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本を買って、読まないのも悪くない

本は身銭を切って買うべし、外山滋比古さんの本に書いてあった。
図書館で借りた本だとありがたみが薄れ、読まなくなってしまうので、中古でもいいから自分で買うのが大切だということらしい。

何でも無料で読める現代においては、少し受け入れがたい考え方だが、それを知って以来、なるべく本は買うようにしている。

ただ、本を買ったはいいもののなかなか読まないことも多い。7冊に1冊くらいは買ったまま放置されてる本がある。中には1ページを開いておらず、正直何で買ったのか思い出せない本もある。

今もなお10冊以上の本が積読状態だが、これでいいとも思っている。というのは、外山滋比古さんのいうように本を買うということに大きな意味があるからだ。

書店に置いてある本と自分の家で積読されている本の間には大きな違いがある。どちらも、読まれていないのは同じだが、読む可能性は家で積読されている本の方がはるかに高い。

皆さんは買った本を1ページも読まずに捨てたことはあるだろうか?私はない。本棚を整理するときに捨てる(または売る)本というのは一度は必ず読んだことがある本だ。

また、本には読むのに適切な時期というのがある。絵本は子供の頃に読むから面白いし、ビジネス本は大人になってから読むから役に立つのだ。

小説も、自分の精神状態によって感じ方が変わってくる。昔はつまらないと思っていた本が、今ではバイブルのような存在になることもある。

積読するということは、本を読むのに適切な時期をじっくり待つということでもある。

考えてみれば、一回本屋でパラパラ見た本を自分には必要ないと割り切ってしまうのは非常にもったいない。いつか、その本の内容が心に響く時が訪れるかもしれない。

そういった機会を逃さないようにするために、我々は本を買い、積んでおくのだ。

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