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人類の叡智、サウナを語る

「SAUNA」は世界中で利用されている最も有名なフィンランド語です。

SAUNAという言葉がフィンランド語であることを知らない人も多いのではないでしょうか?

私もサウナにハマるまで「サウナ」が何語なのかって考えたこともありませんでした。

サウナはフィンランドの伝統と文化の中で重要なもので、フィンランド全土に200万個のサウナがあると言われて、一家に一つサウナがあります。

なんと国会議事堂の中にも、サウナが1つあるそうで、「重要なことは会議室ではなく、サウナで決定される」ということわざがあるほどです。

サウナと同じ「蒸し風呂」という文化は日本含めて世界中に存在しますが、現在日本で流行しているスタイルの蒸気浴はフィンランドが発祥で、その歴史は2,000年と古く、考古学的に見ると6,000年前まで遡れると言われております。

遥か昔より愛されてきた「サウナ」が日本に普及したのはは1964年東京オリンピック後で、日本のサウナの歴史は約70年と比較的最近です。

「サウナ」が日本に普及し、2017年辺りから起きたサウナブームにより急速にサウナについて追究され、サウナの持つ効果が注目され出しました。

2000年より続く人類の叡智「サウナ」は現代においても私たちに多くの恩恵をもたらしています。


世界で一番幸福な国「フィンランド」

国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」でフィンランドは3年連続一位に選ばれており、世界で最も国民が幸福だと感じている国です。

幸福度ランキングとは、国のGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、社会的寛容さ、社会の腐敗度といった要素に、国民に今の幸せの評価を聞いた調査、および全項目が最低である架空の国(ディストピア)との比較といったことを元に総合的に判断されます。

2020年に話題になった堀内都喜子氏による書籍『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか?』にも「サウナは生活の中で重要な要素」と記述があり、一軒家や広いマンションには大概備わっています。

パブリックサウナも数多くフィンランドの市街地には存在し、高齢者施設、刑務所、観覧車、無人島、スポーツの競技場の観客席といった場所にもサウナが用意されています。

職場にサウナがあることも珍しくなく、ビジネスの場でもサウナは重要視されており、商談がサウナで行われることもあるほど浸透しています。

幸福である理由の中に「サウナ」が含まれている可能性は高く、生活の中に浸透しているサウナは「国民の思想」や「人格形成」にも影響を与えているのではないかと推測する人もいます。


進化し続けるサウナ

2000年以上続いているサウナの歴史の中で、現代においてもサウナは今なお進化し続けています。


サウナの進化はすざましく、デザイン性も高く綺麗でお洒落であり機能的なサウナが多く登場しています。


サウナイキタイの検索結果を見ると全国の至る所に様々な個性を持った多種多様なサウナが国内にあることが分かります。

進化はサウナ室だけでなく、水風呂や外気浴にも個性があり、土地の特徴を生かしたサウナが数多く登場し、サウナは現在進行形で進化を続けています。

また、水や風、温度や湿度に対する独自の研究も発展しており、公益社団法人日本サウナ・スパ協会日本サウナ総研のようなサウナの発展と研究をする公益団体や、サウナについて独自に研究するSaunology、サウナに関するイベントや啓蒙活動をするフィンランドサウナクラブなど多くの団体がサウナの発展を進めており、日本のサウナは日に日に進化をしています。


幸福はサウナとともに訪れる

サウナには歴史の深さ、健康や美容効果、水風呂や風、湿度や温度の奥深さ、五感で楽しめるエンターテイメント性など多くの要素があり、多くの楽しみ方があります。

そして、サウナは「意識せずとも自然の内に体験」できる趣があります。

現在サウナブームが起こり、日本中でサウナ愛好家が増え、様々な施設に多くの人が集まっている状況の中「やがてブームは終わる」と危惧する方もここ数年あらわれました。

私も「サウナブーム」には終焉が来ると思います。

しかし、ブームの先にあるのはサウナ離れではなく「サウナに対する習慣化」だと思います。

サウナに入ることで得られる幸福を味わった人がその幸福から逃れられるとは思えないと私は考えています。

人類が生み出した叡智「サウナ」の恩恵を全力で受け、文化を発展させ、次の世代に浸透させる。

私はサウナに出会えて多くの幸福を得ました。

サウナブームには終わりは来ると思いますが、その先には文化の浸透があるはずです。

さらなるサウナの発展のために全力でサウナを楽しみたいと思います。


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