんだか大切なことが欠けていたことに気付かされました。
何も知らなきゃ「個性」なんて生み出されないし、土台がなければアレンジもできない。つまり、個性やオリジナリティの正体は、頑丈な基礎の上に築き上げれた応用なのだということです。
新しい発想、おもしろい角度からの見解、奇抜なアイデアができるのは、これまでの考え方、モノの見方、既存のアイデアを知っているからです。
つまり、まず手順通りにやること。
基礎を知るために最適な方法は真似ることです。
好きなイラストレーターの絵柄を模写、憧れのデザイナーのポスターを自分のスキルで再現することなどから始めてみるのが効果的です。
「真似なんてパクリってことじゃないか」
「そんなものオリジナリティと逆行してる」
はい、そんなふうに私も思ってました。
でも、ここまで読んでくださった方なら察しがつくと思いますが、世の中の全ての流行りや名作といわれ、個性を発揮しているものは王道のアレンジなのです。
例えば、こんな物語があります。
さあ、この話から皆さんは何を想像しましたか?
聞いたことありませんか?
こんな話の数々。
基礎になっているのは、全て「人が鬼に抵抗する物語」ということです。
鬼滅の刃や約束のネバーランドは桃太郎のパクリでただの真似事だ!なんて野次を飛ばす人がいますか?
一定数そういう難癖をつける人はいるのでしょうが、だから何だと一蹴されるだけです。
これらの作品は、十分個性的でオリジナリティに富んでいると言えるでしょう。
でも言ってしまえば古来からある物語のアレンジです。
そもそも、「学び」の由来は「真似び」
真似して基礎を習得し、それを応用して大成させようということです。
私も、基礎をすっ飛ばしておもしろいアイデアでバズろう!なんて考えはやめようと思いました。
ちゃんと調べて、紐解いて、真似して、そして自分のものにしていくという流れを大切にしていきたいですね。
もっと早く、ドラゴン桜読んどきゃよかった~(/_;)笑
結論:王道最高!中身スカスカになるな!
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