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近い未来、YouTubeもYMYL領域の規制が厳しくなる可能性がある

YouTubeでもYMYLは重要になる可能性が高い

YMYLとは<Your Money or Your Life>の略語で「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」のことです。

Googleが検索エンジンの品質をチェックする際のガイドラインに言及されている概念で「健康・医療・病院」「美容」「ニュース・時事問題」 「政治・法律」「公共サービス」「金融・投資・保険・金銭や個人情報のやり取り」「人種・宗教・性別」「人生の局面に関連するもの(栄養・進学・就職など)が当てはまります。

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SATORIマーケティングブログ:【解説】YMYLとは?Google検索品質ガイドラインと対象ジャンル、対策法より引用


人生において「健康・医療」「金融・投資」「政治・法律」といった生活する中で大きな影響を与える領域「専門性が高く、信頼性があり、その分野の権威によって作られたコンテンツであること」が重要であるとされ、厳しく評価されています。

フェイク情報が出回れば多くの人の人生を狂わせるだけでなく、生命活動の危機まで起こしてしまう可能性があるためです。

現在YMYLはGoogle検索において重要視される概念ですが、このジャンルはWebサイトだけでなく全てのコンテンツに言えることです。

現在、日本のYouTube月間利用者数は、6,500万人超で、全世界の月間利用者数は20億人と利用者の数は世界規模で多いモンスターサイトです。

YouTube動画制作を生業とするYouTuberによって日々世界中からありとあらゆるジャンルの動画が公開され続けています。

YouTuberはそのジャンルの「専門家」や「信頼性の高い著名人」「その分野で実績のある権威」によって制作されているものもあれば、素人によって作成された動画まで幅広い特性があり、YMYL領域でも「素人による信憑性の低い動画」が発信されています。

特にユーザーにとっても関心度の高い「健康・医療」に関する分野は「生命活動に直結」するため「専門性」「権威性」「信頼性」を満たすコンテンツである必要あります。

Google検索の歴史を紐解くと、近い未来「YMYL(特に医療領域)」は評価が厳しくなる可能性が考えられます。


間違った認識が広がれば取り返しのつかないことになる

YouTubeへの参入率は日に日に増加しており、個人だけでなく、芸能人や著名人、アスリートにアーティスト、その道の専門家や開発者、企業や個人事業主、政治家や国の組織とジャンルレスで増加しており、高品質なコンテンツから低品質のコンテンツまで無数に存在します。

YouTuberという新しい「職業」の登場によって「利益を得ること」を目的とした参入も増えたことで「コンテンツ内容の焼き回し」「類似コンテンツの増加」「専門家の意見をそのまま発信する(しかし一部事実が抜け落ちたりねじ曲がったりする)といった事態が発生しました。

YouTubeの動画から得られるコンテンツは高品質なものであれば大変有益なものですが、低品質なコンテンツは間違った知識を広める根源となってしまい社会問題に発展する恐れがあります。

仮に影響力がある人が「間違った知識・認識でコンテンツを作成し発信」をしたら多くの混乱を生み、社会機能を停止させるような事態になる可能性も考えられるため、取り扱いには注意が必要です。

今の「低品質なコンテンツが多く日の目を見る」状態は2010年以前のGoogle検索でも起こっていました。

低品質なWebサイトが大量増え、検索エンジンの穴をついて検索順位をコントロールしたことで検索結果に低品質なコンテンツが溢れました。

Googleはそのような低品質コンテンツへの対策・規制を行なってきた歴史があります。

そういった背景から「YMYL領域の規制」は現実的に起こりえると想定されます。


情報の受け取り手も「一つの情報源」だけで判断をしないこと

近年多く見られる傾向として、情報を受け取る側は「一つの情報源」だけで物事を判断し、その情報を真実として発信を助長していることがあります。

また、「特定の発信者」に傾倒しすぎて「反対意見」や「別の角度の意見」、「実際に起こっていること」などを受け入れずに頭ごなしで否定してしまう人も増えている傾向にあります。

誰かの意見を「ありがとうございます!」と自身の意見として上書きする行為は「自分で考えることを放棄しているだけ」であり、決して優れた行動ではありません。

YouTubeも同じで、一つの発信者が導き出した結論は「あくまでその発信者の考え」であって、あなたの考えではありません

そのコンテンツを踏まえて、自分で情報を収集し、実際に「問題となっている現場を見る・体験する」といった行動を経た中で「同じ結論」であれば良いのですが、妄想の中だけで問題意識を膨らませて過激になってしまうことは「問題を大きくしているだけ」なのです。

YMYL領域は難しい内容であることが多いためそのような問題が起こりやすい特徴があります。

受け取り手のリテラシーの問題でもあるため「規制をする」という解決方法では問題そのものを改善することはできませんが、低品質なコンテンツへの規制は間接的に問題の緩和へと繋がります。

そして情報の受け取りても「一つの情報だけで物事を判断しない」ことが重要です。


利益に目が行きすぎて人の道理から外れないことが大切

私はフリーランスのWebマーケティングコンサルタントとして企業や事業者さまのWebマーケティング活動を促進するサポートを行なっております。

その中で「利益を出したいからコンテンツを大量に配信したい」「大量に広告を配信して集客したい」のような要望をお聞きすることがあります。

Webマーケティングで利益を生む仕組みを作るのであれば「ユーザーファースト」で考えることが大切で、顧客起点だからこそWebマーケティング活動が円滑に進んでいきます。

それはYouTubeの動画にも言えることで、自身の利益を確保するために制作されたコンテンツは「独りよがり」になってしまい、低品質なコンテンツになってしまいがちです。

顔の見えない相手だからといって結局その先にいるのは「人」です。

人の道理から外れてしまえばWebマーケティングで成功を掴むことはできないでしょう。

仮にYMYL領域が規制される場合、その対策をするのではなく、「YMYL領域だからこそユーザーのためになる高品質なコンテンツを作ろう」と意識を持つことが大切です。

【パーソナルデータ】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM


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