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【自分自身と向き合う】自分のフツウ ~優先順位と期待

明日はコーチングのトレーニングに参加するため、課題である「自分のフツウ ~優先順位と期待」について考えていました。
エニアグラムという心理学のツールを用いながら、自己の内面と向き合い、自己理解を深めることで、相手と接した時に、相手と自分の「違い」に純粋な興味・関心を向けるようになるための訓練をしています。

体育会生活を送った人の中には、私と同じタイプの人も多いかもしれませんので、皆さま自身の自己理解の一助として、私の事例を共有させていただこうと思います。

<事例1>
まず自分にとって「優先順位が高いもの」が何かということを考えてみると、大学生向けのリーダーシップ養成講座に関する企画や、弓道部のコーチ活動に関するものなどのプライベートでの活動が挙げられる。また、仕事においては、現在自身が中心になって進めている、研修のオンライン化やネットワークインフラ整備などが浮かんでくる。
これらの共通点について考えてみると、いずれも「自身に一定以上の経験値があり、自分でイニシアチブが取れるもの」である。これをエニアグラムにおけるタイプ8の特徴に照らし合わせてみると、「コントロールされることを恐れる」というものの裏返しのように感じられる。やはり、人から言われて「やらされている」感覚になるものよりも、自分自身の考えをベースに、周囲を動かしていきながら進めていくもの、もしくは自分一人でどんどん進められるものを好んでいることがわかる。
他人の介入する部分が多かったり、他人が主導していたりすると、自分のペースで物事がすすめられず、どうしてもフラストレーションがたまってしまう。そうしたものについては、急速に熱が冷め、「別に自分が頑張らなくてもいいや」という想いに支配されてしまう。ただ、そうした場合においても、「手抜き」になってしまうことは自分自身のポリシーとして許容できず、気は乗らないものの質自体はかなり高いものをつくり上げようとする傾向がある。その場合の原動力は「こんなことは早く終わらせて、やりたいことをやろう」ということだ。残念ながら、一応仕事自体はきっちり仕上げてしまうので、またやりたくないことをお願いされてしまうループにつながるのだが。

<事例2>
次に、自分が「期待すること」が何かという点について考えてみる。まず一番に期待することは「あなたはすごい人だ!!」と周りから思ってもらえることである。何をするにしても、自分のやったことを肯定的に受け止めて欲しい、出した結果やそれに至るプロセスそのものについてもきっちり評価してもらって褒めて欲しい、という心が根底にある。これらについても、やはりタイプ8の要素と強く結びついていると感じる。すなわち、「傷つきやすい自分を守っている」ために、自分のやったことについて否定されたくない、自分のありとあらゆることをわかってくれる人に依存したい、という気持ちから発生しているものなのではないだろうか。
前者の「すごい人だ!!」と思ってもらいたい、という点については、とにかく時間をかけて努力をし続けることである程度意図的に成し遂げることは出来ているように思う。ただ、これはいつまで経っても終わりがなく、瞬間的には満足感を得られても、さらなる刺激を求めてどんどん深みにはまっていくため、苦しみながら走り続けることになり、いつか身を滅ぼすことになるかもしれない。
後者の「自分の全てを褒めてもらいたい!」という点については、まずそのレベルまで自分を理解してくれる人というのは片手で数えられるほどしかいない。本当は依存したいのに、依存できる人が存在しない、というギャップが確実に生じている。そのため、内面としてはひねくれていき、「自分を正しく評価してくれる人はほぼいない。周りは評価してくれない敵だらけだ」という被害妄想を持つようになり、ますます周囲を頼りにすることが困難になっていく。これもまた、自身の本心と行動の間の乖離が広がっていくことになるため、息苦しさを感じることも少なくない。おそらく、この苦しさを塗りつぶすために、激怒という感情をつかっているのではないだろうか。

まず自ら率先して自己開示を行うことは、相手と本音で語り合うために避けては通れません。自己開示を積極的に行い、自身の弱みや本音をさらけだすことは、決して悪いことだけではありません。
監督・コーチも、上司も、先輩もみな、同じ人間です。良い面もあれば悪い面も持っています。それら全てをひっくるめて、お互いの考えを受け止め合える関係性を築いていきたいものですね。

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