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2023年3月 信州ぬる湯紀行①【沓掛温泉 叶屋旅館】

ぬる湯に入る以外の旅程は皆無。
全幅の信頼を置く宿と、泊まれば必ずリピーターになると信じて疑わなかった宿。2泊分の宿泊予約のみ済ませ、信州上田へと向かった。

3/25 出発~長野県青木村

夜勤明け。高速レーシングの前に白河市「うどん亭」にて昼餉とした。白河は喜多方に次ぐ福島県のラーメン激戦区だが、実はとても美味くて安いうどん屋があるのです

卵とじうどん(400円)と かやくごはん(100円)。ワンコインで満足のヴォリューム。うどんの大盛は100円増しだが、並盛で他の店の大盛レベルかと思われる。11時の開店から地元の連中で賑わい、あっという間に相席状態になる。おすすめ

鮮やかに咲いた桜の樹々が散見される上信越道を高速移動。ノンストップで東部湯の丸ICへ到達し、上田市中心部の渋滞を抜けて投宿。
ちょうど1年前に初めて訪問し、常宿にしようと強く決意した「沓掛温泉 叶屋旅館」。36℃前後のぬる湯、一度取りつかれたら離れられない

帳場横の階段を上がった6畳間「天狗山」に通された。

基本的に1人客はこの部屋になるはず。これまで2回投宿しているが、いずれも浴室に最も近い7.5畳の「滝山」だった

昨年の投宿の記録です

1か所だけ黒字で書かれた天狗山

2箇所の貸切風呂は1時間毎の予約制。急激に暖かくなったとはいえ、この時期はほとんどの客が加温での入浴をご所望のようだった。
この日は土曜日ということもあり盛況。去年は半分以上の客がリピーターで、驚くことに来年以降の予約を既に入れている客も居るのだそう

自分は16:30に投宿したのだが、
「17時台は誰も予約してないので、すぐ入っていただいて結構ですよ。今なら非加温です」
とのオーナー今井夫婦の計らいにより、16:40には無事沈没。忽ち身体と湯の境界が曖昧になり、一定の域まで達した

脱衣所の床が貼り直され、タオル掛けも新たに取り付けられていた。冬場の休業中にオーナー今井氏が自らの手で施工したもの

加温用ボイラーも新品になっていた。煙突が屋根上まで伸び、浴室への排気の影響が無くなった

どこぞの洋風ホテルのパウダールームかと見紛うような2階廊下の洗面スペース。2月の休業直前、寒波の影響で水道管が破裂、大修繕となった経緯がある。

なお、修繕の際に大工が使用した足場を使い、オーナー今井氏自ら外壁の防水塗装をしたとのこと。一連の流れはTwitterで知っていたが、改めてその器用さに感服した

少しだけ女将さん写ってる…

夕餉は隣の「味処 千楽」にて。扉を開け席に座ろうとすると、
「anjuさん、前にも来てくれたよねえ!予約リストの苗字見た時にピンと来たよ」
と言われた。うれしい………

季節の天ぷら定食。上田の沓掛酒造が醸す地酒「福無量」と共に頂きながら、女将さんとその妹、大宮から来たという夫婦客らと暫し言葉を交わした

目の前の焼き台で女将が焼いてくれる焼き鳥。にんにくが効きまくったタレがうますぎる

「anjuさん酒飲むから、よかったら食べてみなよ。これもあたしが漬けたんだけど」
と女将が小梅の焼酎漬けをサービスしてくれた。ちょろい拙者はまんまともう1合日本酒を飲み干して退店。おやすみなさいの挨拶をするなどした

食休みもそこそこに再びの入浴。自分の前に入浴していた客の名残りの加温で程よく温かい。かといって湯上がりに身体が冷めることもなく、最も適当な湯温だった

枕を取りに1階まで降りたら帳場で動画を見ていた別室の客の子供と鉢合わせて驚いた。

2人「わっ!」
子供「…………」
anju「あばばばb(ごめんね、びっくりしたね)」

子供相手にも無事コミュ障を発揮し、部屋に戻った。

22時半には寝た

続く


文中のツイートはすべて 叶屋旅館@沓掛温泉(@kanouya_ryokan) 様より引用致しました。

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